引退する80代両親の終の棲家。年金12万と貯金1千万で払える家賃は6万か4万か

(回答者に交代)

坂井眞:
はい、よろしくお願いします。

相談者:
よろしくお願いします。

坂井眞:
仮に・・店を辞めて、

相談者:
ええ

坂井眞:
ま、そこを出てかなきゃいけないとしたら、

相談者:
ええ

坂井眞:
お父さん、お母さんは・・今のお店の側で、住みたい。で、それはお金が掛かるから・・ていう話じゃないですか。

相談者:
はい

坂井眞:
で、だとしたら、あなたとしては、どこに、住むのがいいと思ってるんですか?、ご両親は。

相談者:
2人がもらう、年金の枠内で、

坂井眞:
うん

相談者:
住めるところを探す。

坂井眞:
今あなた、は、ご両親、のいらっしゃるところから、と、遠いんでしたっけ?あなたも。

相談者:
そうですね。
交通機関を使うと1時間ぐらいですか。

坂井眞:
1時間ぐらい掛かる?

相談者:
はい

坂井眞:
あなたの今、いらっしゃるところの側で、もやっぱり高いの?

相談者:
いえ・・わたしのところのほうが安いです。
「近くに、来ない?」って言ったら・・

坂井眞:
うん

相談者:
拒否されました(苦笑)。田舎過ぎて。

坂井眞:
あ、そうなんだ。

相談者:
ええ

坂井眞:
で、さっき「地下鉄」とかおっしゃってたから、それなりの、そのね?大きな町の中なんだろうなと想像してるんですけれども。

相談者:
ええ

坂井眞:
だけど、ま、その街ん中から・・1時間郊外に出るのも、嫌なんだ?ご両親は。

相談者:
そうなんです、ええ

坂井眞:
お2人、年金合わせていくらもらってんですか?

相談者:
10う・・2万かな?

坂井眞:
月額?

相談者:
はい

坂井眞:
で、12万と、お、ま・・ハッキリ聞いてるのは1千万ないぐらいの、お金・・で、

相談者:
はい

坂井眞:
家賃が、さっきのお話だと6万ぐらい家賃に払っちゃうっていうことですか?

相談者:
はい

坂井眞:
「あとの6万円で、生活するから・・大丈夫です」と、貯金を取り崩すっていうのは、そんなにたくさん毎月取り崩すわけじゃなくて、恐らく。
お父さんお母さんのイメージはね?

相談者:
ええ

坂井眞:
ちょっとずつ足りないぐらいは、1千万近くあるんだから・・しばらく持つよ、という計算をしているんだけど、あなたから見ると・・それは現実的じゃないでしょっと思ってらっしゃるわけだね?

相談者:
ええ

坂井眞:
6万が高いとして・・いくらぐらいだったら、大丈夫だと思ってらっしゃいます?

相談者:
出して4万。

坂井眞:
4万か、なるほどね。
そっから30分も離れれば、あるんですか?4万円でご両親が暮らせる場所っていうの。

相談者:
あ、はい、あります、あの・・見合うような、その4万台ぐらいのところの物件を、

坂井眞:
うん

相談者:
両親と見に行ったんですよね。

坂井眞:
あーそうですか。

相談者:
ええ
そしたら・・

坂井眞:
うん

相談者:
後日・・「こんなところに引っ越したら、余計引きこもって、ボケるの早くなる」って言われたんです。

坂井眞:
確かにね?お年寄りが、こう住み慣れた環境を離れると、

相談者:
ええ

坂井眞:
認知の問題が進んじゃったりするケースはわたしでも、よく聞くことはあるんだけど。別に、お父さんお母さん店やってたぐらいなんだから、お元気なんですよね?今。

相談者:
・・今は元気です。

坂井眞:
うん
しかも別に、同じ町の中のちょっと、外へ、郊外に出たっていう程度なんですよね?

相談者:
そうですね。

坂井眞:
お父さんお母さんその町に、もう何年住んでらっしゃるのかな?

相談者:
ずっとです。70年とか。

坂井眞:
あー、そうすると、その別に店のあったとこだけじゃなくて知ってる町のちょっと郊外に動くっていう話だよね?あなたが言っている。

相談者:
そうですね。

坂井眞:
4ま、4万円のところっていうのは。

相談者:
はい

坂井眞:
だからそんなに無茶な話ではないと、わたしは思うんだ、けれども。
どうしてもその「店の側がいい」っておっしゃるわけ?
ま、ご両親の気持ちは気持ちとして理解できるけど、

相談者:
ええ

坂井眞:
12万円の年金で?、月額にして。
半分家賃に使っちゃうのはちょっと危なくないかと。

相談者:
ええ

坂井眞:
で、「保証人」わたしい、「って言われても」・・「ちょっとそんな危ない話」い、「は、判子押せないよ」というのは僕は、理解はできますし、尤もだなと思う。
なんとかするからっていうところをご両親が、自分たちで、自分自身をごまかしちゃってると思うんですよ。
「なんとかできる」って言うんだけど、それは、今の生活、の、生活費で、シミュレーションしてみました?

相談者:
ええ、紙に書いて・・

坂井眞:
うん

相談者:
収入、2人の年金合わしていくら。

坂井眞:
うん

相談者:
光熱費に・・およそこれだけ。

坂井眞:
うん

相談者:
で、家賃いくら。

坂井眞:
うん

相談者:
で、ま、病院とか、で、「これに、自分たちで数字を書き込んでみてごらん」って。

坂井眞:
うん

相談者:
たら、ど、どこで切り詰めるかっていうと食費なんですよね。

坂井眞:
はい

相談者:
「じゃあ」・・「もやし」とか。

坂井眞:
アハハハ(苦笑)

相談者:
ま、そんなこと言い始めて(苦笑)。

坂井眞:
いや、そこはやっぱりちょっと、じ、ごまかしが入ってるわけじゃないすか?分、分かってて。
そういうちゃんとシミュレーションして、無理ですよと。

相談者:
ええ

坂井眞:
「責任持てないから判子押せないよ」って言ってくしかないと思うんですよね。
あとは・・その4万円と6万円の間で?

相談者:
はい

坂井眞:
どっか・・その、お父さんお母さんが納得できる・・より近い場所で・・少しでも、4万に近いところで、納得できる場所を探す・・ていうのがなんか・・交渉っていうか、話し合いの余地がありそうな気がしますね。
「シミュレーションしてどう考えたって無理でしょ」と。
「『もやし食うか』たって、そりゃ、ずうっともやし食べてるわけにいかないでしょ」って言って、

相談者:
ええ

坂井眞:
少しでも・・その4万に、近いところ、で、今いるところから近いところを探す。
で、もう1つは・・

相談者:
ええ

坂井眞:
「今の、この話だったら、わたしは判子押せませんよ」って、言うのが、あなたの交渉材料だよね?

相談者:
ええ

坂井眞:
借りれないわけでしょ?それがないと。

相談者:
はい

坂井眞:
で、「好きなようにさせてよ」っていうのをさせちゃったら、親、親が飢えるんじゃ・・させるわけにいかないっていうことだから、

相談者:
ええ

坂井眞:
そこは「意地悪してるんじゃなくて・・両親のことを考えてるからだよ」っていうふうに・・話してくしかないんじゃないかなと、思いますけどね。それで・・
もう1つやっぱ弁護士として気になるのは・・

相談者:
はい

坂井眞:
そのお店はもう何十年やってるのかな?お父さん。

相談者:
70何年かな?

坂井眞:
先代っていうかお祖父さんが、あー、70年前から始めて。

相談者:
はい

坂井眞:
それじゃ、その建物建てたのはいつだろ?

相談者:
ええ・・何年でしょうか。ちょっとその辺は・・

坂井眞:
も、何十年であることは間違いなさそうだね。

相談者:
ええ

坂井眞:
それを建て直したかどうかをあなた知ってるはずだと思うんだけど。

相談者:
ええ、建て直し、てますね。

坂井眞:
改装じゃなくて、一遍壊して、更地にしてもう1回新しい建物を建てましたっていうことも、あったんですか?

相談者:
あ、いえ、そうですね、それ・・

坂井眞:
改築改装の、だ、類だよね?

相談者:
ええ

坂井眞:
そうすると、も、70年前、最初にお店やったときに建てたとしたら70年経ってるわけだから、

相談者:
はい

坂井眞:
あの、その当時の法律のもとで土地を借りてることになるんですよ。

相談者:
あー

坂井眞:
あの、明らかに借地権、建物所有目的の、土地賃借権・・ていうことで、

相談者:
はい

坂井眞:
建物が立ってるわけで、えー、登記ももちろんしてあるん、ですよね?

相談者:
はい

坂井眞:
で、そうするともう、しっかりした借地権っていうのはあるので。

相談者:
はい

坂井眞:
これはすごく保護されてるんですよ。

相談者:
ええ

坂井眞:
70年前だと・・昔の法律の、借地法っていうのは適用になっていて。

相談者:
はい

坂井眞:
それはすごく保護されてるんですね。
それ木造ですか?

相談者:
木造ですね。

坂井眞:
うん
で、例えば20年とかいう契約だとしたら、建物が、あ、存在する、しているんだったら法定更新っていって、そのまま続いてくっていう、法律になってるんですね。

相談者:
はい

坂井眞:
で、それよりも不利な形での約束、契約っていうのは・・無効になっちゃうんですよ。
すごく保護されている契約なので、

相談者:
ええ

坂井眞:
さっきおっしゃった、「店を辞めたら」・・「借地契約が終了します」っていう・・合意の効力がホントにあるのかっていう問題が、あるような気がするんですよ。

相談者:
はあーあ

坂井眞:
それに書いてあっても、法律が認めませんよっていう、

相談者:
あの、以前に・・

坂井眞:
うん

相談者:
そのお、ときの・・あの、書類を見せられたんですよ。両親に。

坂井眞:
うん、うん

相談者:
それで・・あの、見てもらったんですよ。弁護士さんに。

坂井眞:
うん

相談者:
それに判子、うちの、両親は押したんですよね。

坂井眞:
で、それは見せて、その弁護士はなんて言ってました?弁護士さんは。

相談者:
この何十年に渡って・・

坂井眞:
うん

相談者:
家賃ってありますよね?

坂井眞:
はい

相談者:
それを、契約してる家賃を、うちの、あの、両親は払えなくって、

坂井眞:
うーん

相談者:
これしか払えないっていうことで。

坂井眞:
うん

相談者:
少ない・・家賃をずっと・・払い続けて、たらしいんですよ。

坂井眞:
うん

相談者:
でその、差額を、計算すると・・5千万ぐらいになるらしいですよ。

坂井眞:
すごいね、それもね。

相談者:
ええ・・で、その・・契約の、紙には、

坂井眞:
うん

相談者:
そのお、5千万は、払わなくても、いいから・・で・・

坂井眞:
店が終わったら出てってねって書いてあるのね?

相談者:
ええ、はい

坂井眞:
まあ、理屈の上では分かります。えっとお、店を辞めたら出て行く約束ですからっていう話には、本来ならないんですよ。

相談者:
あー

坂井眞:
ちゃんとお金払ってあれば。

相談者:
ええ

坂井眞:
だけど今の話を聞くと、じゃもう5千万も滞納したから、契約は解除だと。いう前提で・・ただまあ、ま、だいぶお年だから・・
店をもうすぐ辞めるだろうからそれまでは開け渡しを猶予しますっていうような話、である可能性が強いよね?

相談者:
ええ

坂井眞:
で、そうすると・・話は元に戻っちゃって。

相談者:
ええ

坂井眞:
出て行かなきゃいけないっていう話・・になりそうですよね。
で、そうすっと最初にお話したところに戻って。

相談者:
ええ

坂井眞:
あなたが納得できなかったら気楽に判子はそれは押しちゃいけないと思うから。

相談者:
ええ

坂井眞:
あるとしたらまあ、できるだけ4万に近いところで・・その、ご両親が納得する場所を一緒になって探すっていう・・その道ぐらいしかちょっとないような気がするよね。

相談者:
・・ああー

坂井眞:
だからあなたが、とにかく、う、「こんな、計画では・・お父さんお母さんの生活が・・できなくなっちゃうから」・・

相談者:
ええ

坂井眞:
「娘としてこれは判子押せませんよ」って、でそれが分かったら・・歩み寄って来るんじゃないのかな?

相談者:
分かりましたあ。

坂井眞:
はい、はい

相談者:
ありがとうございましたあ。

(再びパーソナリティ)

今井通子:
はい、失礼しまあす。

相談者:
はい・・まあす。

 


「引退する80代両親の終の棲家。年金12万と貯金1千万で払える家賃は6万か4万か」への5件のフィードバック

  1. 子供の「一生のお願い」
    年寄りの「最後のおねがい」
    後先考えない 馬鹿 の妄言。

  2. 2015年10月21日放送の相談者に声が似てるような。印象に残る声と話し方。

  3. 好きにさせてあげたらいいじゃないですか、自分がハンコもお金も出さなければ、今の賃貸は連帯保証ではなくて保証会社なところが多いですし。
    同時に2人お迎えが来る訳じゃないので一人になった時の年金がいくらなのか教えてあげたらもう少し大切にお金を使うようになるかもしれませんね。

  4. もやしはもやしでも「豆もやし」は高級品ですわ。
    1袋10何円では到底買えまへん。

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