ボクに友だちが出来ない理由は4つあります。致命的な5つ目を追加されてしまう
テレフォン人生相談 2020年8月12日 水曜日
将来の人間関係の構築に不安を覚える男21歳。
今現在なにかトラブルを抱えているわけではない。
親しい友人がおらず、憧れすら持っている。
精神科に10ヶ月半入院し、最近退院。
診断名は統合失調症。
サブライズとも言える後出し。
玉置妙憂はずっこけてない?
もっとも、隠したわけではなく本人が重要と思ってないがゆえの後出し。
「あなた統合失調症?」と訊かれないから言わなかっただけ。
相談中も統失の名残りがチラチラ。
統合失調症の典型とも言われるのが妄想。
だからって、本人に確認したってしょうがない。
事実と信じて疑わないのが妄想。
それ妄想じゃないですか?
健常者 「いいえ、違います」
統失患者 「いいえ、違います」
男が人間関係構築の障害として挙げた体臭、口臭なんか、医者から否定されてない?
番組は15分で悟りを開いたような終り方をする回も多いのだが、実のところ好意を持った相手を喜ばせたいという心理がかなり作用している。
そういう意味で予定調和を知らない相談者は回答者にとって天敵。
さらにマドモアゼル愛には大きなハンデがある。
それは病気を理由に出来ないということ。
「統合失調症? キミぃ、それだよそれ。原因は」
病気を封印し、マドモアゼル愛が指摘した友人が出来るわけがない要因とは?
完治が難しいなかなかやっかいな病。
悩みは尽きない年間最多出演記録保持者。
17歳で統失になった予後の女41歳。まだ抜けぬ被害妄想。道行く人が私を笑う
パーソナリティ: 玉置妙憂
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者: 男21歳 元塾の講師 現在パソコンでデータ入力のアルバイト 中2の頃から祖父母と同居 父母は同じマンションに居住 5人きょうだいの長男
玉置妙憂:
もしもしい?テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いします。
玉置妙憂:
よろしくお願いします。
えー、今日はどのようなご相談でしょうか?
相談者:
えっと、なんか人と上手くやって行ける気がしないっていう相談なんですけど。
玉置妙憂:
うん、ご年齢をお伺いしてもよろしいですか?
相談者:
21歳です。
玉置妙憂:
今大学生とか?
相談者:
アルバイトをしてまして。
玉置妙憂:
どなたと一緒に住んでらっしゃるのかしら。
相談者:
お祖母ちゃんとお祖父ちゃんと住んでますね。
玉置妙憂:
お母さんとお父さんは?
相談者:
は(わ)・・別のところに住んでます。
玉置妙憂:
お祖母ちゃんお祖父ちゃんと3人暮らしになっている、のはどして?
相談者:
詳しい経緯は覚えてないですね。
玉置妙憂:
あーじゃ、ずいぶん前から?
相談者:
そうですね。
玉置妙憂:
あーそう、何歳ぐらいから?
相談者:
中学校2年生ぐらいからです。
玉置妙憂:
えーとお母さんとお父さんとは、ちょくちょく会ってるの?
相談者:
ん、あ、まあ、同じマンションに住んでるので。
玉置妙憂:
あ、そうなんですね。えーと、ごきょうだいは?
相談者:
僕含めて5人で、
玉置妙憂:
おお
相談者:
あ、僕が一番上です。
玉置妙憂:
弟さんや妹さん達はあ、お父さんお母さんと一緒に住んでらっしゃるのお?
相談者:
はい
玉置妙憂:
なかなか、人間関係が上手く行かない?
相談者:
これからの問題で、上手くやっていけない、ような気がしてて。
なんか、これから新しく人間関係作る上において、
玉置妙憂:
うん
相談者:
なんかそう、人と上手くやっていけそうにないなっていう・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
気がしてますね。
玉置妙憂:
うーん
それはこれまで、上手くいかなかったから、ていう経験値の元に・・成り立ってるのかしら?
相談者:
そうですね。
玉置妙憂:
ふうーん、じゃ・・
相談者:
それもあります。
玉置妙憂:
ふうーん
じゃ、これまでもあんまり・・うん、人と上手く行かないなあって・・いうことがあったん、ですね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん、小学校とか中学校とか学生の、頃はどうでした?
相談者:
中学校とか、高校は上手く行ってなかったですね。
相談者:
その、場面緘黙(*)気味で、例えば部活動入ったときとかも、
(*)場面緘黙: ばめんかんもく
普段は問題なく話せるのに特定の場所や状況で話せなくなる。
精神疾患として場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)と言う。
緘(かん)はとじる、ふさぐの意味を持つ。
玉置妙憂:
はい
相談者:
なんか先輩がいて、怖いなと思って、
玉置妙憂:
うん
相談者:
で、それで黙り・・黙ってしまって、
玉置妙憂:
うん
相談者:
黙ってしまうっていうキャラでいないといけないんじゃないのかなと思・・ったり、
玉置妙憂:
うん、うん
相談者:
なんか話すことも怖くなったりしちゃって、
玉置妙憂:
うん
相談者:
話せない・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
とかあ、がありましたね。
玉置妙憂:
ふうーん
場面緘黙なんて難しい言葉をご存知ですね?、どなたかから?・・お聞きになったの?
相談者:
いえ自分で、調べ、て・・
玉置妙憂:
おお、自、ご自分で?、そうですか。
相談者:
なんかそれを見つけて・・
玉置妙憂:
うーん、ちょっと、極端な無口と言ってもいいのかな?
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん、そうなってしまうことによって・・人と、つ、関係作るの難しいっていうのを、ま、感じてたっていうことですかね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
うーん
相談者:
で・・その理由が4つあって、
玉置妙憂:
うん
相談者:
と、場面緘黙気味ってさっき言った、ん、のと、
玉置妙憂:
はい
相談者:
あとなんか、体臭とか口臭とかが、と、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あと、なんかちょっと最近太ってしまって、
玉置妙憂:
うん
相談者:
で、そのことに対してコンプレックスがあっ・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
たのと、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あとなんか、ほかの友だちの話題とか出たら、ば、ときに、
玉置妙憂:
うん
相談者:
なんか、嫉妬をしてしまったり、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あと、責任を強く感じてしまって、
玉置妙憂:
うーん
相談者:
なんかそれのために、仕事とか結婚とかができそうにないんじゃないのかなとか思ったりしてて・・
玉置妙憂:
うん、うーん
相談者:
それが、ちょっと、一番上手くやっていける気がしない・・て、考える理由ですね。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
どう解決していけばいいのか方向性が分からないので。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
と、相談しようと思いました。
玉置妙憂:
そうですか。で、こういうようなことを4つあげてくださった、こういうようなことを含めて、大体・・中学生か高校生ぐらいから・・始まってる感じですかね?イメージ。
相談者:
中学生ぐらいからですね。
玉置妙憂:
うーん、そうなの・・
で、これと・・お祖父ちゃんお祖母ちゃんと住むようになったのって関係があります?
相談者:
・・うーん、いや、特にはないですね。
玉置妙憂:
ふうん、特にはない?
ちなみに、これから何かしたいっていうような、う、希望や夢は・・持ってらっしゃる?
相談者:
すごい親しい、友人がほしいなと思ってて。
玉置妙憂:
うん、うん、うん
相談者:
それが、ずっと憧れてることですね。
玉置妙憂:
うーん。ちなみにアルバイト上手く行ってます?
え、何やってらっしゃるの?
相談者:
・・パソコンのデータ入力ですね。
玉置妙憂:
分かりました。
今日、お答えいただきますのは、心についてのエッセイスト、としてお馴染みの、マドモアゼル愛先生です。
先生よろしくお願いいたします。
(回答者に交代)
愛先生さすがです。「嫌いだけどしょうがないから」無難に付き合っていく、ここを意識するしないは、精神衛生上非常に大きい。自分の場合、それをわからず相談者のようにボロボロになり続け、嫌いなものは嫌いでいい、と思えたのは不惑も過ぎてからでした。
なるほど、最初は認めたからといって人付き合いしないですむの?と思いましたが、精神衛生上、畢竟、嫌々やっているということを自覚することで自分に嘘をつかずにすむという話ですね。
高橋先生の分野の方には、エッセイストやメソードや幼児教育研究では解決にならない
入院や薬が必要な方なのだから。
心通う付き合いを求める考え方は間違いではない。しかし社会に出たら心通う人ばかりではない。今は人が嫌いでもいつの日か心通う人が現れますよ。その人が女性ならその人一人で十分なのです。つまり結婚したら奥さんだけ見てれば良い。
私がそうだったから。