テレフォン人生相談 2020年10月10日 土曜日
実家とのちょっとした諍(いさか)いを機に夫のモラハラ、パワハラに参っている。
夫は一年前から精神科に通院していて双極性障害の診断を受けた。
このまま結婚生活を続けるべきか?、どう続けていったらいいか?
8歳下の夫。
へえ。
実家の一人ひとりの年齢は訊いても、何が起きたのか?には興味のない今井女史。
今井通子
「
パワハラがあると思っているのか?
病気って分かっているけれど、どう耐えたらいいでしょう?っていう話なのか?
ハッキリしていただきたいんですけど。
」
そんなこと専門医でも答えるのが難しい。
そもそも、訊いたって回答を変えられるだけの時間もスキルも番組にはない。
会社でしのいでいるなら、家でお薬がキレてるからじゃないかしら。
帰宅後にも服用するか、効き目が18時間ぐらいのやつに換えてもらうか、あるいは睡眠薬を飲ませてとっとと寝させるか。
もっとも、
「外で子羊、家でオオカミ」(加藤諦三)
これが性根。
知ってると思うけど、向精神薬は治すものではなく、症状を抑えるもの。
旦那は双極性障害と一生つきあっていかないといけない。
もちろん妻である以上アンタも。
そして子どもたちも。
身体的ハンデキャップなら優しい心も育つんだけど、キレる男を病気のせいだと達観するのは大人でも、家族でも難しい。
そのことはアンタ自身が証明してる。
いくら頭で分かってても、メンタルは容赦なく削られる。
てか、そもそも何ら診断名がつかないパワハラ、モラハラってのがあるのかしら?
病名が付こうが慢性的な精神疾患は人格とは不可分。
薬で大人しい夫と素でキレる夫。
どっちが本モノ?
人格と精神疾患を別モノとして捉えるのは医者と法律家だけ。
だから殺人者を無罪にできる。
一般の人は受け入れられない。
モラハラ男、パワハラ男は夫そのもの。
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 坂井眞(弁護士)
相談者: 女41歳 夫33歳 結婚6年 長女5歳 次女3歳 実家の父75歳 母74歳 兄45歳