【日曜に読む傑作選】本音を隠し合う家族。大原敬子が予見する残酷な20年後

テレフォン人生相談 2015年9月30日 水曜日
2019年4月7日(日)公開

勉強についていけずバイトをしながら一旦休学したいと言い出した大学生の息子。
不登校から高校受験を目指す娘。
夫婦ともども見守っていくつもりだが、子どもの将来を案じて相談者自身が不安にさいなまれる。

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)

相談者: 女45歳 夫54歳 息子20歳大学生 娘15歳

今日の一言: 人にしがみ付かない。自分にしがみ付く。それが腹を括るという事です。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
あ、もしもし?

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
お世話になります。

加藤諦三:
最初に、年齢教えて下さい。

相談者:
45歳です。

加藤諦三:
45歳

相談者:
はい

加藤諦三:
結婚してます?

相談者:
はい

加藤諦三:
えーご主人何歳ですか?

相談者:
9歳年上です。

加藤諦三:
えー54歳ですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
お子さんは?

相談者:
2人います。

加藤諦三:
何歳ですか?

相談者:
二十歳と、15です。

加藤諦三:
はい分かりました。で、どんな相談ですか?

相談者:
上の、子どもが、えと・・

加藤諦三:
あ、上って、二十歳の子ですね?

相談者:
あ、そうです・・

加藤諦三:
男の子女の子?

相談者:
えーと男の子・・

加藤諦三:
男の子、はい

相談者:
男の子です。はい。えっと・・

加藤諦三:
下の子は女の子?

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
はい

相談者:
1年浪人して、えーと大学に入っ・・

加藤諦三:
はい

相談者:
ておりまして、

加藤諦三:
はい

相談者:
やっと入って、通ってたんですけれども、

加藤諦三:
はい

相談者:
あのちょっと・・「自分に合ってるか分からないので」・・

加藤諦三:
はい

相談者:
「バイト」お、「で、生活費稼ぐから」・・「休学をしたい」っていう事を言って来まして。えと・・

加藤諦三:
「『休学したい』と、言って来た」っていう事は今はもう家に、に居なくて下宿してんですね?

相談者:
そうです。

加藤諦三:
はい

相談者:
えと、家から離れて生活をしています。

加藤諦三:
はい

相談者:
それで、後期の授業料は払ってあるので、休学っていう事では結局はないんですけれども、

加藤諦三:
はい

相談者:
本人が、ま、「自分の今行っている学部が、なんかホントに思っていた以上に大変で」・・

加藤諦三:
はい

相談者:
あの「このまんまやっていても留年してしまいそうだから」・・「モチベーションも上がらないので」、

加藤諦三:
はい

相談者:
ちょっと、「バイトしながら生活費は稼ぐので」・・「大学からちょっと離れて考えたい」っていう事で、

加藤諦三:
はい

相談者:
ま・・主人とも話して、仕方ないかな?っていう結論にはなったんです。

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、それと同時に、下の子が、今度高校受験なんですけれども、

加藤諦三:
はい

相談者:
中学に入ってから、中々学校に行けなくって・・

加藤諦三:
はい

相談者:
いまして。で、ただ・・高校に行きたいとか大学に行きたいっていう希望はあって、勉強はとてもよく頑張って、家でやってはいるんですが、

加藤諦三:
はい

相談者:
中学行けてない分、やっぱり内申点も無い中での、進学を考えなきゃいけなくって、

加藤諦三:
はい

相談者:
本人の行きたい高校に、果たして、受かるかどうか?っていう辺りの(ため息混じり)、

加藤諦三:
はい

相談者:
不安も、本人も、凄い抱えていて、

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、家族は応援はしてるんですけれども、

加藤諦三:
はい

相談者:
そういった中で、こ、自分が・・不安定になりやすくなってしまっているというか・・

加藤諦三:
あ、「自分が」ってのは・・

相談者:
あの・・

加藤諦三:
あ、あなたがっていう事ね?

相談者:
そうですそうです・・

加藤諦三:
はいはい

相談者:
あの、子ども達は、それなりに、

加藤諦三:
はい

相談者:
そのような、それぞれの状況の中で・・やってるんですけど、

加藤諦三:
はい

相談者:
それをこう・・あの、認めてはいるものの・・

加藤諦三:
はい

相談者:
あの、果たしてどういう、し、人生を送ってくのか?っていう辺りで、

加藤諦三:
うん

相談者:
物凄い不安になって、ちょっとこう鬱っぽいような状況になってしまう時もあって、日常生活に支障があるわけではないんですけれども、

加藤諦三:
うん

相談者:
腹を据えて、子ども、たちの、こう、人生を受け止めて今・・きっと無いと思うんですよね。

加藤諦三:
はい、はいはい

相談者:
それでこう・・すぐ不安定になりやすい自分を何とかしたくてえ(ため息混じり)、

加藤諦三:
はい

相談者:
ご相談してるという感じです。

加藤諦三:
はい

相談者:
はい

加藤諦三:
その、すぐ不安定になるっていう事はあれですか?例えば・・ご主人と、話をしていてえ、なんかご主人の言葉に、すぐ、イライラっとしたりとか・・

相談者:
ま、主人と話をする中でお互いに不安な事は、ま、言い合ってるんだけど、最終的には、ま・・
あの「真っ直ぐ行かなくても、寄り道しながらでも」、あの「きっと」・・「それぞれの人生歩んでってくれるって信じようよ」っていう話にはなるんですが、

加藤諦三:
はい

相談者:
あの、その時はその時で、こう自分でも・・落ち着くんですが、こう、朝起きた時とか、

加藤諦三:
はい

相談者:
夜、眠りに入る時とかに物凄い不安になります。

加藤諦三:
うんー・・

相談者:
あの、&#△

加藤諦三:
で、さっきあなたおっしゃったね?・・
「子どもの将来がどうなるか?と思って物凄く不安になる」というような・・言い方をされたんですけれども、

相談者:
ええ

加藤諦三:
・・子どもの将来という・・こと、だけではなくう・・もうちょっと深いところにその・・不安の原因っていうのはある・・じゃないんですかね?

相談者:
という事は・・

加藤諦三:
つまり、外から見るとね?・・2人お子さんがいて、
とにかく立派にね?・・今、2人育ってる。
夫も・・いい夫で・・凄く・・恵まれて・・いるんですけれども・・なんか、どっかに・・「こんなはずではなかったのに」っていう・・そういうところはないですか?

相談者:
うーん・・・ああ、確かに・・

加藤諦三:
そ、今日のあなたのあなたの相談っていうのはそういう中でですねえ?

相談者:
ええ

加藤諦三:
ま、時々・・気持ちが不安定になると。
どうしたらいいんだろうか?という事?・・ですかね?

相談者:
そうですね。あの、もっと腹を据えたいと思うんですよね。

加藤諦三:
腹を据えたい、はい

相談者:
ええ

加藤諦三:
それではですね・・

相談者:
あの、ええ

加藤諦三:
腹の据わった・・幼児教育研究の大原敬子先生に・・伺ってみたいと思います。

(回答者に交代)

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