児童養護施設に生活保護。福祉に護られた女が抱える薄情父への複雑な思い

テレフォン人生相談 2023年9月20日 水曜日

パーソナリティ: 玉置妙憂
回答者: 坂井眞(弁護士)

相談者: 女60歳 夫とは離婚 長女35歳 次女31歳 三女27歳 それぞれ独立 長男24歳と二人暮らし

玉置妙憂:
もしもしいい。

相談者:
もしもしい。

玉置妙憂:
テレフォン人生相談でえす。

相談者:
あ、お願いしますう。

玉置妙憂:
よろしくお願いしまあす。
では、まず最初にですね、今日は、

相談者:
はい、はい。

玉置妙憂:
どのようなご相談かを、教えていただいていいですか?

相談者:
ええとですね、

玉置妙憂:
うん

相談者:
小学校、3年生のときに、

玉置妙憂:
はい

相談者:
別れた、

玉置妙憂:
うん

相談者:
お父さんに、会いたいと思ってるんですがあ。

玉置妙憂:
ああ・・お父さんにね?、わかりました。では、詳しくお伺いする前に、

相談者:
はい

玉置妙憂:
今、おいくつですか?

相談者:
60です。

玉置妙憂:
60歳、ご家族は?

相談者:
子供4人と、

玉置妙憂:
うん

相談者:
わたし・・です。

玉置妙憂:
うん、旦那さんはどうされました?

相談者:
離婚しました。

玉置妙憂:
ああ、そうでしたか。

相談者:
はい

玉置妙憂:
ええと、お子さんは、上から、どんな感じなんでしょうか?

相談者:
えっと、上三人が女の子で、

玉置妙憂:
うん

相談者:
長女が、35。

玉置妙憂:
うん

相談者:
で・・次女が31。

玉置妙憂:
うん

相談者:
三女が27。

玉置妙憂:
はい

相談者:
長男が24です。

玉置妙憂:
うううん。
皆さん、も、独立されてるのかしら。

相談者:
いえ、長男と、私・・一緒に暮らしてます。

玉置妙憂:
うん。娘さんたちは、みんな、お嫁に行かれたのかな?

相談者:
えっと、真ん中、次女だけ、お嫁に行って、

玉置妙憂:
うん

相談者:
あとは・・

玉置妙憂:
独立されて。

相談者:
独立し・・はい

玉置妙憂:
そうですか。

相談者:
そうです、はい。

玉置妙憂:
ううん、そうですか。

相談者:
はい

玉置妙憂:
ええ、今、お仕事されてるんですか?

相談者:
いえ、生活保護です。

玉置妙憂:
はい、わかりました。

相談者:
はい

玉置妙憂:
ええ、それでえ、小学校3年の時に、

相談者:
はい

玉置妙憂:
ええ、別れた・・お父様というのは、

相談者:
はい

玉置妙憂:
えと、どういう別れ方でしたの?

相談者:
えっと、両親が離婚しましてえ、

玉置妙憂:
ううん

相談者:
私は、父親に、連れ、られて・・

玉置妙憂:
うん

相談者:
いたんですけど。

玉置妙憂:
うん

相談者:
お酒を飲むとお、

玉置妙憂:
うん

相談者:
暴力・・

玉置妙憂:
うん

相談者:
を、振る、わ、されててえ。

玉置妙憂:
うん

相談者:
でえ、家に、いられなかったんですよ。

玉置妙憂:
ふんふん。

相談者:
で、学校にも行けなくてえ、

玉置妙憂:
うん

相談者:
その、児童館ってご存知ですか?

玉置妙憂:
うん、うん、わかりますよ。

相談者:
で、児童館に、

玉置妙憂:
うん

相談者:
行・・ってたんですね?

玉置妙憂:
うん

相談者:
で、そのときに、そこにいた、スタッフのお姉さんが、

玉置妙憂:
うん

相談者:
「そんなことじゃ、駄目だよお」っていうことで、

玉置妙憂:
うん

相談者:
児童相談所に連絡してもらって、

玉置妙憂:
うん

相談者:
施設で、私は、育ちました。

玉置妙憂:
ふうん。

相談者:
高校3年生まで。

玉置妙憂:
ああ、そっからは、施設で・・育ったんですね?

相談者:
はい

玉置妙憂:
高校3年生までね?

相談者:
で・・はい。

玉置妙憂:
うん。

相談者:
一度も、面会にも、来ませんでした。

玉置妙憂:
ううんん・・そうなんだ。

相談者:
はい

玉置妙憂:
うん・・そ、

相談者:
で、ちょっと私も、年取ってきてえ、

玉置妙憂:
うん

相談者:
まあ、父が、生きてれば、も、90近くなってるのかあ、

玉置妙憂:
ああ、もう、そんなお年ですかあ。うん・・

相談者:
そうですねえ。
なのでえ、死ぬ前に一度?

玉置妙憂:
・・うん

相談者:
会ってえ、

玉置妙憂:
うん

相談者:
お話がしたいなあ、と思いましてえ。

玉置妙憂:
ふうううううん・・でも・・わかりますの?
わからないから困ってるん・・ですかね?

相談者:
そう。わ、わ、わからないので。探し方がわからないんです。

玉置妙憂:
うんうんうんうん・・

相談者:
で、よくうう、あの、聞いてるんですけど。ラジオ。

玉置妙憂:
うん、うん。

相談者:
附票っていうのがよく出てくるんですがあ。

玉置妙憂:
ん?

相談者:
附票。

玉置妙憂:
あ、附票。

相談者:
住民票の附票。

玉置妙憂:
あ、ううんん。はい、はい、はい。

相談者:
ん、よ、あれって、本籍地からじゃないと無理ですもんね?

玉置妙憂:
ああ・・ああ、じゃあ、今日は、先生にその・・探し方も、訊きたいってことですね?

相談者:
そうです。はい。

玉置妙憂:
うん。でも、何、十、年、って、会ってないものねえ。

相談者:
会ってないですねええ。

玉置妙憂:
うん。死んじゃう前に会いたいっていうお気持ちも、わからないでもない、かなあ・・でも、会ってどうする?

相談者:
・・言いたいこと、言いたいですね。まず。

玉置妙憂:
うん。その、言いたいことっていうのは・・

相談者:
なんで、「なんで暴力振るった?」って・・

玉置妙憂:
ああ、そういうことねえ・・

相談者:
うん。「なんで、ご飯、食べさしてくれなかった?」って・・

玉置妙憂:
うんんん・・そういうことね?

相談者:
はい

玉置妙憂:
うん。平たく言うと・・とりあえずは、恨みつらみをぶつけたいってことね?

相談者:
そうですね。

玉置妙憂:
そうかあ。

相談者:
うん・・

玉置妙憂:
それ言ったら、スッキリする?

相談者:
・・すると思います。

玉置妙憂:
相手が死にそうなんだよ?もう。

相談者:
・・ううんん・・

玉置妙憂:
それでも、

相談者:
でも、一度、一度、言わないと、やっぱり・・

玉置妙憂:
ううんん・・

相談者:
うん。で、もし、亡くなってたとしたらあ、

玉置妙憂:
うん

相談者:
遺骨は、引き取りたいと思います。

玉置妙憂:
うんん・・

相談者:
うん・・

玉置妙憂:
とにかく・・1回それは言っておきたい・・

相談者:
そうです。

玉置妙憂:
っていう、お気持ちねえ。

相談者:
はい

玉置妙憂:
うん・・大変でしたもんね?

相談者:
うん

玉置妙憂:
生きてくるのね。

相談者:
うん

玉置妙憂:
一人だったからねえ。

相談者:
うん

玉置妙憂:
うん・・そうですかあ。

相談者:
はい

玉置妙憂:
じゃあ、その、今は、全くどこにいるかわからない、お父さんを探す、方法がないかなあっていうことですね?

相談者:
そうです、はい。

玉置妙憂:
うんん。
わかりました。ではまず先生に、そのあたりをお訊きしてみましょうか。

相談者:
はい

玉置妙憂:
今日、お答えいただきますのは、弁護士の、坂井眞先生です。

相談者:
はい

玉置妙憂:
では先生、よろしくお願いいたしまあす。

(回答者に交代)

「児童養護施設に生活保護。福祉に護られた女が抱える薄情父への複雑な思い」への25件のフィードバック

  1. 相談者に寄り添う妙憂さん、優しい。
    噛んで含めるように説明する坂井先生も優しい。
    最後に、先生にお礼を言う相談者も優しい。
    今日は皆さんが優しくてすてきな世界でした。

  2. 言うならもっと早くにしておけば良かったですよね。たぶん、言っても、父には響かないし、思うような返事もないから虚しくなるだけかと思いますよ。それよりは生保を抜け出せるよう、息子と前進していかれることにエネルギー注いだほうが良いかなぁと思いますが、、、

  3. まずは市役所や町村役場に相談して、戸籍を取り寄せることから始まりますが、問題は介護のこと。場合によってはということ、ありえますから。
    健康状態によっては地域包括支援センターとも今後の対応を話さなければならない状態となるだけに、その辺もしっかり対応していただければ…。

    1. 暴力被害はスルー。生活保護を受け取った瞬間「非人」扱いか。すげぇな。
      こういった「生産性至上主義」みたいなのをリアルでもネットでも見掛けるけど、自分が非人扱いしていた層へ落ちたらどうするのだろ。

  4. 相談者の母親は一体何してた?
    再婚してしまったら諦めつくものか?
    普通の家に育った私には本当に疑問に思う。
    なんで親父だけに恨みがいくのか?
    引き取らなかった母親になぜ恨みがないのかすごく不思議だった。

    1. 母親とはそれなりに交流があるけど、その辺の事情は放送でカットされたかもしれない。
      あるいは、恨みがあったとしても母親再婚相手が立ち塞がったのかもしれない。
      「離婚した女」として母親の気持ちが理解できたのかもしれない。

      この辺かもね。

  5. この方、結局お父さんのこと捜さないような気がします。妙優先生や坂井先生に優しく対応してもらって、悩みの半分以上は解決したんじゃないかな。
    私も捜さない方がいいに1票。厄介ごとに巻き込まれるかもしれません。

  6. 大丈夫ですかね、この人。話し方を聞いていて、ちょっと心配になりました。鬱かなんかで薬を服用しているとか? だったら、お父さんのことはさておき 身体の調子を整えたらどうでしょうか? 体調良くなったらお父さんのことなんか気になったらなくなるかもしれませんよ。

  7. 私も捜さない方がいいに1票です。今日の先生2人と相談出来たことを機に、自分を憎しみから解放してあげて、かかわらないほうがいいように思います。

  8. 私も鬱病のような、話し方が気になりました。体調を崩さないためにも、過去の辛かったことから自分を解放されて、これからは少し楽に生きてほしい。

  9. 知り合いの女性は、離婚して婚家に置いてきた娘に会いたい・どこに住んでるか知りたいと言ってました。娘は母親の住所(実家)を知ってるので、自分の意志で会いに来ないんだと思います。
    施設に会いにも来ない父親に会っても仕方ないし、反応はうすい

  10. 逆の話ですが、知り合いの女性は20年以上音信不通の娘に会いたい・住所はどうすればわかるの?と言ってました。
    娘は会いたくないだろうなと思いながら話をきいてました。
    相談者さんがもし父親に会えても、薄い反応しかなさそう。認知症かもしれないし。
    上の方がコメントされてる通り、もう辛かった忘ことは忘れて楽になってほしいです。

  11. 母親はもう再婚して別の家庭があるから(連絡しない)と言ったのが切なかったです。
    母親に会いたくない娘などいるものですか(泣)
    DVネグレクトの父や会いにも来ない母に育てられるより、施設の方が身の安全は保たれたでしょうが、親からの愛情をこの歳になっても求める姿に泣けました。
    相談者自身の結婚や離婚の経緯が不明ですが、長男と住んでも生活保護とい状況を鑑みて困難な人生であったと推察。
    もう父と会って心を乱すよりも
    お子さん達の関係性を構築した方がいいかな、と私も思います。

  12. 弁護士の先生の福祉目線を持った回答に感動しました。女性弁護士の背中をバシンと叩いてくれるような回答と対照的で驚きました。4人のお子さんを抱える相談者のようなご家族はスーパーなどでも時々見かけますが、親と対照的に子供たちは経済観念の強そうなたくましい印象の子が多い印象です。

    困難な中で育て上げた子供達が独立していく中で、60代を一人で迎える中で空の巣症候群と更年期なども重なって、親への思いが強くなったのかと想像します。

    今あるものを大切にして、恨みを許しに変えて未来に目を向けていかれた方がいいような気がしました。すっきりしないかもしれませんが。。

  13. 30代の子どもと同居で生活保護ってどういう状況なんでしょうか
    時間があり余ってるからのお悩みなのかな、と感じました

    コメントされた何人かが「相談者がうつ病なのでは」とありましたが、だから何?

    1. 他人には計り知れない様々な事情のご家庭があるので、30代の子と同居で生活保護という家も普通にあるのでしょう。
      「父に会う」という行動は、現実的にはあまり良い結果になるとは思われない。それでも執着しているのは鬱病などによって思考回路にも偏りが出ているからでは?まずは父のことよりも自身の健康を取り戻す方が相談者の幸せに繋がると思う。ってことですね、だいたい。

    2. 生活保護を申請した場合、扶養義務者として父の所在も調査しているものと思われる。
      担当のケースワーカーに聞いてみたら?

    3. うつ病だから正常な判断ができない状態なんじゃかな。ならば今は行動を起こさない方がいいんじゃないかな。という意味ではないでしょうか。
      あるいは単純に心配だ、ということかも。
      顔も知らない赤の他人だけど心配しちゃいけないの?

    4. 「だから何」と言える程に、「鬱」とは無縁の人生だったのでしょう。あなたは。
      羨ましく…はないな。
      あなたにとって、「生保受給」は人の道から逸れることなのでしょう。
      そして「鬱」の一文字はあなたの辞書にない。
      かなり恵まれた人生を歩んでおられる模様。

      あなたが「鬱」を理解できないのは、あなたにとって次元の違う存在(鬱の人)を詰めて詰めて崖から落としてきたから。
      あなたが今コメントしたように。
      あなたが理解する前に、あなた自身が鬱の人を葬っているから。

  14. 生活保護を申請した場合、扶養義務者として父の所在も調査しているものと思われる。
    担当のケースワーカーに聞いてみたら?

  15. 自分の人生に大きな影響を及ぼしたことへの恨みを、当の相手に向かってぶち撒けてやったらさぞかしスッキリするだろと思う気持ちはよくわかります。
    でも今、年老いた人にそれをやっても悲しませるか、あるいは覚えがないと言われるかでしょう。
    何にもならず、何にも良いことはありません。

  16. 60の相談者が「お父さん」呼び、20代の息子と同居してて二人とも働けてない、それだけでも相談者の現状や来し方のご苦労がうかがえる
    いつもシャープな坂井先生が、言い含めるような話し方だったし

    見放したのは父も母も一緒なのに、再婚した母には迷惑をかけたくないから連絡しないっていう、その気遣いというか遠慮というか、なんとも聞いてていたたまれなかった
    本当は母親にこそ言いたいことが山ほどあろうに
    その遠慮が相談者を苦しめてるのなら、両親を毒親だと恨んだ方がまだエネルギーも出るし、相談者にはプラスに働くんじゃないかな

    郵便局でその都度定額小為替を買って、全国の自治体から戸籍を取り寄せて、本籍を1つずつ追いかけて両親のルーツを手繰っていく、その作業は今の相談者には相当難しいと思う
    ただ、その気になればそういうことができる、ということがわかってるだけでも、今の相談者には気の薬になると思う
    電話の切り際にはだいぶ声も明るくなってたし、その点ではよかったんじゃないかな

  17. 父の年齢が90近いということは亡くなってる可能性が高いと思うが今回の相談で頑張ればどうなったのか探せる可能性があるのと自分の気持ちを聞いてもらえただけでもだいぶ楽になったのでは
    後は本人も自立してないのであれだけど長男は若いから何とか独立して欲しい

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