70代の女どうし。10年前に貸したエステ運転資金百万の残金66万の回収可能性

テレフォン人生相談 2020年9月26日 土曜日

10年前、エステを経営する友人に、商品の仕入れとかいう理由で貸した100万円の残金66万円を返してもらうには?

最初の2,3年は1万円づつ返済されていた。
1年前に借用書を持ってきて月1万づつ返しますとのこと。
半年前にまた借用書を持ってきて月2万円づつ返しますとのこと。
先月から月1万円づつしか返してもらっていない。

友人は店を閉めるらしい。
店の家賃も滞納していて、相談者以外にも知り合いから借りているらしい。

相談者自身、転んで検査が必要なのと、同居する息子が3日前に脳梗塞で集中治療室に入っている。

 

1年前と半年前の借用書の意図は分からんけど、催促したでしょ?
悪く取ればガス抜き。
良いように取れば、心を入れ替えたところでコロナ禍でトドメを刺された。

 

野島 「飲食か何か?」

アタシも場末のスナックとかが浮かんだ。

エステ・・
これまたおしゃれな。

老齢に足を踏み入れてからの自己実現。
夫の保険金を手に入れて気が狂った。

「人生の楽園」(*)なんて、まさに楽園として観ないと。

(*)人生の楽園: 
毎回一人の、あるいは一組の夫婦の第二の人生にスポットを当てるテレ朝の番組。
ナレーションは西田敏行、菊池桃子。
会社員を辞めて田舎に移り住み、そば、パン、畑、食堂など、ロハス系の商売を始めるのがお約束。
地元民との交流など万事ほのぼの話でまとめられていて、開業資金の調達、売上げなど、経営上の話は一切出てこない。

 

友人の子どもらとのやりとりからして、昔からのご近所さん。
数年間まったく返済が無く普通に付き合いが続いてることに驚くわ。

しかも特に請求しなかったって言うんだからねえ。
人間が大きいっていうのかしら。

 

自己破産は朗報かも。
チャラになって余裕が生まれるから。
って、これはヤミ金の発想。

普通は法的義務のない債務を返す人はいない。
ここまでされないと気づかない友人関係の片思い。

 

ネックはニコイチ(*)。

(*)ニコイチ: 相談者の言う友人の住まい。
壁一つ隔てた、いわゆる長屋形式の2戸を一戸として扱うこと。
事故車の再生方法(2台で一台)と同様、若干の蔑みのニュアンスがある。

自己破産するためには手放さないといけない。
友人があがくのはそれが嫌だから。

もっとも、こうなってしまえば業者が差し押さえに動くのが早いかのどちらか。

精神衛生上は66万円は諦めた方が良さそう。

ホントに人間が大きければ信じて待つのも有りだけど、アンタの場合は単なるノーと言えない嫌われたくない病だから。

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 野島梨恵(弁護士)

相談者: 女75歳 夫は他界している 息子50歳(現在入院中)との2人暮らし

今日の一言: 自己主張ということは自分の立場を説明するということです。

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