「妻が悲しみの中で僕が代わりに全部サポートしてやってきて」←それがムカつく

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは

相談者:
あ、こんにちは、よろしくお願い致します。

大原敬子:
いえ、お話を聞いていて、
何にも悪くないって感じしませんか?あなたの話。
ね?

相談者:
はい

大原敬子:
だけど、わたしが聞くと・・

相談者:
はい

大原敬子:
ムカつくんですよ。
ごめんなさいね(苦笑)。

相談者:
あ、いやいや、はい

大原敬子:
ムカついちゃうの。

相談者:
はい

大原敬子:
何故かというと、

相談者:
はい

大原敬子:
自明性(*)、的なものが、あなたは理解できないんじゃないかと思ってんですね。

(*)自明:
自然に明らか。
おのずと分かる。

言わなくても分かる。
説明の必要もない。

相談者:
はい

大原敬子:
極端に言ってしまいます。

相談者:
はい

大原敬子:
と言いますのは・・綺麗に見事にさばいてますよね。
「はい、お母さま亡くなった」
「はい、形見分け」って。
極端に言えばですよ?

相談者:
はいはいはい

大原敬子:
どんどん、どんどん、セレモニーのようにさばいてる。

相談者:
はい

大原敬子:
これ自明性ですよね。
と申しますのは・・

相談者:
はい

大原敬子:
喜びの事は・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたのように、ポンポンポンポンポン、リズムを付けて、さばく事は、そ、相手もそのリズムに乗って嬉しくって、
「助かるわ、ありがと嬉しい」ってなるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
ところが、ご不幸の場合に、

相談者:
はい

大原敬子:
リズムを付けられて、トントントントントンとさばかれた時に・・心が着いて行けないんですよ。

相談者:
あーあー

大原敬子:
そこに、あなた自身が、さばく事はいい事だと。

相談者:
はい

大原敬子:
それが手伝いだ。とか。

相談者:
はい

大原敬子:
でも、そこに、状況があるっていう事をね、無視してるんですね。

相談者:
うーん

大原敬子:
ですから・・ホントにね?

相談者:
はい

大原敬子:
この、極端に言えばですね、よく、最近、あの、色んなお葬式がありますよね?
セレモニーのようにやって行くと、時々おかしくなる時あるんですね。
「はい、皆さん、1人1人・・菊を持って」とか言いますね?

相談者:
はい、はい

大原敬子:
何故おかしいか?っていうと・・
寂しさ悲しさの時には・・間が欲しいんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
でも今のあなたの、
「いや、これもやりましてね、こうしましてね、こうしまして」っての・・
あー、結婚式の・・そのポンポンポンポン運んでく、やり方となると・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたは、僕は上手くやったと思ってるんです。

相談者:
はあ

大原敬子:
でも、あなたの頭の中は結婚式場と同じなんですよ。

相談者:
あーあー

大原敬子:
そこに涙という・・

相談者:
はい

大原敬子:
悲しさという・・

相談者:
はい

大原敬子:
肉親の情っていうのがないんですね。

相談者:
んー

大原敬子:
大事な事は、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたがもたもたしながら・・その相手のね?

相談者:
はい

大原敬子:
泣いてる時には、ほ、あなた自身も、ぼーっとしてね?

相談者:
はい

大原敬子:
「あ、そうだそうだ、いけない、いけない、いけない、お茶入れなくちゃ」とか・・そこにはじめて人間性を感じるんですよ。

相談者:
ふうーん、はい

大原敬子:
自分の夫がですよ?

相談者:
はい

大原敬子:
うん、これは、いいですか?、本音言って。

相談者:
はい

大原敬子:
奥様は悪くないですよ、これ。

相談者:
ああ

大原敬子:
自分の、しかも、介護している者を見て、あ、ね?、くれた・・その、自分のお母さまが・・突然亡くなってしまった。

相談者:
はい

大原敬子:
目の前から、く、す、カーンとしゃ、遮断されたわけですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
そしてみんなその、お母さまが軸となって、家族はあったような気がするんです。

相談者:
はい、そうです、まさにそうです。

大原敬子:
そ、ね?、その中心となったお母さんの輪の中に、あなたが入って来て・・さばかれた時に・・どういう気持ちになるかっていうと、不愉快。

相談者:
言われて・・やっと分かったと言いますか(苦笑)。

大原敬子:
分かります?、悲しみっていうのはね?・・

相談者:
はい

大原敬子:
待って欲しいの・・
待って欲しいんですよ。

相談者:
・・あーあー

大原敬子:
で、先程あなたが無意識にね?、当たったんですよ。
縺(もつ)れると、こじれるは違うんですね。
縺れるは、感情の・・

相談者:
はい

大原敬子:
すれ違いなんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
こじれるは・・小さな世界観の・・心のトラブルなんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
こじれてしまうっていう事は・・この奥様は今、傷心してね、
お母さま、悲しいんですよね。
ほんーとに辛いと思いますよ。

相談者:
はい

大原敬子:
でも、この人に言えば、
「え?、どこがいけないの?」
「僕全部、お葬式も全部やってあげたよね?」って。
「どうして?」
「どこがいけないの?」って言われた時に、

相談者:
はい

大原敬子:
確かに手続き上はしてくれた。

相談者:
はい

大原敬子:
書類上も、文字に書いたら、全部してくれた。

相談者:
はい

大原敬子:
でもあなたここに・・心という紙はありますか?になるんですよ。

相談者:
あー

大原敬子:
悲しい時は・・心が欲しいんです。

相談者:
うんー

大原敬子:
ところが、誰が・・あなたの今なさってる事は、

相談者:
はい

大原敬子:
専門家・・それから他人は出来ます。
でも、奥さんていう心の中の物を・・見れるのはあな、あなたしかいないんですよ。

相談者:
・・はい

大原敬子:
わたしが今、そ、あなたのとこに行きますね?

相談者:
はい

大原敬子:
で、あなたにメモもらいます。
「あ、これとこれとこれ手続きして、これ、はい」できますよ、わたしは。

相談者:
はい

大原敬子:
でも、奥様の心を・・どのようにして・・

相談者:
はい

大原敬子:
もう1回立ち上がって、

相談者:
はい

大原敬子:
一歩前に出そうかってのは、わたしは出来ないんですね。
それが夫婦でしょ?

相談者:
はい。そうだと思います、はい

大原敬子:
ね?

相談者:
はい

大原敬子:
こじれたっていうのは、奥様にすると・・もうあなたに話しようが無いんですね?
でも、凄く分かって下さるんで嬉しいんですけど、奥様にすると、もう、やってくれてる・・
「そうじゃない」って言うと、
「じゃ僕は何をすればいいか?」ってなってしまう。

相談者:
はい

大原敬子:
で、
「それはいいから」って言うと、じゃ、次の仕事をまたしようとまた持って来ちゃうんですよ。
「お父さんとこどうするの?」とか、

相談者:
はい

大原敬子:
「お婆ちゃん」とかって。

相談者:
はい

大原敬子:
ね?

相談者:
まさにそうです、まさに、そうです。

大原敬子:
そうす・・まさにそうなのね(笑)

相談者:
まさにそうですね。

大原敬子:
あ・・

相談者:
あの、嫁にも言われました。
あの、「もうちょっと、早くやり過ぎだ」と。

大原敬子:
うん

相談者:
「時間が欲しい」っていう事は・・言われたんですけど、

大原敬子:
うん

相談者:
でも・・わたしとしては、もう、やらないとって・・放置して行くっていうのが許されなかったんですよね。
あの・・なんか・・

大原敬子:
それは・・ビジネスで仕事。

相談者:
あーあー・・分かりま・・

大原敬子:
そこまで分かって下さいます?

相談者:
はい、は、もう、あの・・完全に分かりました。

大原敬子:
わあ、嬉し・・

相談者:
はい

大原敬子:
そしたらですね、

相談者:
はい

大原敬子:
今日からですね・・

相談者:
はい

大原敬子:
しばらく奥様が当たっても・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたを見てるんですよ。
もう、この人は何を言っても分からないって今なってるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
だから・・ただ黙って・・一週間。

相談者:
はい

大原敬子:
無言の愛ってあるんですよ。

相談者:
・・はい

大原敬子:
要するに、ホッ・・とする事はね?
放っとくとは違って、

相談者:
はい

大原敬子:
だからたまにね?、奥様が、もうお茶碗、洗うの嫌だなと思う時あるかもしれません。

相談者:
はい

大原敬子:
そういう時、
「僕洗おうか?」は嫌なんです。

相談者:
・・あーはい

大原敬子:
黙っていて・・おん、あのお、お姉さんいますよね?、
「何々ちゃん」って。
「お父さんと一緒にやろうか?、競争だよね」っていう事で・・お嬢さんとか、お子さんと、あの息子さんと、仲良く・・笑ってるシーンを見る時には・・女性は立ち上がれるんです。

相談者:
あー

大原敬子:
ところがあなたの、
「さ、お母さんがね、今、傷心だから、さ、僕たち洗いましょ」ったら、もう、うるさい。

相談者:
・・あー、逆に恩着せがましい感じになる・・

大原敬子:
恩着せがましいんです。
あとは、何にもおっしゃらなければ・・

相談者:
はい

大原敬子:
この奥さんは立ち上がれます。

相談者:
あー

大原敬子:
怒ってる意味分かりますから、わたし。
よーく分かりますから。

相談者:
あ・・あー

大原敬子:
ね?

相談者:
分かりました。はい

大原敬子:
分かりました?

相談者:
#$%◆

大原敬子:
最後まで聞いて下さってありがとうございます。

相談者:
いえいえ、ありがとうございます。

大原敬子:
先生いかがでしょうか?

(再びパーソナリティ)


「妻が悲しみの中で僕が代わりに全部サポートしてやってきて」←それがムカつく」への2件のフィードバック

  1. 正に仕事。
    葬祭館の従業員が段取りで進めて行くのを、ちょっと待ってやれよ!
    と思う事がありますけど、それを身内にやられたら悲しいね。

    でもま、夫婦なんて所詮他人、同じように泣けって言われても出来ないけどねw神妙な顔して何か頼まれた事だけやっとけばいいのよ、よそ者なんだからw

  2. アスペチックな夫と結婚20年を過ぎました
    自分がして欲しい事は相手もして欲しい
    自分が好きな事は相手も好き
    これはどうにも揺るがないようですね
    今でも私が好きかどうか考えて買ってこいって言ってもケーキぐらいですかねちゃんと買えるのは

    うちの夫はこの相談者のようになんで?って思わないタイプです
    そのまま突き進む感じ

    なんでこんなにわかんないのって涙したり怒ったりしたのは5、6年ぐらいまでですかね
    8年目には深い諦めの境地にいました

    あきらめるっていうのは明らかに見極めたという事だと五木寛之先生が言っておられます
    今はパチンコ、女遊び、借金とはもちろん無縁、健康で私が専業主婦できるほどに(ここ最大のポイント)稼いでくるのであきらめてもお釣りがくるしありがたいと感謝してます
    なるべく2人で出かけないようにしてます!(家族一緒の時は仕方ないですが)
    イライラはガンの元

    稼ぎよくてお金に大らかなアスペ君なら結婚しても大丈夫⁈20年すればこの域に達する事ができますよー

    もし私の母の葬儀後こんな事されても私はきっと
    思った通りだあなぁと眺めるだけと思います
    うちのアスペ夫は片ずけダメタイプですので
    ありえませんが

    この奥さんの気持ちが懐かしく思い出されて年をとったとシミジミしました
    管理人さんのコメント本当に楽しみです
    ありがとうございます

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