（再びパーソナリティ）

今井通子：
はい。お分かりいただけましたか？

相談者：
はい、あのとても、参考になりました・・

今井通子：
はい

相談者：
ありがとうございました。

今井通子：
ま・・あのご主人は・・もしかしたら、

相談者：
はい

今井通子：
本気に別れる気じゃないのかも。

相談者：
あ、そうですか（苦笑）

今井通子：
「別れたら一銭もやらないぞ」みたいな・・

相談者：
（苦笑）あそうです・・

今井通子：
それはもう単なる・・

相談者：
うんー

今井通子：
売り言葉に買い言葉みたいな話ですもんね。

相談者：
うーん

今井通子：
うん

相談者：
なんかちょっとも、気が滅入って、離婚調停も面倒くさいかななんて思ってたんですが、今日お話聞いて（苦笑）・・

今井通子：
うん

相談者：
しっかりやった方がいいような気が・・

今井通子：
そうですね。

相談者：
しました。はい・・

今井通子：
はい

相談者：
ありがとうございました。

今井通子：
それじゃ・・

相談者：
はい、どうもありがとうございます・・

今井通子：
はい失礼しまーす。

相談者：
失礼いたします。

（内容ここまで）

金融資産だけで一億３千万。
収益物件の方は、年650万円の収入を不動産の一般的な利回り5％で割り引くと一億3千万。

合計で2億6千万。
自宅の家と土地を含まずにこれだ。

妻に相談もナシにという部分を除けば、20年以上の投資歴を持ち、損も得も経験して来た夫が、自営業を畳んで、投資１本で行こうと決めたことは、何らおかしなことじゃない。

 

資産運用の黄金率というのがあって、
株式３分の一、不動産３分の一、債券３分の一。
左に行くほどリスキー。

こんなの金持ちだけに通用する話だと思うかもしれないが、そんなことはない。
一昔前はそうだったけど、REIT(*)の登場のおかげで、資産100万円でも、この黄金率は実現可能になった。

(*)REIT：real estate investment trust　不動産投資信託。
リートと読む。
不動産投資を小口化し、家賃収入を口数で分配する。
誰もが高級ホテルや百貨店、一等地のオフィスビルの家主になれる。

 

夫の場合、証券口座が株だとして、債券を現金に置き換えれば、だいたいこの黄金率を守っている。
多少、不動産に傾斜し過ぎだが、たぶんこれは相続税対策込みだろう。
もちろんリートではなく、現物不動産。

 

さて、離婚時の財産分与について、民法には財産分与するとしか書かれておらず、割合については言及されていない。

塩谷弁護士のレクにあった、夫婦二分の一づつというのは、実際の財産分与の現場ではそれが常識化されているということ。

名義に関わらずというのは、大半の妻にとっては朗報だ。
相談者の声も弾んでた。

ただし、離婚時の保有財産が全て夫婦の財産というわけではなく、塩谷弁護士言うように、どちらかの固有の財産にしかならないものがある。

一つは相続で得たもの。
もう一つは、結婚前から持っていた財産。

 

で、遺産相続で得た財産で揉める要素はないのだが、ハードネゴになりがちなのがもう一方の方。

不動産であれば登記の日付、預金であれば結婚前の残高さえ分かれば揉めることはないと思うかも知れんけど、そう単純なものでもない。

塩谷弁護士は、取得時期が結婚の前か後かで判断してたけど、これは番組向けの単純化。

例えば、結婚して取得した不動産であっても、夫の結婚前の預金から一括で支払ったのであれば、夫婦の財産とするのは無理がある。

逆に、例えば、夫の結婚前の預貯金には手を付けず、妻の預貯金は生活費に充当されてしまっていたら、夫の預貯金だって夫婦の財産にしないと不公平だ。

こういうのを丁々発止やるわけだ。

そういう含みもあって、記事タイトルには、妻の取り分が一億円と見積もった。

大金には違いない。
悠々自適の老後だ。

注意しないといけないのは、主張したもん勝ちだということ。
塩谷クンの営業トーク混じりだったのはそういう理由。

おっと、弁護士報酬を忘れるところだった。
最低でも１千万は下らない。
大半を占めるのは成功報酬。
個人事務所だと、美味しい案件だ。

アタシなら頼まないで自分でやる。

夫の方も弁護士に頼むだろうから、二人併せて３千万円以上のカネが夫婦の財産からアカの他人の手に渡ることになる。(*)

離婚に至る事情は色々あろうが、財産分与や慰謝料など、カネに関することだけは、そうした事情を一旦横に置いて、二人だけで合意出来れば、win-winなんだけどねえ。

(*)夫の弁護士の成功報酬：
夫が確保できた財産分与から成功報酬を算出すると高額になってしまうが、妻が1億円の財産分与を求めて来た場合は、妻の取り分をいくら減らしたかが成功報酬の基礎になる。
妻が要求とおり一億円を確保できたのであれば夫の弁護士の成功報酬はゼロだ。
ここら辺はケースバイケース。
もちろん成功報酬の算出のし方は事前に契約で交わしておかなければならない。

 

あと、同居夫婦の離婚調停の感覚は、アンタの方が合ってるかも。

塩谷　「話し合いのテーブルが自宅から、裁判所に変わるだけ」

だから可笑しいんだってば！

裁判所で別々の部屋で待たされて、別々に意見言い合って、そいで、一緒に電車で帰って、家で一緒にご飯食べる。

笑える。

ま、夫が手続きを迫らない限り、アンタから離婚はしまい。

「同じ空気も吸いたくないとなって離婚する」
by 大迫恵美子

 

最近は那須さんが読む予告編の手抜きが半端ない。
てっきり番組定番の夫婦を想像したじゃないか。
軽自動車を取り合うみたいな。

浮気娘vs借金婿。底辺夫婦の条件闘争。5年落ちローン残の軽自動車を当てにする