テレフォン人生相談 2021年8月3日 火曜日
4K(か3DK)にしがみつく3人。
流動性の全くない不動産に金だしちゃったねえ、娘。
結婚したらどうするつもり?
訊くまでもない。
そのまま母と兄が住み続けるだけ。
いや、結婚すればまだいい方。
母が動けなくなり、兄がニートになってもイチ抜けできない3人暮らし。
貧乏くじ引いたまま出て行けるとすれば、結婚ぐらいしかないから。
つい悲惨なストーリーを想像してしまうのは、最近読んだノンフィクションのせい。
<石井光太 著 近親殺人 そばにいたから>
事件からさかのぼって丹念にレポートされた7つの家族。
著者の筆致も相まって引き込まれてしまった。
いずれも元はどこにでもある家族。
断言できるのは、悲劇に向かって転がり始めた家族を中の人間は止められないということ。
読んでてとても他人事と思えなかった。
(これが帯のコピーになってた)
どうか今日の相談者家族が、第一話の母子3人をなぞりませんように。
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 三石由起子(三石メソード主宰、作家・翻訳家)
相談者: 女67歳バツイチ 独身の息子38歳 娘33歳との3人暮らし