【日曜に読む傑作選】アラ還女「ジグソーパズルの最後のひとかけらが彼だった」

テレフォン人生相談 2011年11月24日 木曜日
(2017年12月24日 日曜日 記事アップ)

少しの過ちだけで終わったダブル不倫。
相手は同僚で每日顔を会わせる。
未練が断ち切れない。

パーソナリティ: 市川森一
回答者: 高中正彦(弁護士)

相談者: 女59歳 夫58歳 二人暮らし 長男38歳 長女35歳 次男33歳 子どもはそれぞれ独立して家庭を持っている

市川森一:
もしもし、テレフォン人生相談です。

相談者:
はい、こんにちは

市川森一:
ご相談者のお年を・・

相談者:
はい

市川森一:
お伺いしてもよろしいですか?

相談者:
はい。えー59です。はい

市川森一:
えーご家族は?

相談者:
えー主人が、58です。

市川森一:
はい

相談者:
子どもが、

市川森一:
はい

相談者:
男、女、男で、えー、38と、35と、

市川森一:
はい

相談者:
33

市川森一:
はあ

相談者:
それぞれえ、結婚して、

市川森一:
うーん

相談者:
別の場所におります。

市川森一:
えー、そうすっと今は、お二人暮らしですか?

相談者:
そうです。

市川森一:
うん・・さあ、

相談者:
はい

市川森一:
もう、おー、お二人暮らしの中で一体どういう・・

相談者:
はい、あのおー・・

市川森一:
問題が起きたんでしょう?

相談者:
わたしが、

市川森一:
はい

相談者:
気やすく言って不倫ですね。あの・・21歳下の男性と、

市川森一:
はい

相談者:
・・は(わ)、間違いがありまして。

市川森一:
うん

相談者:
・・うん、でもまあ、笑っちゃうぐらい短い間に終わって・・2ヵ月ぐらいの間のことなんで、

市川森一:
ええ

相談者:
それはあ、もう、泥沼になるのを・・が、目に見えてるから止めよう、ということで、

市川森一:
うん

相談者:
終わりになったことで、

市川森一:
うん

相談者:
で、えー、職場のおー・・同僚です、から、

市川森一:
うん

相談者:
毎日顔を合わせるんですけども、

市川森一:
うん

相談者:
普通に仲のいい・・いー、二人でいい、いいだろう、という・・ことで、

市川森一:
うん

相談者:
と向こうが言って(笑)・・向こうが言って終わりに、なりまし・・

市川森一:
うん

相談者:
たけども、自分の心の整理が付かなあ・・い、く、なくて、

市川森一:
うん

相談者:
ま、未練ていうんですね。

市川森一:
うん

相談者:
未練です。

市川森一:
うん

相談者:
うん、でえ・・そのお、どう整理したものか?、あの・・ん、どうさっぱり・・さっぱりくっきりした、らいいか?

市川森一:
うん

相談者:
というところで。

市川森一:
なるほど。

相談者:
お電話しました。

市川森一:
えーっとお・・彼え、は、あー、家庭は持ってない?

相談者:
えっと、あ、結婚してます、もう、8い、年ぐらい前・・で、子どもいない・・

市川森一:
子どもがいない夫婦で。

相談者:
いない、夫婦、お二人です、はい

市川森一:
うん・・それでまあ、ちょっと・・おー、弾みで・・2ヵ月ぐらい・・

相談者:
フッ
・・はい

市川森一:
不倫しちゃった?

相談者:
ああ、弾み・・そうですね。

市川森一:
ええ

相談者:
弾み・・

市川森一:
うん

相談者:
ていうか、はい

市川森一:
「終わらせよう」と言ったのはどっちの方?

相談者:
向こうです。

市川森一:
向こうがね。

相談者:
ええ

市川森一:
彼は、

相談者:
はい

市川森一:
のことは、ご主人は知ってるんですね?

相談者:
両方とも知らないです。

市川森一:
え?

相談者:
向こうの奥様も・・主人も・・

市川森一:
うん

相談者:
あのお、それぞれのことを知らないです。

市川森一:
あー、その関係は全くほんとに二人だけの・・

相談者:
ほんとにそうです。

市川森一:
うーん

相談者:
例えば、あの、携帯を覗くとか、そういう人じゃないし。

市川森一:
うんうん。
でサバサバとして・・

相談者:
サバサバできたらいいんでしょうけども、それが・・なんて言うんだろ、凄く青臭いんですけどお・・

市川森一:
うん

相談者:
嫉妬心があったりい・・何かあるっていうことじゃなくて、事務所の、経理の人と話(はなし)して・・るようなのもお、

市川森一:
うん

相談者:
やきもち焼いちゃったりとかっていうのが、自分で・・嫌だっていうか。

市川森一:
ふーん

相談者:
さっぱりで、スッキリできれば・・したいと、思ってはいるんですけど・・

市川森一:
うーん

相談者:
そんなの時間が・・解決するしかないのかな?とも思うんですが。

市川森一:
うーん

相談者:
あは(苦笑)

市川森一:
これ・・やっぱりい・・こう久しぶりに、燃えましたかねえ?

相談者:
本人にも言・・言ったことあるんですけどお、

市川森一:
うん

相談者:
主人に不満があるとかじゃなくって、

市川森一:
うん

相談者:
一番最後の、ジグソーパズルの一番最後のひとかけら、これが欲しかったんだけど。その欲しい物を持っていると。

市川森一:
・・うーん

相談者:
その相手がですね。

市川森一:
うん

相談者:
持っていたと。

市川森一:
うん

相談者:
・・でも、その、ん・・それが、ないと、完成、できない・・大事な一つだったんだっていう感じで・・あの・・

市川森一:
うーん、何か文学的ですね、それ・・

相談者:
いやいや、そんなことないけど、

市川森一:
んふふ(笑)

相談者:
主人ん、と、よくう・・そんなことでえ、も、あの、言い合いになったり、する事もあるんですけども、

市川森一:
うん

相談者:
例えばあ、相手の事をお、食事して、こ、「これが美味しい」とか・・

市川森一:
うん

相談者:
言ってくれたりい、うん、そういう事を言って欲しいタイプなんですけども、

市川森一:
うん

相談者:
そういう・・わ、悪気なくって、そういう事の出来ない人なんですね。

市川森一:
うん

相談者:
ま、昔の、男の人っていうか。

市川森一:
うーん

相談者:
うん、それで・・そういう事の出来る子なんですよ。

市川森一:
なるほど。どういう弾みで、そんな風な・・事、が・・

相談者:
あー・・えーと・・あの、物・・あの単刀直入、真っ直ぐに言える人でえ、

市川森一:
うん

相談者:
あのお、みんながこう不満に思ってることを、上司に・・あのお、きちっと・・言えー・・たんですね。

市川森一:
うん

相談者:
そういう事を、みんなこう、グズグズ胸に抱えてるだけだったのが、

市川森一:
うん

相談者:
言えた事を、それまでは別に、あの、い、何人もいるスタッフの中のおんなじ一人だったんですけども、

市川森一:
うん

相談者:
そう、その行動を見てえ・・
「すごいじゃん」みたいな事を、言・・ったのがきっかけで。えー・・

市川森一:
だ、それがこう、男女の関係になる・・瞬間てのはどういう・・

相談者:
ああ

市川森一:
どういうことで?

相談者:
で・・その、相手の子は・・もう、ずっと前からあ、わたしい・・を、ま、こんな、こんな年で、おか、言う、言い方おかしいですけど、
「可愛い」って、言っ、思っててくれてて、

市川森一:
うん

相談者:
でもお、自分は嫌われてるみたいに誤解してた・・

市川森一:
うん、うん

相談者:
うん、らしくて、で・・そのお・・ちょっと、その事で、口を利き始めた事から・・あのお、
「ちょっと飲みにでも行こうか」っていう事でえ、

市川森一:
飲みに行った?

相談者:
ですね。
そんなのがきっかけでえ。

市川森一:
うーん・・は(わ)あ、あなたはよくそれに、こう・・ついて行こうって気になりましたね?

相談者:
食事ぐらい・・のつもりでいたし、

市川森一:
うん

相談者:
#$%◆は、別に・・もう、主人以外絶対あり得ないと思ってましたから。

市川森一:
うーん

相談者:
こ、ほんと、その人にも言いましたけど、

市川森一:
うん

相談者:
そんな事になった時に、

市川森一:
うん

相談者:
あのお・・不倫とかって絶対にあり得ないと思ってたって。

市川森一:
うーん

相談者:
世の中にいっぱいに、夫婦、色んな形見てますけども、

市川森一:
うんうん

相談者:
自分に関しては・・あり得ないと思ってた。

市川森一:
絶っ対、不倫なんかするわけがないとね?

相談者:
するわけがないというか・・

市川森一:
うん

相談者:
主人が一番だと思ってましたからあ。

市川森一:
ええ、ええ
じゃ、ま、あのお、もうじゃあ、もう結婚前も・・結婚後も、もう男性は、ご主人しか知らなかったんですね?

相談者:
あ・・そうですね。

市川森一:
と言ってもいいくらい?

相談者:
そう、その通りです。

市川森一:
うん・・そうすっと、ほんとに生涯に二度目の・・

相談者:
あっは(笑)二度目の、ハイ。

市川森一:
うーん

相談者:
はは(笑)

市川森一:
どうでした二度目の感じ?

相談者:
いや・・どうもこうも、あのお・・テクニシャンじゃないので、きっとガッカリしたと思ってます。で、おまけに、痩せっぽっちだから、そのことで・・

市川森一:
じゃそれ自体は、あんま、あんまり・・もう、とろけるような・・

相談者:
きっと・・

市川森一:
感じじゃなかったんですね?

相談者:
(苦笑)きっと相手は、ガッカリしてる。うふ(笑)

市川森一:
相手がガッカリした?

相談者:
相手がガッカリして、きっともうこれっきりにしようと思ったんだと思う(苦笑)#$%◆

市川森一:
あはは(笑)そう?
うーん・・でも・・でもそれが・・それっきりにならなかったんですね?

相談者:
・・いえ、あの・・

市川森一:
ま、とりあえず2ヵ月続いたんでしょ?

相談者:
うーんと、最後の2、2回だけです。その2ヵ月の間で、ずっと、そういうことはなかった。

市川森一:
・・ああ、じゃあ・・

相談者:
あの・・

市川森一:
じゃあそういう・・

相談者:
お酒を飲みに行ったりい・・

市川森一:
うん・・あっ、そういうことはあっても・・

相談者:
キスぐらいはしたけどお。

市川森一:
ああ・・そう、そういう、その、例えば、ホテルに行ったりするというような事は・・

相談者:
最後の2回ぐらい。
した・・

市川森一:
さ、2回ぐらいしかないのね?

相談者:
ええ

市川森一:
じゃあ、お互いに・・あんまりそういう事の欲求があるわけではない?

相談者:
・・わたしがもっとこう・・官能的な、人だったら(苦笑)

市川森一:
うん

相談者:
わたしも向こうも・・話は変わってたかもしれない。

市川森一:
うーん

相談者:
と思います。

市川森一:
・・今の話の感じでは・・そんなに58歳のご主人に、もう、もう離婚をしたいんだと。

相談者:
あ、絶対ないです。

市川森一:
ねえ?

相談者:
ええ

市川森一:
あの、そういう事でもない中での・・もう生活も安定して、

相談者:
はい

市川森一:
そして・・そういう、うー、59歳のあなたに30代の・・とても素敵な彼が・・ふわっと現れて、

相談者:
フッ・・でも・・

市川森一:
でもね、こうやって話聞いてて、一体この話がどこへ行くのか見当もつかなくなったので、

相談者:
はい

市川森一:
これから弁護士の高中正彦先生と・・

相談者:
ええ

市川森一:
お話し合いになってみて下さい。

相談者:
お願いします。

(回答者に交代)

【日曜に読む傑作選】アラ還女「ジグソーパズルの最後のひとかけらが彼だった」」への5件のフィードバック

  1. 過去の人生相談での既婚女性の不倫相談の共通点は面白い程同じで下記の通り。
    1.恋愛経験が少なく
    2.いたって真面目で規範意識が強く
    3.夫婦仲も円満で
    4.年代が55〜60歳
    一概に言えないが、やはり女性は男性と違って情緒で感じながら恋愛する比重が高いから、
    一端ハードルを越えたら心をコントロール出来にくいのかな…。
    まぁ相談者本人もモヤモヤ感を人生相談で喝を
    入れてもらいスッキリしたくて連絡したのかな?
    終わった婚外恋愛は墓場まで持って行き、ご主人を傷付けない様に証拠隠滅し、贖罪しながら尽くして添い遂げて下さいね。

  2. 爺2人がパーソナリティーと回答者であることが運のツキだったな。
    この年代のジジイの答えは大体決まってる。
    「バレたらあなた家に居れませんよ。
    子供にも夫にも孫にも見放されて。
    30代の若いいい男と夢見れただけでもよかったじゃない。心の中に閉まっておきな。」
    て何時の時代?ほんとに弁護士か?
    考えがガラケー。
    せめてどちらかが女性だと言葉のチョイスも変わっただろうね。
    なんでこれぐらいで贖罪しながら尽くして添い遂げなきゃならないのか謎。何様?
    共通点考えてる暇あったら自分が家族にどう思われているか考えな。

    1. 爺さん2人と同意見です。
      現実見ろよ、オバハン。
      て、感じ。

  3. いい歳こいて

    ナニ浮かれてんだよ

    ……………………………..
    ..

    ばばあ

  4. さすが、傑作選なだけありますねー!
    おもしろいwww
    相談者さん、同い年のジジイに、慰められましたね(*´`)
    時々映画『マディソン郡の橋』を観て、夢の続きに浸りましょうか。

    管理人さんの感想を読んで、弾みでなにか起きちゃうクリスマス、自分にも来んかな!?と、真夏に夢見てしまった、もうすぐ50歳のババアですσ(・ω・`)
    咲かないと思ってた花が、咲く事あるんですもんねぇ。
    ちょっと潤いと希望をいただいた、10歳先輩からの人生相談でした。

    現実は、孫に嫌われ家族に捨てられ、なんて絶対無理ですけどね!!!
    でもちょっとくらい夢見させてくれよぅ、なんてね、思いましたです( ̄∀ ̄)

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