（再びパーソナリティ）

加藤諦三：
今ね、野島先生にほんとに、お話を伺いました。
そのとおりです。
ちょっと説明しますとね、

相談者：
はい

加藤諦三：
夫が、

相談者：
はい

加藤諦三：
セックス依存症なの、セックスアディクションなんです。

相談者：
わたしが、定期的にセックスをしてても、

加藤諦三：
んああ

相談者：
きっとやめられないんですよねえ・・

加藤諦三：
ええ
ハイヤーパワーという言い方をしてんですけどね

相談者：
はい

加藤諦三：
意思を超えたもっと大きな力、悪魔に支配されてる状態ですから。

相談者：
ふうーーーーん

加藤諦三：
それでね、なんで、夫はそうなってるか？っていう、そこのところの理解がポイントなんです。

相談者：
はい

加藤諦三：
夫は、

相談者：
はい

加藤諦三：
今、ものすごい、虚無感に苦しんでるんです。

相談者：
はい・・

加藤諦三：
虚しいんです。

相談者：
はい

加藤諦三：
自分の虚しさを、

相談者：
はい

加藤諦三：
性によって埋めようとしてんです。

相談者：
はい

加藤諦三：
だから、やめられないでしょ？

相談者：
そうですね

加藤諦三：
だから問題は

相談者：
はい

加藤諦三：
夫のこの虚無感

相談者：
はい

加藤諦三：
これを、どう治療するか？ということが

相談者：
うーーーん

加藤諦三：
夫の、問題なんです。

相談者：
はい

加藤諦三：
で、あなたは、

相談者：
はい

加藤諦三：
今2つのできないことがあるんです。

相談者：
はい

加藤諦三：
一つは、

相談者：
はい

加藤諦三：
ここまでひどい男であっても、あなたは別れられません。

相談者：
うーんうーん

加藤諦三：
も、それがずっとあなたの今までの人生だから。

相談者：
はい

加藤諦三：
もう一つは、

相談者：
はい

加藤諦三：
人と親しくなれないんです。

相談者：
なれないです。

加藤諦三：
この2つは完全に矛盾してます。

相談者：
あ、そうですね

加藤諦三：
つまりあなたのパーソナリティは完全に矛盾しちゃってんですよ、今。

相談者：
はい

加藤諦三：
あなた・・お父さん、お母さんに愛されていたって言いましたけれども、

相談者：
はい

加藤諦三：
それは・・嘘です。

相談者：
え、ええ（苦笑）

加藤諦三：
お父さんとお母さんとの関係が不安定だったってのが正直な判断。

相談者：
あー

加藤諦三：
その不安定だったらどうなりますか？

相談者：
安定した人格形成が・・できそうにないです。

加藤諦三：
そのとおーり

相談者：
・・

加藤諦三：
不信感

相談者：
はい

加藤諦三：
あなたの問題は不信感なんです。

相談者：
はい

加藤諦三：
信じられる人と接して成長してこなかったの、あなた。

相談者：
うーん・・

加藤諦三：
あなたは、

相談者：
はい

加藤諦三：
信じられる人ができれば

相談者：
はい

加藤諦三：
治ります。

相談者：
ありがとうございます。

加藤諦三：
この離婚も、どうしたら良いですか？っていう、そういう相談のし方じゃなくて、

相談者：
はい

加藤諦三：
夫の病と、

相談者：
はい

加藤諦三：
わたしの心の病を

相談者：
はい

加藤諦三：
どう治したらいいですか？という、そういう発想の立て方

相談者：
はい

加藤諦三：
それが解決です。

相談者：
夫のお、虚無感に、対して、わたしができることとか・・何か、あるんでしょうか・・

加藤諦三：
そこがあなた注意しなきゃいけない、とこなの。

相談者：
はい・・はい

加藤諦三：
夫が虚無感に苦しんで、性依存症であるのは、

相談者：
はい

加藤諦三：
あなたは悪くありません。

相談者：
あ・・

加藤諦三：
あなたはこの男性に関わる必要はありません。

相談者：
びっくりしました・・
目からうろこでした・・

加藤諦三：
つまりね、

相談者：
はい

加藤諦三：
あなたも夫とおんなじようにね、

相談者：
はい

加藤諦三：
「わたしは価値のない人間だ」っていう考え

相談者：
（苦笑）そうです
はい

加藤諦三：
叩き込まれて生きてきたの。

相談者：
そうですねえ・・◆＃＄％□＆▽＊

加藤諦三：
だからあ、

相談者：
はい

加藤諦三：
人のために何かしてあげて、「自分が価値がある人間だ」と思いたいんです。

相談者：
ああー、なるほど。

加藤諦三：
だけど、これ、あなたばっかりじゃなくてね、

相談者：
はい

加藤諦三：
ギャンブル依存症の妻の調査をしてみると、

相談者：
はい

加藤諦三：
これみんなそうなんです。

相談者：
あー、なるほど

加藤諦三：
あなたは悪くありません！

相談者：
ありがとうございます。

加藤諦三：
だから言ったように、

相談者：
はい

加藤諦三：
あなたの心の問題を解決する、それが先決なんです。

相談者：
はい

加藤諦三：
よろしいですか？

相談者：
はい、分かりました

加藤諦三：
はい、どうも失礼します

相談者：
ありがとうございました。

加藤諦三：
表に現れている離婚の背後に隠されている本質は妻と夫の心の病です。