一人を二人で生きよ。子育ても介護も終えて夫とは仮面夫婦。無気力からの脱出

テレフォン人生相談 2023年11月3日 金曜日

パーソナリティ:  田中ウルヴェ京
回答者:  中川潤(弁護士)

相談者: 女62歳 夫とふたり暮らし 別に暮らす子どもが2人

田中ウルヴェ京:
もしもし、テレフォン人生相談です。

相談者:
こんにちはあ。

田中ウルヴェ京:
最初に、年齢からお願いします。

相談者:
62歳です。

田中ウルヴェ京:
62歳。

相談者:
はい

田中ウルヴェ京:
ご結婚はされてますか?

相談者:
はい

田中ウルヴェ京:
ご主人の、年齢は何歳でしょう?

相談者:
65歳です。

田中ウルヴェ京:
65歳。お子さんはいらっしゃいますか?

相談者:
女の子、二人いますがあ、

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
お嫁に行って、

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
二人暮らしです。

田中ウルヴェ京:
はい。
今日はどういったご相談でしょうか?

相談者:
はい、あの、私いい、自身なんですけれどもお。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
目に障害が、あるんですね?

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
でえ、片目え、が、見えないんですけどお。まあ、片方の目が強制すれば、1.0まで見えるのでえ。まあ・・障害の枠にはないんですが、

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
やっぱり自分自身でえ、障害を抱えて・・生きていくのに、60まではしっかり働いてたんですけどお。

玉置妙憂:
はい

相談者:
60過ぎてからこう・・何を自分が・・できるのかが、わからなくなってえ、続かないんですね?、仕事が。

玉置妙憂:
はい

相談者:
でええ・・60で、ちょっと体調悪くして。まあ、鬱的になってしまって、仕事が、休みがちになったのでえ。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
「少し休んだ方がいいんじゃないか」って、言われて、やめたんですね。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
で、そこからまだ、老後があるので、子供には頼れないからと思って、一生懸命頑張るんですけど、空回りばっかりしちゃってえ。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
なかなか仕事が続かないんですよ。で・・

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
どうやったら気持ちを・・(ため息)前に向けれるのかなあと思いまして・・

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
ご相談、したんですが。

田中ウルヴェ京:
今は、お仕事は、されてないんですか?

相談者:
今はあ、ちょっとやり始めて、まだ、間もないんですが。週に2日間だけ、体を無理しないように、行ってるんですけどお。
まあ、それもなんかちょっと・・もう、なんか、ドキドキしながら行ってる感じなんですがあ。

田中ウルヴェ京:
鬱、的に、 なったとおっしゃってましたが、60、になる前に?

相談者:
そうですね。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
60になるちょっと前に、

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
子供の結婚とかあ、

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
母の介護とかあ。もう本当に・・忙しかったんですねえ。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
娘の結婚はとても幸せなことなんだけど。

田中ウルヴェ京:
はい。ガサガサ(紙の音)

相談者:
反対に、母の介護なんかは、すごくこううう、メンタル的にやられますよね?

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
そうすると、自分の、本当の心のコントロールができなくなってえ。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
休みがちにな・・ったんですね。仕事のほうが。

田中ウルヴェ京:
では、仕事に行けない・・ことが、実際にあったんですか?、それとも・・

相談者:
ありました。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
ありながらも、まあ長く続けてたんで、「ちょっと休んでみれば?」とかって言われて。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
まあ1週間・・休んだりとかあ、そういうふうにしてたんですけどお、体調が戻ら、なくてえ。やっぱり・・続かなかったんですね。それで・・やめ、てしまったんですけどお。

田中ウルヴェ京:
体調が戻らないというのは、何か、診断をされたということですか?

相談者:
いや、自分の中で・・行けないんですね。「行かなきゃ」と思えば思うほど、動悸とかあ・・

田中ウルヴェ京:
そうですよね。

相談者:
もう、行った・・

田中ウルヴェ京:
寝れました?

相談者:
寝れなかったです。

田中ウルヴェ京:
寝れない。寝れないは、どういう意味の、寝れないですか?

相談者:
はい・・全く寝れないのが、2日間ぐらい続いてえ、

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
2日間ぐらい続くとお、今度眠り込んじゃう感じでえ・・それの・・連続でしたね。はい。

田中ウルヴェ京:
で、診断はされてないんですね?

相談者:
診断は、「行った方がいい」ってみんなに言われて、

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
行きました。でえ・・鬱、病、とまでは言わないんですけど、

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
やっぱりなんでしょうかこう・・気持ちが下がってる、のでえ。なんか、ホルモン的な薬みたいな、ものを、いただいてます。

田中ウルヴェ京:
ああ・・はい。

相談者:
はい

田中ウルヴェ京:
では、なぜやめてしまったんでしょうか?

相談者:
派遣だったのでえ、

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
企業さんに、迷惑かけ・・ても、申し訳ないなと思ってえ。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
自分も、60なのでえ、潮時なのかなって・・思って、辞めました。

田中ウルヴェ京:
それで?、その後も・・「どうやったら気持ちを前向きに」っていうのは、「どうやったら仕事が続けられるか」というご相談になりますか?

相談者:
そうですねえ。
あと、子供、が、嫁いでしまってえ。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
育て上げたっていう、こううう、達成感みたいなものはあるんですけどお。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
そのあと・い、やっぱり、子どもを育てるのにすごく・・目標があ・・ってえ。育てることが、自分の生きがいだったんだと思うんですね?、今考えると。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
で、その、生きがいが、もう子供が成長して独立しちゃった・・ので、もう全く何も、世話が、かからなくなってえ。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
今度、世話をかけるとしたら、私が年取って世話をかける方になるんだなって思、ってしまうとお。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
もう生きててもしょうがないじゃんっていう・・そういう気持ちになっちゃうんです・・

田中ウルヴェ京:
それは、私も子供がいますが、40代ぐらいから分かることではありますが。いつ頃から気づいたんですか?これは。

相談者:
(苦笑)結婚してから、意見の食い違いで、口喧嘩とかするようになってえ。

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
しばらく間があいちゃったり、電話がなかったりい、して、「ああ、もう私の役目はないんだな」っていうのに・・気付いてきたんです。

田中ウルヴェ京:
はああ。

相談者:
ええ

田中ウルヴェ京:
役目がないということは、それこそ母親としては、素晴らしいことを達成して。あなたの人生が、これから始まるわけですが。
そのようには捉えてないっていうことですね?

相談者:
捉えられないですね。

田中ウルヴェ京:
うんん・・寂しいっていうことかな?

相談者:
そうですね。寂しいのと、

田中ウルヴェ京:
はい

相談者:
孤独感、ですかねえ。

田中ウルヴェ京:
孤独感ですねえ。では、この寂しいとか孤独感っていうのは、当然あることだとは思いますが、

相談者:
はい

田中ウルヴェ京:
これが、あっちゃいけないと思ってらっしゃるのかな?

相談者:
(鼻を吸って)その気持ちに勝たなきゃいけない。きもち・・

田中ウルヴェ京:
勝たなきゃいけない??

相談者:
そうですね。それを、押し殺して、今後の自分を成立させなきゃいけない。

田中ウルヴェ京:
自分の、(苦笑)気持ちに勝たなきゃいけなくて・・押し殺すって、ま、す、なんか、それ、聞いただけで疲れますね。エッヘッへ(苦笑)

相談者:
そうですねえ・・

田中ウルヴェ京:
エッヘッへ(苦笑)

相談者:
でも、今の自分は、そう思わないと・・前に進めない。みたいな、気持ちになってるんですね・・

田中ウルヴェ京:
ああ・・でも、こんな気持ちなのは、それこそ、自分ですものねえ?

相談者:
そうなんです・・

田中ウルヴェ京:
それを許しては、あげたくないの、ですか?

相談者:
・・半分、引きこもり状態になってるのでえ。許しちゃうと、自分が、ダラダラになっちゃうんですよ・・

田中ウルヴェ京:
ダラダラに、なぜ、なってはいけないんでしょ?

相談者:
やっぱりい、食べ物、食生活とかも、バランス悪くなっちゃうし。(吸って)

田中ウルヴェ京:
なんか、ちゃんとしてない自分、な、気がする?

相談者:
う、そうですね。

田中ウルヴェ京:
なるほど。うん。

相談者:
はい

田中ウルヴェ京:
そし、たら・・今日のご相談、何にしましょっか?たくさんありそうですけど。

相談者:
自分の生きがいが、

田中ウルヴェ京:
うん

相談者:
もうなくなってえ、

田中ウルヴェ京:
そうね。

相談者:
しまったんですね?、それ・・

田中ウルヴェ京:
そっちですね?ウフフ(苦笑)

相談者:
何を支えに、何を生きがいにして、今後、生きていっていいのかあ・・

田中ウルヴェ京:
ほおお・・

相談者:
が、相談なのかな・・

田中ウルヴェ京:
そうね。
伺ってみると 多分・・それぐらい、とっても深い・・

相談者:
はい

田中ウルヴェ京:
大事な問題ですよね?、きっと。

相談者:
そうですねえ。

田中ウルヴェ京:
ね?。(苦笑)ただ、仕事に行きたいだけではないですものね?

相談者:
そうなんです。そうなんです。それがないとお、仕事に行けない、

田中ウルヴェ京:
そうそうそう。

相談者:
く、なっちゃうんので。

田中ウルヴェ京:
ね?、そりゃ、そうですよね。

相談者:
はい。はい。

田中ウルヴェ京:
だから・・一番大事な。
そもそも私って、誰だっけ?、だろうし。(含み笑い)

相談者:
そう・・そうですねえ。

田中ウルヴェ京:
そもそも、生きがい、もうなくなっちゃった、今。何を支えにっていうような、

相談者:
はい

田中ウルヴェ京:
大きな質問ですよね?、きっとね?

相談者:
はい

田中ウルヴェ京:
う、うん。わかりました。では、

相談者:
はい

田中ウルヴェ京:
今日の回答者は、弁護士の中川潤先生です。
中川先生、

相談者:
ああ、はい。

田中ウルヴェ京:
お願いします。

(回答者に交代)

「一人を二人で生きよ。子育ても介護も終えて夫とは仮面夫婦。無気力からの脱出」への16件のフィードバック

    1. 中川先生も言ってますが、河合隼雄という日本の心理学の偉い先生です。ひょっとすると加藤先生より有名かもしれない。

      1. 河合隼雄先生はめちゃくちゃ偉い先生ですよ。
        ユング派勉強して、日本ではじめて箱庭療法を取り入れた先生。カウンセリングの始祖鳥。
        「1人を2人で生きる」
        とても参考になりました。

  1. 目のこともあって小さい頃から頑張り癖がついているんでしょうね。「頑張る。人の役に立つ」事がアイデンティティだった… 自分に甘い自分も認めてあげてね❤お

  2. 中川先生も心理学の本読んで 人生相談のために備えているのかな? 加藤先生のお勧め?

  3. 寂しいひとが、ここにもひとり…
    同年配なので気持ちはわかります。幸い わたしには夫も含め 同じ年頃の仲間がたくさんいるので、皆で励ましあったり、愚痴ったりして楽しく騙し騙し日々を過ごしています。ありがたいと思っています。

  4. わたしも以前は生真面目な方で、何事もきちんとやらなければ気がすまなかったものです。が、還歴過ぎて 体力が目に見えてなくなり、思うように家事や仕事がはかどらないことに焦りを感じたりしました。
    しかし、ある時から開き直りました。疲れや眠気を我慢して家事をやっても はかどらないし楽しくない。今までは子どももいたし 無理してやらなければならなかったけれど 今はもう みんな自分のことは自分で出来る。わたし一人が無理することはないんだ‼️ しんどい時は寝ちゃえ寝ちゃえ~😁と寝るようにしました。酷い時は1日寝込むこともありますが、それで体調が良くなった事を喜ぶようにしています。(さすがに仕事は這ってでも行きますが😆)
    協力的な家族に感謝しています。
    それから、おそらくあと数年で両親の介護が始まると予想されます。その時はまた無理をしなければならないと思うので、それまで束の間の間自分を甘やかそうと思っています。

  5. ご相談者さん、目に障害ということは、障害者手帳持ちなのでしょうか?難しい状態で頑張っているようですが、包括支援にも相談したらどうか?
    お母さんの介護もされているようですが、老老介護の年齢に入るだけに、そのあたりも含めた相談をなるべく早めにしていただければと思います。

  6. 中川先生の一人を二人で生きるお話し、聞けて良かったです。ありがとうございました。

  7. 片眼しつつも長年勤めて娘二人を嫁に出した。よくやったよ、相談者。

  8. 同年代です。相談者さんのお気持ちわかります。
    親の老いや子どもの独立はやっぱり寂しいものです。
    お母様やお子さん…いろいろご家族のために頑張ってこられて、ふと落ち着いたら気が抜けてしまったのではないでしょうか。
    気がついたらいつのまにやらこんな年になってしまったと…。本当に早いです。
    更年期や老化現象の年齢で体にもあちらこちら不調が出てきます。
    将来の不安もよぎります。
    伴侶ともあまり息があっていないようですし、寂しいのではないでしょうか。
    身近に親しくしている人がいれば、また違うのですが…。なかなか難しい。誰か共感して欲しいですよね。
    空の巣症候群で孤独でうつ状態なのかもしれませんね。
    少し落ち着いたら、ちょっとずつ何か楽しいことを始めるか、ペットを飼うなどいいかも。主治医に相談してカウンセリングを受けるのもいいと思います。
    現代は孤独社会なので、これから増えるような気がします。
    とても不安定な年代です。

    1. ペット飼育は止めた方が良いかも。「高齢者がペットを飼い始めたものの、飼い主が施設行きになった際はペットに行き場が無い」問題点が多発している昨今。モラハラっぽい旦那が勝手に始末する…なんてのも有りそうだし。

      1. ペットは小さいうちからでなくても大丈夫かもしれません。保護団体によっては万一の場合の依託制度のあるところも。
        勿論飼うには責任をもって、ですが。
        動物が好きで環境等が許されればです。 
        夫婦の会話が増えた、癒された、という方もおられるようです。

        1. 犬猫は5歳くらいの人慣れした個体を保護団体から貰うこともできる
          子犬子猫よりしつけも終わってるし寿命も短い
          ただ今までの人生で一度もペット飼ってなかったりとか夫婦どちらかが動物嫌いだと無理かも

  9. 人間ってエゴや煩悩だらけで愚か。
    自分も含めて。
    悩みのほとんどが人間にまつわること、のような。
    もう疲れた。
    動物は友だち、です。
    年齢的に飼うのが難しくなるのがなやましい。

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