（再びパーソナリティ）

加藤諦三：
あのお、この2人の関係は一目惚れ？

相談者：
そうですね

加藤諦三：
ですね？

相談者：
はい

加藤諦三：
やっぱり、あなた、その当時、寂しかった、はずです。

相談者：
うーん・・

加藤諦三：
退屈だったはずです。

相談者：
うーん

加藤諦三：
奥さんの側もそうだったんじゃない？

相談者：
はい
うーん・・

加藤諦三：
一目惚れっていうのは、確実に破綻すんです。

相談者：
うーん

加藤諦三：
ていうのは、相手が好きで、好きになってんじゃないから。

相談者：
はい

加藤諦三：
お互いに寂しくて、

相談者：
うーん

加藤諦三：
心の寂しさと、肉体的な、性的な欲求不満と、その二つで、一目惚れして、もう、お互いに、すごい、恋愛に陥るんです。

相談者：
ううん

加藤諦三：
だけど、実態はお互いに好きでもなんでもないんだから。

相談者：
ううん・・

加藤諦三：
で、その実態がしばらくすると出て来るんです。

相談者：
ですね

加藤諦三：
自分の心の葛藤を解決しているだけ。

相談者：
ううん・・

加藤諦三：
退屈。
難しい言葉で言えば、実存的欲求不満。

相談者：
ううん・・

加藤諦三：
これが一目惚れの条件です。

相談者：
はい

加藤諦三：
そこからスタートしたから、こそ・・今のどうしようもない関係になってんです。

相談者：
言われたとおりですね。

加藤諦三：
うん

相談者：
うん・・

加藤諦三：
で、あなたはとにかく幸いにして、これ、認めましたから、

相談者：
はい

加藤諦三：
いい方向に行きます

相談者：
ううん・・

加藤諦三：
ダイジョブです。

相談者：
はい

加藤諦三：
幸せになるのに遅すぎることはないんですよ。

相談者：
はい

加藤諦三：
よろしいですか？

相談者：
はい

加藤諦三：
はい、どうも失礼します

どうしようもない関係は、スタートが問題です。