納期遅れで損害賠償!対抗策に頭を悩ます元公務員が諭された当たり前のマナー

(回答者に交代)

坂井眞:
よろしくお願いします。

相談者:
よろしくお願いしますう。

坂井眞:
まだ・・訴訟、にもなっていないし、

相談者:
はい

坂井眞:
実際に何か、取引先の人が、内容証明でいくらいくら払えという、ことを、言って来たわけでもないんだよね?

相談者:
ないですね、はい

坂井眞:
3軒の方から、「損害賠償を請求をするぞ」と、言われた・・ていうだけ?

相談者:
そういうことです、はい。

坂井眞:
で・・仕事の内容はあんまり細かく言えないと思うんだけれども、

相談者:
はい

坂井眞:
納期があって、えー、その納期に遅れましたと・・

相談者:
はい

坂井眞:
いう話だから。

相談者:
はい

坂井眞:
何かそのお、成果物を作って、相手に、

相談者:
はい、はい

坂井眞:
納品する仕事なんだよね?きっとね?

相談者:
はい

坂井眞:
ただ、さっきの話だと、遅れた、期間は、「1ヶ月以上はない」っていう話をされてたじゃないですか?

相談者:
そうですね、はい、はい、はい

坂井眞:
ていうことは・・履行はしてるわけだよね?遅れただけで。

相談者:
はい、はい

坂井眞:
納める物は納めたんだけど、約束の納期に・・納められませんでしたと、こういう話ね?

相談者:
ん、そうね、はい

坂井眞:
うん、履行してないっていうのは1件もないの?

相談者:
事前に断・・たっていう・・ケースはありますね。

坂井眞:
断ったっていうのは契約をしてから?

相談者:
そう、ですね、約束をしてから。

坂井眞:
約束をしてから、「すいません、ちょっと病気になってしまったので」

相談者:
はい

坂井眞:
「この仕事はキャンセルさせてください」

相談者:
はい

坂井眞:
ていう話ね?
で、そのキャンセルした人からは、まだ別に、なんか言って来たりはしてない?

相談者:
あ、別に何もない、です。はい

坂井眞:
じゃそれは、気にすることなくて。
そうすると、あなたの今日のご相談は3件について、契約に基づいた納品はしたんだけど、ひと月には行かない程度、遅れてしまいました。

相談者:
はい

坂井眞:
これで賠償請求されたんだけど、宥恕規定、ま、宥恕って難しい言葉だとは思うんだけど。(苦笑)

相談者:
え、ええ

坂井眞:
ちょっと減額してくれるような規定は法律にないか?ってこういう話ね。

相談者:
はい

坂井眞:
で、そういう規定そのものはない!

相談者:
あーあー

坂井眞:
病気なんだから・・しょうがないだろうっていうことを言う、は、言えないの。
い、そういう定めはないね。

相談者:
あ、はい。ま、あの、もちろん一切の責任を逃れるっていう、つもりは、ないんですけども、

坂井眞:
うん

相談者:
軽減というか、もうちょっと、僕も・・やんややんや言われちゃってこう・・今、反論ん・・ん、できないっていうか、もう凹んじゃっ、てるんで。

坂井眞:
・・凹んじゃってっておっしゃるけれども、

相談者:
はい

坂井眞:
これはもう、まだ訴訟起きてるわけじゃないし、「請求するぞ」と言われただけだから。

相談者:
はい

坂井眞:
交渉の話じゃないですか。

相談者:
はい、はい

坂井眞:
・・だから相手にできるだけ理解してもらうって話ですよ。

相談者:
あ、はい

坂井眞:
例えば、さっき言った、「一旦契約をしたんだけれども、病気になってしまったから、解約させてください」って言って、相手が「分かりました」と。

相談者:
はい

坂井眞:
そう言って、もらえなかったら債務不履行の話になっちゃいますよね?

相談者:
はい

坂井眞:
だけど、相手が「分かりました」と言って、合意解約ができたんだったら・・損害賠償の話にならない、と、こういう話じゃないですか。

相談者:
あ、あ、はい

坂井眞:
それと同じで、この3軒の方に、「遅れちゃったのは大変申し訳ないけれども」

相談者:
はい

坂井眞:
「実は、こういう訳で、病気になってしまいまして。だから、そこのところは」あー「勘弁してください」という謝罪をして理解を求めるってこと、を、まず、するしかないと思います。

相談者:
あ、はい、はい、はい

坂井眞:
だってこちらでなんか・・

相談者:
そう&#、うん

坂井眞:
できる言い訳はないもんね?

相談者:
ん、ない、ですね。はい

坂井眞:
うん

相談者:
何言ったって、言い訳にしかならないんでえ・・

坂井眞:
言い訳じゃなくて、謝罪ですよ。

相談者:
あ、はい

坂井眞:
・・言い訳にしかならないんだけど。
だってあなたがさぼって遅れたわけじゃないじゃないんすか。

相談者:
そう、なんですけど、そこを、なかなか理解、してもらえ、ないっていうか・・

坂井眞:
それは理解しない人もいると思いますよ?

相談者:
うん

坂井眞:
取引の世界では相手がこっちの思った通り分かってくれるとは限らなくて、

相談者:
あ、はい

坂井眞:
「そんなことは関係ない」と。

相談者:
あー、はい、はい、はい、はい

坂井眞:
「あんたが受けたんだから」・・

相談者:
あー、そんな&#△%

坂井眞:
「ちゃんとするべきだ」っていう人もいると思う。

相談者:
はい・・はい

坂井眞:
で、それはそれで・・そういう人もいると思うしかないと思う。

相談者:
・・分かりました。

坂井眞:
ていうのは1つね?

相談者:
はい

坂井眞:
でもう1つは、債務不履行によって、相当因果関係っていうんですけど。ちょっと、法律的な用語で申し訳ないけど。(苦笑)

相談者:
はい

坂井眞:
その債務不履行と相当因果関係のある損害を賠償しなきゃいけない、ていうふうに、

相談者:
はい

坂井眞:
定めてあるわけ。

相談者:
はい

坂井眞:
そうすると、あなたのお仕事で、1ヶ月にも満たない程度遅れると、一体どういう損害が生じるのか?・・ていうことが、論点になって来るの。

相談者:
はい

坂井眞:
だから、それが、とんでもなく、大きな損害になるのかどうかってことだけど、普通は・・その、ちょっと遅れたから・・そんなに大きな損害が生じるって話でもないような気がするから。

相談者:
はい

坂井眞:
そこのとこはちょっと仕事の内容を聞かないと・・なんとも言えないけども。

相談者:
はい・・はい

坂井眞:
・・そこのところは何かそんなとんでもない損害が生じそうですか?

相談者:
・・多少の金利は、ちょっと・・相手に損害を与えるのかな?っていう、

坂井眞:
うん

相談者:
気はしてますけども。

坂井眞:
うん・・金利、レベルだったら・・

相談者:
はい

坂井眞:
そんな、1年遅れてるわけじゃないから、そんなすごい、金利はつかないから。

相談者:
はい

坂井眞:
・・相手が納得してくれなかったら、それが、実損害として生ずるんだったら、それは賠償しなきゃいけないですねって話になりますよね。

相談者:
はい

坂井眞:
でも、そんなに心配するような金額にはならないんじゃないですか?

相談者:
・・それっ、て・・例えば・・

坂井眞:
うん

相談者:
こちらも弁護士さんを立てるとか、ていうことは可能なんですかね?

坂井眞:
それは可能ですよ。

相談者:
・・

坂井眞:
債務不履行に基づく損害賠償請求をするぞと相手方がおっしゃってるわけだから、

相談者:
はい

坂井眞:
法律問題じゃないですか。

相談者:
はい

坂井眞:
ま、謝罪は、弁護士が代わりに謝罪しても意味がないから本人が謝罪してねって話なんだけど。

相談者:
あ、はい、はい、はい

坂井眞:
で、ついては損害賠償とおっしゃるけれども、どんな請求をされるんですか?、て、いう話ですよ。

相談者:

坂井眞:
で、向こうが、法律的に認められないような損害賠償を請求して来たら、あなたの頼んだ弁護士が、「いやいや、それは、この債務不履行によって、通常、発生する損害じゃないですね?」っていう反論をしてくわけ。

相談者:
・・はい

坂井眞:
だからそういうことは・・任せることは可能・・ですよ。

相談者:
はい

坂井眞:
それはまさに法律問題だから。

相談者:
はい

坂井眞:
だけど、まだ、向こうは請求して来てるわけじゃないですよね?

相談者:
はい

坂井眞:
向こうは請求して来てるわけじゃないときに、こちらがなんか・・

相談者:
あーあ、はい、はい、はい、はい

坂井眞:
弁護士頼んで・・そんな損害あるの?みたいにふうに、言ってるように取られちゃうと、かえって抉れるかもしれないから。

相談者:
あー、はい

坂井眞:
その辺のやり方は考えたほうがいいと思う。
なんかんときに・・ちょっとそういうふうに言われた、ていうレベルだったら、腹立って言ってるだけかもしんなくて。ほんとはあなたの病気のことも考えて、「もうしょうがないか」と思ってるかもしれないじゃないですか。

相談者:
はい、はい、はい

坂井眞:
で、それはだから、その辺の事情を聞かないと。
どっちがいいのかちょっとなんとも言いようがないけど。
少なくとも、そういう、どういう状況でどういうふに言われて相手がほんとに請求して来るのかどうか、によって対応変えるべきだと思う。

相談者:
あー、分かりました。

坂井眞:
うん

相談者:
はい。ま、どっちみち、自分、としては、自分がやっぱ、謝罪には、行かな

坂井眞:
うん

相談者:
いかんなっては、思うん、ですけども。

坂井眞:
うん

相談者:
なんていうんかな。交渉ごとっていうか、

坂井眞:
うん

相談者:
今・・もう全然強気に出る必要もないんだろうけど、自分の意見をこう、バシッとこう、言える自信が、まったく、ないんで。
こう、代わり、こう言っていただける方が(苦笑)、いたら、

坂井眞:
あの、

相談者:
心強い・・

坂井眞:
分か、分かりました、分かりました。
2つあってね?
1つは、自分の意見をバシッていう表現をされたけど。

相談者:
はい

坂井眞:
この件に関してはあんまり相手にバシッとする、できる反論って、ない、ことは理解しといたほうがいい。

相談者:
あ、あ、はい、はい、はい、はい

坂井眞:
だって、向こうの責任じゃないもんね。

相談者:
はい

坂井眞:
え、病気になったのは、こちらにとって、辛い残念なことなんだけど。

相談者:
はい

坂井眞:
取引先に、とってみたら、それはそちらの事情ですっていうんだから。バシッと言う話ではなくて、
「大変申し訳ない、こういう事情です」って

相談者:
あ、はい、はい、はい

坂井眞:
説明するっていう話だっていうのを・・覚えておいてもらうといいかな。

相談者:
あ、分かりました。うんうん

坂井眞:
うん・・それと、もう1つはやっぱりその、病気が、うつ病っていうことだから。
おっしゃる通り、鬱の状態で相手のところへ行ったって、病気悪くなっちゃうかもしれないし、

相談者:
はい、はい、はい、はい

坂井眞:
「こういう病気なんで、申し訳ないけれども、代理人を立てさせてもらいました」って言い方だってあるからね?

相談者:
はい、ありがとうございます。

坂井眞:
それは極めて、説得的だと思うから。

相談者:
あ、ありがとうございます。

坂井眞:
しょうがないもん、病気なんだから。

相談者:
・・ありがとうございます。

坂井眞:
で、あの、できもしないのに言って、詰められて病気悪くなったら、ね?全然意味ないから。

相談者:
はい

坂井眞:
そういうときはちゃんとそういう理由を言って、ちゃんと説明をして、弁護士を頼んでやってもらうっていうのは合理的だと思いますよ。

相談者:
分かりました。

坂井眞:
だから、その2つをちょっと頭に置いといていただいて、

相談者:
はい、ありがとうございます。はい

坂井眞:
うん、法律の規定どうこうじゃなくて、ま、場合によっては損害賠償請求でちゃうけれども・・ていう・・
で「申し訳なかった」と、「でも」ま、「弁護士頼んで、ちゃんとやらしてもらいます」。
「病気なんでちょっと了解してください」みたいな、そういう感じで、交渉、を、して行くのがいいんじゃないかな?

相談者:
あ、分かりました。

坂井眞:
うん

相談者:
はい、ありがとうございます。

坂井眞:
ちょっと、どのぐらい、の、損害かとかいうこと分かんないから抽象的で申し訳ないけど。

相談者:
はい・・あ、いえいえいえいえ

坂井眞:
対応としてはそんな感じだと思います。

相談者:
はい・・はい

(再びパーソナリティ)


「納期遅れで損害賠償!対抗策に頭を悩ます元公務員が諭された当たり前のマナー」への10件のフィードバック

  1. 「ごめんなさい」が言えないと人生大変になるんだなーって思いました。
    爺婆と高齢(鬱)息子の三人暮らし…
    「ありがとう」と「たすけて」も言えるようになると良いね。
    病気治して下さい。

    1. 仰る通り、とりあえずはまず謝罪、そして賠償、病気治療&廃業→再就職はその次になっていくとは思いますが、自営は本当に難しいですよねえ。
      来週は特別週間ですが、今週は弁護士4連チャンですかあ。来週月曜日も弁護士が登場する予定なので、結局週末版も込みで5連チャンですかあ。

  2. 税務署やめて税理士開業したって感じなのかな。だとしたらお客さんの延滞払って頭下げるしかないな。どうぞお大事に。

  3. もと公務員だからと決めつけるのは良くないけれど
    商売の何たるかがあまり分かってないような気がした。
    元国家公務員の私の父が
    自営業の私に商売のアドバイスをしてくるが
    ま~~イチイチズレまくってて笑っちゃう!
    本人はわしだってその気になれば商売できるんや!と思ってるみたいだけど
    人に頭を下げられないタイプの人には無理。

    1. 役人ってのは誤ったら負け、責任を認めることは自己否定そのものって商売ですもんね。
      くだらないお父上をお持ちで大変ですね。

    2. 公務員への偏見が過ぎる。人に頭を下げる場面も多い仕事だし、そもそも相談者は鬱病になるまで仕事自体は上手く回ってたんじゃないのか?

  4. 聴き終わってみれば、そりゃ当たり前でしょう、という話で。
    事情があるとはいえ、結果的に取引先へ迷惑を掛けてしまった責任感が全く感じられないですね。困ってる、どうしてくれるんだ?という至極当然の追及に対して平身低頭謝る前に法による保身を考えるなんて、言葉は古いですが士族の商法そのもの。

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