彼を亡くして4日目の女。対象喪失からのステップ。(今ココ)否認⇒絶望⇒‥

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
えっともうね、愛先生の・・ホントにいいお言葉で・・

相談者:
はい

加藤諦三:
あのお・・これはもう人生には避けられない事ですよねえ?、対象喪失って言って、それは・・ま、あなたのように恋人を失う事もそうでしょうし。

相談者:
はい(涙声)

加藤諦三:
生き甲斐を失っちゃうっていう事も対象喪失でしょうし。

相談者:
はい

加藤諦三:
年を取ってくっていう事もそうなんですよね。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
まあ、48歳だからまだ・・その年齢を取る・・ことから来る対象喪失・・

相談者:
(鼻をすする)

加藤諦三:
ていうのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
まだあ、ピンと来ない、でしょうけれども。やっぱり色んな物を失って行くわけですよ、体力を失う事から始まってね?・・

相談者:
うん・・うん

加藤諦三:
でもう・・悲しみは人生には不可避的なものなんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
もう生まれたら・・も、悲しみは避けられないわけですよね。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、4日前ですから。

相談者:
はい

加藤諦三:
恐らく、あなた今、信じられないっていう・・ような・・

相談者:
はい(涙声)、はい

加藤諦三:
で、対象喪失の過程ってのは最初の段階っていうのは信じられないっていう事なんですよ。

相談者:
うーん

加藤諦三:
だけど時が経つに従って、

相談者:
はい

加藤諦三:
その信じられないっていう過程から次の過程に入って行く。

相談者:
はい

加藤諦三:
あー、や・・っぱりこういう事っていうのは起きたんだっていう・・

相談者:
うん

加藤諦三:
・・で、その次は・・絶望なんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
・・あー、もうあの人はいないんだとかっていう事が始まってね?

相談者:
うん

加藤諦三:
どうしても絶望っていうのはあるんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、この絶望は避ける人っていうのは、いつまでも・・回復出来ないんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
あ、いなくなったんだっていう・・絶望して・・その絶望・・の後で、最後の段階が・・回復なんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
先程愛先生「3年」っておっしゃったけど、そういうように・・

相談者:
はい

加藤諦三:
対象喪失の過程っていうのが・・きちんとあって。

相談者:
はい

加藤諦三:
この対象喪失の過程をきちんと・・過ごした人が、

相談者:
(鼻をすする)はい

加藤諦三:
立ち直って行くんですよね。

相談者:
そうですか。はい

加藤諦三:
ええ。だから今は信じられなくていいんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
あー、そうだったんだっていう事が・・時が来て。

相談者:
はい

加藤諦三:
もうあの人はいない。

相談者:
うん

加藤諦三:
も、生きていたってしょうがないっていう・・絶望の時が来るかもしれない。

相談者:
はい

加藤諦三:
その時もそれをごまかさないでね。

相談者:
うん

加藤諦三:
きちんと絶望を・・

相談者:
(鼻をすする)

加藤諦三:
通り抜けて・・回復してくんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
対象喪失の・・その過程ですね、信じられない、絶望、回復という・・この過程をきちんと・・過ごすっていう事が、

相談者:
はい

加藤諦三:
人が成長するって事なんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
やっぱりいろんーな辛い事や悲しみを通して、

相談者:
はい

加藤諦三:
人間っていうのは成長して・・

相談者:
はい

加藤諦三:
心が豊かになってくんじゃないですか?

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
・・だからこれはね?、あなたが、豊かな人生を送るための1つの過程だという風に・・

相談者:
はい

加藤諦三:
考えてえ、

相談者:
はい

加藤諦三:
そっから目を背けないで、

相談者:
はい

加藤諦三:
生きていれ、いけば、

相談者:
はい

加藤諦三:
・・必ず・・幸せの日が来ると思います。

相談者:
はい、分かりました。

加藤諦三:
よろしいですか?

相談者:
はい、ありがとうございました。

加藤諦三:
はいどうも失礼します。

相談者:
はい。失礼します。

加藤諦三:
悲しみは人生には不可避的なもの。不幸ではありません。

 


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