医者を目指したいらしい二十歳を誰も応援しない。相談を思わず訊き返す加藤諦三

(回答者に交代)

中川潤:
こんにちはあ、中川です。

相談者:
こんにちはあ

中川潤:
うーん・・あのね?

相談者:
はい

中川潤:
あなたのご両親がちょうどわたしの子どもの世代なんで、

相談者:
はい

中川潤:
ちょうどあなたあ、ま、世代的には、孫お、の世代になるわけだから。
ね?

相談者:
はい

中川潤:
1人のお爺ちゃんと、

相談者:
はい

中川潤:
お話する、つもりで・・お話しましょうよ。

相談者:
はい

中川潤:
ねえ?・・で、

相談者:
はい

中川潤:
あなたね?・・「お医者さんになりたい」、と思った・・ていうのが、ま、きっかけであるじゃない?

相談者:
はい

中川潤:
で、勉強始めたわけじゃない?

相談者:
はい

中川潤:
うん。
どうして、お医者さんになりたいと思ったの?

相談者:
えーと・・

中川潤:
うん

相談者:
わたしが、

中川潤:
うん

相談者:
生死を彷徨ったときに、

中川潤:
うーん

相談者:
お医者さんに・・

中川潤:
うん

相談者:
「まだ・・君には・・長い人生があるから」

中川潤:
うん

相談者:
「どんなことでもできるよ?」って、

中川潤:
うん

相談者:
一言言われて・・

中川潤:
うーん

相談者:
ハッと気づいて、

中川潤:
うん

相談者:
やっぱり、「お医者さんになりたいなあ」って。

中川潤:
うん、な・・その・・
「人生長いんだから・・君にはいっぱい可能性があるんだ」とね?、そのドクターが言った。

相談者:
はい

中川潤:
ね?・・で、その、可能性の中から、お医者さんていうの・・が、あなたに出て来たのはどうして?

相談者:
命を救ってくれたからです。

中川潤:
うん。その、言ってくれたお医者さんがね?

相談者:
・・はい

中川潤:
「君はまだまだ、これからがあるんだから、これから人生が開けるんだから」ね?

相談者:
・・はい

中川潤:
「可能性はいっぱいあるんだよ?」っていうことを言ってくれたわけでしょう?

相談者:
・・はい

中川潤:
お医者さまっていうのは、言ってくれた人が医者だったのは、そりゃ分かったんだけど。
そん中から、その可能性のなかからあなたが・・「医者になりたい」と思ったのはなぜか?って、そこを訊いてんの。

相談者:
・・

中川潤:
言ってくれた人が医者だったからっていうのは・・関係ないわな?

相談者:
ああー・・そうですね。

中川潤:
だから、あなたはなぜ、その医学の道・・医者の道・・を生きたいと思ったの?、って、そこを訊いてるの。

相談者:
えっと、わたしが、

中川潤:
うん

相談者:
小学生の頃に、

中川潤:
うん

相談者:
祖父が亡くなったんですけど。

中川潤:
うん

相談者:
そのとき・・癌で亡くなって、

中川潤:
うん

相談者:
なんもできん自分が、

中川潤:
うん

相談者:
すごく悔しくて。

中川潤:
うん

相談者:
それで、「助けたい」って、思ったときに、

中川潤:
うん

相談者:
助けられるんが、

中川潤:
うん

相談者:
医者、だなあってと思って、

中川潤:
うん

相談者:
それで、お医者さんに、なりたいと思いました。

中川潤:
それは、小さい頃の話ね?

相談者:
はい

中川潤:
いくつぐらいのとき?

相談者:
小学校・・6年生のときです。

中川潤:
じゃあ、そんときから・・「できれば医者になりたいな」と思ってたの?

相談者:
はい

中川潤:
じゃあ、ずっと思ってて・・

相談者:
はい

中川潤:
中学、高校・・ま、大学辞めたっていうことだったんだけども、

相談者:
はい

中川潤:
その過程で、

相談者:
はい

中川潤:
医者の道をお、目指そうとは思わなかったの?

相談者:
うーんうーん・・一旦・・自分の・・能力で・・一度、医療関係の仕事お、に、

中川潤:
うん

相談者:
就いてから、

中川潤:
うん

相談者:
そのあとで・・なろうと考えていたんですけど。

中川潤:
ということは、その目指した・・あなたが、途中で辞めるしかなかった大学も、医療系の・・例えば看護だとか、

相談者:
はい

中川潤:
そういう関係の学部だったの?

相談者:
はい、そうです。

中川潤:
看護学科みたいなところ?

相談者:
看護ではないんですけどお、

中川潤:
うん

相談者:
ま、そんな感じですね。

中川潤:
ふん・・あの、ちなみに、そこを・・ご病気されて、休学するしかなかった、ことはあるんだけど、

相談者:
はい

中川潤:
そこへは、なぜ、復学、しなかったの?

相談者:
親に、「もう辞めたほうがいいんじゃない?」って言われて。
そのときどうしたらいいか分からなくて、自分で悩んだ結果辞めました。

中川潤:
ご両親はどうして「辞めたほうがいい」つったの?

相談者:
病気の調子が悪くて、このまま病気を患ったままだったら、

中川潤:
うん

相談者:
「続けて行けんかな?」と、思ったんじゃないかな・・

中川潤:
あ、完全に体調戻らなかったっていうことですか?

相談者:
そうですね。

中川潤:
そうすっと、今も・・体調は必ずしも良くないわけ?

相談者:
だいぶ良くはなって来てるんですけどお、

中川潤:
うん

相談者:
完治というわけではないですね。

中川潤:
はおお・・そうするとね?
さっきからちょっと、疑問だったのは、「親から反対されてる」ってその、お父さん、お母さんが反対する理由は、あなたの体のことで?

相談者:
そお・・れもあると思います。

中川潤:
それ、だけじゃないの?・・ほかにもあるの?

相談者:
医者になるには、やっぱり・・すごい、能力が、必要になって来ると思うので。

中川潤:
うん

相談者:
その点も考えて、止めてくれてるんだと思います。

中川潤:
いや、あなた自身が・・

相談者:
はい

中川潤:
要するに無理ができない体調なんだったら、

相談者:
はい

中川潤:
ご両親が心配されてるのは、その能力の問題よりも、無理ができない、体調だからってそういうことではないんですか?

相談者:
あーあー・・そお&#△、言えないです。言えない&#△

中川潤:
さっきね、「能力」っておっしゃったんだけど。

相談者:
はい

中川潤:
ほんとに能力的にい、難し、い、か、どうか・・んなもん、当たってみなきゃ分かんねえじゃん。
で、それで失敗したら失敗したで1つの人生じゃない?

相談者:
はい

中川潤:
あなたが本気でやりたいんなら。

相談者:
はい

中川潤:
あなた自身がほおん、とに医者になりたくて、必死になって・・準備のための勉強やってたら、今言ったような、その、体を壊してしまうからっていう、とことんの状況にならない限り、ま、経済的な問題はちょっと、横へ置きますけど。
親があ、そんな・・強く反対するなんてことは、ないと思うよ?

相談者:
あー

中川潤:
あなた自身の本気度がどうなんや?っていうことよ。

相談者:
なるほどお。

中川潤:
・・なるほどと思う?

相談者:
思います。

中川潤:
だからね?(含み笑い)、さっきね?・・とっても、変だなと思ったのは・・

相談者:
はい

中川潤:
「親が反対してて、わたしの気持ちも揺らいでいて、悩んでいる」っておっしゃったんだけど。

相談者:
はい

中川潤:
自分がほーんとにやりたいことで、頑張ってて・・それで親が反対してたらさ・・
「何言うんじゃ!」って、反発するんなら分かるけど、それで「気持ちが揺らいで悩んじゃう」って・・それはちょっとちゃうよ?っていう感じはするんだけど。

相談者:
はい

中川潤:
分かりる?

相談者:
・・はい

中川潤:
かなあ?

相談者:
・・そうですねえ

中川潤:
ねえ?
メンタルを強くするとか強くしないじゃないんだよ。
あなたが、何かの目標を目指すっていうのは・・とっても、僕は・・大事なことだと思いますよ?
特にあなたの年代で・・ね?
目標を持、持って・・やって行きたい、と思うん・・
だけど、やって行きたいと思うんなら、本気でそれにぶつかんなきゃ。

相談者:
はい

中川潤:
夢を追うんじゃないんだよ。

相談者:
・・

中川潤:
夢を持つことと・・それを実際に実現する努力をすることと・・別の問題ですよ?

相談者:
・・

中川潤:
「なれたらええなあ」と・・

相談者:
はい

中川潤:
夢の中で、思っ、てる・・じゃあ・・屁の役にも立たんわけです。自分の人生にとって。

相談者:
はい

中川潤:
夢を現実にする努力を自分で始める。

相談者:
はい

中川潤:
ほんとにあなた始めてるか?ってことだ。

相談者:
・・はい

中川潤:
だからね?・・あなたさあ、「医者になりたい」、て本気で思うんだったら・・一遍ねえ、とことんやれるとこまでやってご覧なさいよ。

相談者:
・・はい

中川潤:
それであなたが体壊しそうになったら、ご両親一緒に側にいるんだから止めるわ・・ね?

相談者:
はい

中川潤:
でも、止められても、かじり付いてやるんだったら「なんとかしてサポートして、応援してやりたい」と思うのが親だよ。

相談者:
・・はいはい

中川潤:
うーん・・要はあなたの本気度だなあ・・
分かるかな?

相談者:
・・はい

中川潤:
うーん・・

相談者:
分かりました。

中川潤:
自分が、今「医者になりたい」と思ってる、その気持ちが一体なんなのか?もう、ちょっと考えてご覧なさい?

相談者:
はい

中川潤:
加藤先生に代わりますね?

(再びパーソナリティ)


「医者を目指したいらしい二十歳を誰も応援しない。相談を思わず訊き返す加藤諦三」への19件のフィードバック

  1. 今時こんな子がいるの?びっくりしたなぁ。

    やめた大学の偏差値いくつだった?

  2. 幼稚園児の夢の発表みたいな感じ

    助けてくれた医者もびっくりする内容!

  3. 小学生のころに書く僕の夢私の夢という作文みたいな相談だった。
    医療に携わりたいなら看護師などもっと現実的な職業もいっぱいある。(看護師も難しい資格だけれど)
    実現不可能な目標を立てると失敗したとき親に反対されたから…とか逃げることが出来るのを無意識下で計算してはいまいか。

  4. 病気の事もあるんだろうが、応援してくれない親御さんで、やる気を削ぐのかなぁ
    けど医師を目指すなら、親の意見より相談者の志だよ。
    親御さんに代わって応援するよ!

    加藤さん、苛立ちが見えたなぁ
    疲れかなぁ、心配。

  5. 中川先生「メンタルを強くするとか強くしないとかじゃないんだよ…」
    もうこの言葉に尽きる。

  6. 加藤先生と中川先生の壮大な無駄遣いでした
    テレ人に電話して「あなたはこんなもんじゃないよ、メンタルが強くなればなんにでもなれる!」とでも言ってほしかったのかな
    今井先生&大迫先生だったらどんな公開処刑になっていたやら

    看護じゃないという言葉を信じれば、診療放射線技師とかOT・PTかな
    そこで勉強に行き詰ったか、人間関係でその場に居られなくなったか
    で、このまま引き下がれないから、その世界で最上位の資格を取って見返してやる、ってとこなんだろうな

    まあ挑戦するのは勝手だけど、医者になるには強靭な体力と図抜けた暗記力が必要になる
    医療系の学校を1年ちょっとで音を上げた相談者が、生半可な覚悟で挑める世界じゃない
    解剖実習とかあるの知ってるよね?

    相談者に今必要なのは「とりあえずバイトしよう」「家の掃除をしよう」とかいう地に足の着いた目標を立てて、中二病的な全能感を卒業することなんだけど、ここまでこじらせるとなかなか難しそうだ
    夢を追ってたら、一生が夢心地のまま過ぎてしまった、なんてことにならないといいけど

    1. 親は本気で止めた方が良いけど、多分無理っぽいから、もしお金出せるなら適当な私立大でも進めて10年くらいかけて、諦めさせる。長い年月をかけて。この(見返してやる)病は何かを隠れ蓑にして一生続く。

      1. 加藤さんと中川さん、ご相談者さんともに失礼ですが、現状ではメンタル云々ではなく、病気治療と今の仕事の両立に力を入れるのが最優先。
        年を取ればやり直しが効きにくくなるのはもちろんですが、病気とはいえ、どの学歴も中退というのは悪く働いてしまう部分がありますから。

  7. だってお医者さんになりたいんだもん!
    どうしてお父さんもお母さんもダメって言うの、わたしはこんなに本気なのに…!

    と、もし自分が二十歳過ぎた子どもから言われたら、一瞬言葉を失うな。
    突っ込みどころ多すぎて。

    この年になったら、もはや子供の成長の芽を摘んではいけないとかじゃないよな、現実見ろやだよな。

    反対とか応援するしない以前に、医学部受からんだろ。

    医者になることを反対してんじゃなくて、無駄なになることを反対。

  8. 医者って、

    医療系の仕事に就きたいなぁ~、と思って

    で、なれる職業と思ってるのー?
    二十歳で?!
    ごめん、笑えた

  9. 親が反対しているのは「身体が弱いから」ではなく「おつむが弱いから」…おっと、口が滑ってしまった😣😅

  10. 私がこのお嬢様の親なら…(経済的に余裕があると仮定して)、とりあえずどこでもいいから医学部に入れ、と予備校に通わせる。多分 受験にも至らず挫折すると思う。そしたら本人も納得して諦めるのでは?

    1. 残念ながら、医学部専門予備校でも、医学部コースのある塾でも認定がとれなければ門前払いなんですよ。なので、現実を知るためにもまずは認定テストを受けるべきですよね。

      1. なるほど予備校にはいるのにも試験があるんですね。それならなお好都合ですね。予備校代払わずに諦めさせられますから。

  11. 確かにコメントされてる諸氏のおっしゃる通り相談者は「見返してやりたい病」なんだろうけど加藤諦三氏が最後の方で「親との関係が~」というのは親から相談者はかなりバカにされてそれこそ「隠された怒り」みたいなものを抱えてるのかね。以前、加藤氏は「侮辱されたりバカにされたら怒りを抱え込む」なんて言っていたが言葉の暴力というのはある。怒りに目が眩むというのは等身大の自分を忘れさせる。見返してやる、みたいなのはそういうのが多いのかな。
    実際に出来ることと好きとかやりたいことは違うが、医学部進むなら次々に知識を叩き込んでいく記憶力が必要だし、そんなんだったら大学受験ごときに苦労しないだろう。中川弁護士も「現代の科挙」なんて呼ばれた旧司法試験クリアして弁護士やってるんだろうが破れ去っていった人も沢山みてるだろう。カッコよくてお金ももらえるからなんてファッション感覚でやることじゃない。

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