薬やめたら会話をし出して言葉を責める娘56。子供時代を反省する親父87の誤解
テレフォン人生相談 2020年7月8日 水曜日
パーソナリティ: 玉置妙憂
回答者: 三石由起子(三石メソード主宰、作家・翻訳家)
相談者: 男87歳 妻85歳 同居娘56歳独身
玉置妙憂:
もしもしい?、テレフォン人生相談です。
今日はどのようなご相談でしょうか?
相談者:
娘とのね?
玉置妙憂:
はい
相談者:
言葉がこう、通じないっていうか・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
こう、考え方の、ズレから、
玉置妙憂:
うん
相談者:
問題が生じて、来てしまって。
玉置妙憂:
まずご年齢をお伺いしてもよろしいですか?
相談者:
87
玉置妙憂:
今、奥さまは?
相談者:
80、5です。
娘は、56。一緒に、住んでおります。
玉置妙憂:
おー、あの、娘さんは、では、ご結婚は?
相談者:
いや、していないです。
玉置妙憂:
うん。で、娘さんと、その、あの、考え方が、ということですけれども、具体的には・・いつぐらいから、どんな感じでですか?
相談者:
特にズレが生じて来たのは、ここ4年ぐらい、
玉置妙憂:
うん
相談者:
からでしょうか。
子供の・・幼少期の頃について・・あまりこう、関心を持って、子、育てを、しなか、った、あ・・というようなこと・・これは、ごく最近になって、いろいろ、「考えろ」というようなことを、問われ、ているに従って、次第に、あたしなりに、あ・・小さい、ときの、育て方が不味かったのかなあ?というようなことで・・出て来たわけなんですが。
玉置妙憂:
うーん。つまり、娘さんが、あなた様に対して、
相談者:
うん
玉置妙憂:
小っちゃい頃、「わたしを構ってくれなかった」って言ってるってことですかね?
相談者:
はい、そうです。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
うん、前はどちらかというと・・精神・・治療などを、こうしておったんですが、
玉置妙憂:
ふうーん
相談者:
え、そいが、4年目あたりから・・サプリい、による、治療というような方向に変わって行ったんですね。
玉置妙憂:
うん
相談者:
その前までは、こ、頭が、スッキリしない状態でいたんだけども、
そういうサプリなどを、飲むようになってから・・こう・・スッキリしたっていうか、目が覚めたというか。
玉置妙憂:
うん
相談者:
感じ方が、変わって来たん・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
ですね。
それでえ、お話を、するようになって来たんですが。
玉置妙憂:
その、病院に、娘さんが掛かり始めたのは、おいくつぐらいのときからですか?
相談者:
うん、30、歳・・以後の頃から・・
玉置妙憂:
娘さん、もっと、お小さい頃って、学校行ったりとか・・そういうお勉強・・の成績だったりは大丈夫だった?
相談者:
うーん、その頃お、はね?
玉置妙憂:
うん
相談者:
忙しかったので、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あまり子供に関心はなかったんですけども。
玉置妙憂:
うん
相談者:
幼少期のときに・・子供がなんとなしに、「こういうふうなんだあ」というような、遠回しに言ってるようなことから・・こう、考え、て、わたしは・・あ・・この、おー、子供のときに・・ほんとにこう、可愛がって・・こう、思いや、りの気持ちを・・持って・・楽しい思い出を作るようなことをすれば、えかったのに、しなかったなあ、ということを今・・あ、感じてんですが。
玉置妙憂:
うーん
奥さまは?
相談者:
やっぱりこう、働いていたから、最初の、子供に対してはあまりこう・・そこまではしなくても・・ま、まあ・・いい、子であったような感じで来たから。
玉置妙憂:
うん
相談者:
感じなかっただろうと思うんです。
玉置妙憂:
ふうーん
相談者:
ただ・・小さいときは分からなかったんだけど、だんだん大きくなるにつれて・・学校へ行かなくなった、行きたくなかったようなことだ・・とかいろいろこう出て来て・・え、或いは、周りの人との関係も・・上手くいかなかったようなことが・・出て来たらしいんですが。
玉置妙憂:
うん
お仕事は、あの、自営業か何かで奥さまと一緒にされてたんですか?
相談者:
いやいや・・勤めに行っていたんです。
玉置妙憂:
お勤めで?
相談者:
え、はい
玉置妙憂:
で、奥さまも働いてらっしゃって。
相談者:
はいそうです。ええ
玉置妙憂:
おー、じゃ、あの、お2人で働いてるときに娘さんは・・どなたが看てらしたの?
相談者:
年寄りが・・いたんだけども、
玉置妙憂:
はい
相談者:
あんまり・・年寄りも、関心が少なかった・・
玉置妙憂:
うーん
相談者:
のかな?とも思うけどもね。
玉置妙憂:
うん・・うーん
で4年前、治療方法が変わって、
相談者:
ええ
玉置妙憂:
娘さんの頭がスッキリしたら、
相談者:
スッキリして。
玉置妙憂:
いろいろ・・
相談者:
そしてえ、本をたくさん読み始まって。
玉置妙憂:
うん
相談者:
えー、或いは、テレビにしても、こう、関心を持つようになったのは事実なんですが。
玉置妙憂:
うん
相談者:
あたしらのこう、言っている言葉、は、どちらかというと、こう・・普段の言葉で・・こういうふうにしたほうがいいんじゃないかなとか、こういうふうな・・考えでなんでもこう話してますよね?
玉置妙憂:
うん
相談者:
ん、だけども、えー、その中に・・どちらかというとお、心お・・が・こもった、その、表現がしていないっていうようなことで・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
いつもでも、言われんですよね。こう・・
玉置妙憂:
あっ、娘さんが?
相談者:
ええ
玉置妙憂:
「お父さん達の、話すのは心がこもってない」って言うってこと?
相談者:
うん・・ええ、そうそう
玉置妙憂:
あー
相談者:
感情とかそういうものを・・心の中からこう・・お話、が、なかなか、あたしにはこう、できないんですよね。す、なかなかこう、心のこもった、感情のある言葉を表現することができなくて。
玉置妙憂:
うん
相談者:
ただこう、当たり前の言葉を、おー、言って・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
しまいがち・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
なんですよね。
玉置妙憂:
うん
相談者:
そうすると・・「話してる内容が」・・
玉置妙憂:
あー
相談者:
「子供のようだ」とかね?
玉置妙憂:
うん
相談者:
新聞ん、に、そんなのがあったのは・・あー、切り取、って来たやつを・・お、お話してるぐらいじゃねえかな、とか、こう、言われちゃうんですが。
玉置妙憂:
言われちゃってね。
相談者:
その、心のこもった言葉がこう、表現できない・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
そういう、欠点は・・多々あると思ってるんです。
玉置妙憂:
うーん、分かりました。
今日お答えいただきますのは、三石メソード主宰、作家で翻訳家の三石由起子先生です。
(回答者に交代)
56歳児の育て直し。
キツイわぁ。
育てる力のない親が、87歳で変わるはずがないです。50代の娘の心は育たず、子どものまま。親が年老いたのをみて、やっと反抗できるほど弱く育ってしまった。
安全地帯にいると確信できないと、反抗期は迎えられない。
わたしは娘の立場だから、よくわかります。
三石先生の今回の回答も、よく分かるし、納得できるんだけど、でも87才と85才の今からの育て直し、正直遅すぎると思ってしまった。どうして、もっと前から考えてあげなかったのかな。ま、無関心だったからなんだろうけど。
無関心だったことのツケが今頃回ってきて、今更どうしようって感じだけど、今となってもあんまり本気度は感じない。
87、85才って、相当に!
ヨボヨボだと思う。田舎の農業してる人なんかは、その位の年でもピンピンしてるけどね。私の親は70代後半だけど、足は弱って自分で歩けないし。
そんな年だったら、車の運転もしない(できない)だろうし、1泊の旅行っていったって、なかなか簡単じゃないはず。
ランチだってさ、その年の人が行こうと思う店と、娘が望むような店は違うだろう。
自分達が生活していくだけで、いっぱいいっぱいだと思う。
だから、三石先生の言うような移動を伴う対応って難しいと思う。
幼い頃の対応を後悔しているなら、今を対応するしかない。
いろいろ言ってくるかもしれないけど、やっぱり娘に対して、肯定的な言葉を発する、肯定的な目線で娘を見ることしかできないのだと思う。
87、85歳の親に去られた後は、経済的にも精神的にも自立できていないのに、一人残される娘、本当に気の毒。
一見心配してる風だけど、実際は、娘から非難されて「自分が!困ってる」そんな感じ。
相談者が、心から関心をもって関わらないと、娘さんは変わらない。
今回の三石先生、なんだか良かった。
初めにきちんと断りを入れた上でご自身の事をさらけ出しておられ、その内容がぴったりだったかどうかは置いておいても、おかげでその後に続く話を受け入れやすくなったと思う。
私には愛ある励ましに聞こえた。
子育てはどこかで必ず大変な時期はあると聞くし、幼い頃にちゃんとのびのび甘えて満たされるとすくすく育っていくというので、この親子の話には納得。
今更というのもわかるし遅すぎるんだけど、ちゃんと育ててやらなかったとの自覚があるのはすごいと思う。残り少ない時間でも責任持って受け止めてあげたらいい。下らない話も愚痴もとことん聞いてやるとか。うちは高齢の祖母が毎日「暇だ暇だ」と衰えていくのを見ていて、何でもいいからひたすら話す相手がいたらい張り合いがあっていのかなと思う。
娘さん、変な男性に惹かれたり毒親になったり虐待したりして不幸な子どもの連鎖させなかったのはよかったと思う。よかったなんて言ったら不謹慎ですが。
そして薬やめた分、ちょうど今の時期が一番しんどいかもしれない。
大変でしょうが、応援したい。
…娘さんが読んだのって、加藤先生の本?
自分の場合は「憎」で終わった関係が9割。憎悪という黒い炎で縁が静かに焙られて消えるか、そこまで行かなくても大体自然消滅。人間、こんなものだと思う。消えてはまた新しい人間関係を開拓する。但し、歳を得るほど開拓できる気力も能力も目減りする。
相談者は消えかけた縁を必死に繋ぎ止めようとしている。過去では逃げていたけど、人生の最後の最後で向き合った。他者から見れば「今更」なんだろうけど、相談者にとっては人生最後で最大の宿題を解こうとしている。