同居3人。お荷物2人のせいでフラれた娘。大人の兄妹喧嘩に息子肩持つ母が拍車

テレフォン人生相談 2021年8月3日 火曜日

4K(か3DK)にしがみつく3人。

流動性の全くない不動産に金だしちゃったねえ、娘。
結婚したらどうするつもり?

訊くまでもない。
そのまま母と兄が住み続けるだけ。

いや、結婚すればまだいい方。
母が動けなくなり、兄がニートになってもイチ抜けできない3人暮らし。
貧乏くじ引いたまま出て行けるとすれば、結婚ぐらいしかないから。

 

つい悲惨なストーリーを想像してしまうのは、最近読んだノンフィクションのせい。

<石井光太 著 近親殺人 そばにいたから>

事件からさかのぼって丹念にレポートされた7つの家族。
著者の筆致も相まって引き込まれてしまった。

いずれも元はどこにでもある家族。
断言できるのは、悲劇に向かって転がり始めた家族を中の人間は止められないということ。

読んでてとても他人事と思えなかった。
(これが帯のコピーになってた)

どうか今日の相談者家族が、第一話の母子3人をなぞりませんように。

 

パーソナリティ: 今井通子
回答者: 三石由起子(三石メソード主宰、作家・翻訳家)

相談者: 女67歳バツイチ 独身の息子38歳 娘33歳との3人暮らし

今井通子:
もしもしい?テレフォン人生相談です。

相談者:
はい、お世話さまです。

今井通子:
はい
今日はどういったご相談ですか?

相談者:
家族間のことなんですけど、

今井通子:
はい

相談者:
わたし67歳なんですけど、

今井通子:
はい

相談者:
2年、前に、ちょっと心臓のほうで倒れて、救急車で運ばれたんですよね。

今井通子:
はい

相談者:
で、そのときに、息子と娘がいたんですけど、息子はあたしが倒れててもなんにもしないっていうか、

今井通子:
はい

相談者:
そういう状態で。
長女が全部やってくれたんですよね。

今井通子:
はい

相談者:
で・・息子と娘は・・さほど仲いいきょうだいではないんです。

今井通子:
はい

相談者:
あまり、関わりは持たないっていうか。

今井通子:
はい

相談者:
で、3人で住んでるんですけど、
そのときに、あの、ま、大したことなくて・・退院して来たんですけども、

今井通子:
はい

相談者:
治療は受けなくちゃいけないってことで、
そういう状態になって、娘と息子と、わたしの寝てる、頭で、

今井通子:

相談者:
頭のとこで喧嘩してるわけなんですよね。

今井通子:
・・

相談者:
これからどうする?っていうか。

今井通子:
・・

相談者:
で、そのときにわたしもあまりに・・あれだったんで、喧嘩し・・「お兄ちゃんにばっか責めないでね」って言ったら、娘が、おっ・・「わたしは一生懸命やってんのにお兄ちゃんなんにもしないのに、お兄ちゃんばっかお母さんはそうやっていつも可愛がる」とかなんかで・・

今井通子:
フ(笑)

相談者:
なっちゃったんですよね。

今井通子:
はい

相談者:
「これからは、お兄ちゃんがやらなきゃわたしは何もしない」・・て。

今井通子:
うん

相談者:
「お母さんに対して」

今井通子:
はい

相談者:
で・・わたしは離婚をして、してまして、
手に職もないし、それなりにパートだなんだのってやって。生活にはなんとか困らず・・やって来たんですけど、

今井通子:
はい

相談者:
その・・娘に言わせると「働き方が悪い」って言うんですよね。

今井通子:
はい

相談者:
あの、先のことを考えないで、そのときに、お金え、時給のいいとこいいとこじゃないけど、そういうあれで先のことを考えないで・・結局は・・老後のことですよね。

今井通子:
はい

相談者:
で、年金とかそういうのも少ないし、

今井通子:
ええ

相談者:
お金も、さほどないし、

今井通子:
はい

相談者:
で家は、持ち家だったんですけど、

今井通子:
はい

相談者:
土地は借地だったんですよね。

今井通子:
はい

相談者:
んでえ、借地を、地主さんがどうしても買ってくれって言うんで、でも長男はお金がないから買えないって。
わたしもローン組めないから買えないって・・
で、娘が、「少し出すからお母さん買いましょ」ってことで。
で、いずれ、わたし、娘がみんな看てくれるって言うから娘の名義にしちゃったんですよね。

今井通子:
はい

相談者:
それだから、もう、娘がもう、図に乗ってっていうか・・この、すべて家(うち)も・・自分の物みたいな感じになっちゃって、

今井通子:
はい

相談者:
名義、変えたのがわたしがいけなかったんですけども。

今井通子:
・・はい

相談者:
ほんで・・もう、自由気ままに・・やってて。それで・・一番最悪なのは・・娘が結婚する・・する人が・・いたらしくて、

今井通子:
はい

相談者:
でも・・お兄ちゃんは自由奔放な人間で自分のことは、自分でやるけど・・ひ、人の、(苦笑)、関係ないって余裕持たない生活・・環境でやってて、

今井通子:
はい

相談者:
わたしもギリギリいっぱいのとこでやってて、

今井通子:
はい

相談者:
で、「そういう、人のとこには・・そこの娘は、結婚させられない」って相手の親が言ったんですって。

今井通子:
はあ、ああ

相談者:
だからそういうんで、わたしも、申し訳ないなとは思うんですよね。子ども・・娘に対して。

今井通子:
はい

相談者:
でもそう言われたからって、どうしようも、できないから。
で、いろいろ、こう、3人で話し合った結果も、喧嘩になっちゃって、

今井通子:
うん

相談者:
それからもう、ずっと、口を利いてないわけです。娘は。

今井通子:
はい

相談者:
で、一軒の家(うち)に住んでて、食事もみんな別々に、やって。生活費も別々で、全部。
で、なんか仕打ちがすごいんで話もしないし、話すれば・・二言三言「ここはあたしの家(うち)なんだ」とか・・そういう感じになっちゃって、

今井通子:
ふうーん

相談者:
そういう、親を持って結婚させてくれな・・って言われれば申し訳ないとは思うんですけども、

今井通子:
はい

相談者:
どう対処していいか分からないし、

今井通子:
お嬢さんに対してね?

相談者:
・・はい

今井通子:
はい

相談者:
で、これから先・・ま、いくつまで生きるかも分からないし、経済的に行き詰まることもあるかも分からないし、そういうときに・・
「もう一切やらない」って言われれば・・自分自身悲しくてしょうがないわけなんですよ。

今井通子:
ん、そうすると・・ご相談は、お嬢さんと、どう対峙するかっていうことですか?

相談者:
もう娘は、

今井通子:
うん

相談者:
娘のほうから、何か言って来、来ない限りは、わたしから言わないつもりです。わたしも意・・(苦笑)意地っ張りだから。

今井通子:
だから、お嬢さんとの、わだかまりをほぐすというよりは、

相談者:
はい

今井通子:
自分自身が・・お嬢さんが、そんな人間になっちゃって悲しいのを、

相談者:
ええ、ええ

今井通子:
どう自分自身の心を慰めるかっていうこと?

相談者:
ええ・・ええ

今井通子:
こっちのほうですか?ご相談は。

相談者:
はい、はい

今井通子:
はい
まず・・あのお、息子さんおいくつ?

相談者:
38です。

今井通子:
38歳

相談者:
で独身です。みんな。今3人で住んでて。

今井通子:
あはい
あの、そこはさっき、う、伺っ・・

相談者:
娘は33です。

今井通子:
33歳ね?

相談者:
はい

今井通子:
はい・・で、元々の借地を、お嬢さんの名義にしちゃったっていうのは分かるんだけど・・建物はあなたの名義?

相談者:
はい

今井通子:
うん
で、それなのにお嬢さんは、土地が・・自分の物、名義になってるから「ここはわたしの家(うち)」と言ってんの?

相談者:
そう、はい

今井通子:
あそれを・・

相談者:
それでお兄ちゃんに「出て行け」って言うんです。

今井通子:
アハハ(苦笑)、なるほどなるほど。

相談者:
はい

今井通子:
あなたに「出て行け」と言ってるわけじゃないのね?

相談者:
それでわたしも「そこまでお兄ちゃんに・・しなくてもいいんじゃない?」ってことで・・「じゃあ、お母さんも」・・あれで・・それで・・4部屋あるわけなんですよね。

今井通子:
はい

相談者:
そいで一番いい日当たりんとこにわたしが住んでたわけなんですよ。

今井通子:
ええ

相談者:
で、病気になったからって、

今井通子:
うん

相談者:
下は、客間っていうか、

今井通子:
うん

相談者:
それで誰もいなかったんですよね。

今井通子:
うん

相談者:
で、「転んだら大変だから下に行きなさい」って言って、下にずっといるんですけども、

今井通子:
ふうーん

相談者:
ええ

今井通子:
ま、いずれにしても、

相談者:
ええ

今井通子:
あなた、達は、今3人で、

相談者:
はい

今井通子:
三者三様に暮らしていらっしゃると。

相談者:
はい、そうです。

今井通子:
で、中で・・その、お嬢さんが、

相談者:
はい

今井通子:
だんだん、横暴になって来た(苦笑)。

相談者:
はい

今井通子:
それに対する対処法はなんですか?っていうのが(笑いながら)、ご質問かな?

相談者:
その対処方法は、もう・・娘に諦めてます。わたしは。

今井通子:
要は、そのお、お嬢さんが横暴なんだけれども、

相談者:
ええ

今井通子:
何かにつけて、お嬢さんが、

相談者:
ええ

今井通子:
なんか不幸になってるみたいで?

相談者:
ええ

今井通子:
そこが、あなたとしては悲しいんだけれど?

相談者:
ええ・・ええ

今井通子:
どうしたらいいかっていうこと?

相談者:
はい

今井通子:
分かりました。
今日はですね。三石メソード主宰で作家で翻訳家の三石由起子先生がいらしてますので伺ってみたいと思います。

相談者:
はい

今井通子:
先生よろしくお願いいたしまあす。

(回答者に交代)


「同居3人。お荷物2人のせいでフラれた娘。大人の兄妹喧嘩に息子肩持つ母が拍車」への18件のフィードバック

  1. この方、三石先生に回答してもらって嬉しそうでしたね。
    あなたが首突っ込むことじゃないって、まぁその通りですが、68歳の親からしたら、親子三人仲良く暮らそうよって思うのは無理ないですね。同居してて「関係ないわ」って言ってられるほど強くも若くもないでしょう。
    ちなみに私60代、5年前に離婚して去年実家に戻りました。姉(結婚歴なし)と二人暮らししてます。姉とは性格も違ってるし、仲良くはできないだろうと思ってましたが、予想以上に相容れません。
    三石先生の言う通り自分の生活を楽しもうとしてますが、嫌なところばかり目についてしまって難しいです、、。

  2. 頼りになるしっかりした娘より、頼りにならない息子の方が可愛いものなんだろうか。母親ってのは。
    私は息子がいないのでわかりませんが。

  3. 親の資格が無いとか、悲しくてと言いながら話し方にいちいちトゲがある。母親は息子の味方ばかりするから、娘は怒って反発する。 
    三石先生がおしゃる通り、今住んでいる家の地主が娘になり安心して住める事になって、娘さんに感謝すべきです。

  4. わたしも娘しかいないからか、この相談者さんの『息子大切、息子大好き』な姿勢にちょっとうんざり…娘ちゃんお気の毒に…、と思ってしまった。

    38才でしょ、役割も持たない息子なんか追い出せば〜?!
    と思ったけど、娘へのあれやこれやは相談として話してたけど、何もしない、口も出さない関心もない?息子のことは、擁護するようなことしか言わないんだー。

  5. 今日もビシッバシッ!お答え
    (あー聞いたから何度も言わなくていい・・・)
    三石先生ありがとうございます(笑)

  6. 三石先生の回答、
    ちょっと私の思う方向性と違って私はモヤモヤしました。
    だって、娘の立場だったら、
    そういう態度になってもおかしくないだろうと思う。
    相談者は娘のことはあーだこーだ言うけど、息子のことには一切言わない。
    そりゃ腹立つと思う。
    倒れて面倒みてくれたのも娘、土地を買うのに助けてくれたのも娘。
    なんで娘に感謝の気持ちがわかないかな?娘に対する態度を改めて、息子とも淡々と暮らす。
    感謝の気持ちを持つ持たないの前に、多分息子に対する気持ちと、娘に対する気持ちがそもそも違うんだろう。要するに息子のほうが可愛いってことなんだろう。娘さんに同情する。

  7. いつも聞いてます~!っていう前置きは
    どうぞお手柔らかにという懇願だと思う。

    ていうか
    いつも聞いてたらそれこそ三石先生がなんていうかぐらい
    分かりそうなものなんだけど。

  8. 確かに!とっくに成人した大の大人に、私は彼らの親だからと関わろうとする相談者はおこがましいわな。三石先生や今井先生の言葉にぐうの音も出なかったな。久々に先生方の本領発揮。面白かった~。
    私も母と電話しててうんざりするけど、相談者のお子さんと比べたら、電話の間だけ我慢すればいいから、まだマシか

  9. 娘さんの事を生意気だって思うんだろうね、娘さんは娘さんでお母さんの事は基本的には好きでしょうから、頑張ってるのに報われないって思うだろうし。
    娘さん、結婚ダメになっちゃってイライラしてるのも目に浮かぶところです。

  10. 兄が出ていってあげれば、全て丸くおさまりそうだ。
    兄!
    気をきかせてさっさと一人暮らし!一人暮らし!
    あなたもこのままじゃ終われないだろ?

  11. 娘さん擁護のコメントが多くてビックリ。
    個人的には三者の中で娘さんの行動が最も理解に苦しむけど…。

  12. 土地を買える経済力があって結婚しようって男がいてもバカ母とバカ兄貴から離れない娘。
    相互依存ですよね。
    ギャーギャー言いながらずっと一緒に暮らしてくんでしょう。

  13. 母親がここまでかわいがる 38歳独身息子についてもう少し詳しく聞きたかった。

  14. 管理人さんオススメの本読み応えがありそうですね。読んでみます。

  15. 石井光太さんの著書は本当にお勧め。「家族で支え合えばなんとかなる」「介護は嫁か子供の役割だろ」…そんな家族至上主義を吹き飛ばしてくれる。家族とは偶々血縁になった赤の他人、家庭とは閉じられたコロシアム…これが正解かもしれない。相談者一家には、長男教と愛玩子(息子)搾取子(娘)の匂いがする。家庭内別居状態になっても、意地で娘に謝罪しないくらいなので。

  16. 自分は、この娘さんより、もっと青春も時間も全て母と弟に捧げた形で億近い借金も返し、資産もマンションも手に入れたが、それにしがみついたら、母や弟に更に搾取されると危機を感じて、ほぼ手放して、今の夫と子供と幸せに暮らしてます。これを、その娘さんが読むわけないけど、そういう方には、是非、ご自分の今というタイミングで損切りして欲しいものです。

  17. 車を運転していて狭い道路で相手の車と対向する場合、運転のうまい側が少し広くなったところを見つけて止まってあげる、とかすればスムーズに流れるよね。
    人間関係も一緒だと思う。
    賢い(又は力のある)側が避けてあげるとスムーズに流れる。
    この家族の場合娘さんが一番力があると思うけど、力のある私の方がなんで引き下がらなくてはならないのよ!って怒るからうまくいかない。
    どうすれば自分が幸せに生きられるか?(お金<幸せ:など)
    という事に気づけばよいのだろうけど。。

  18. 多分この娘さん、色んなことにきちんと意見を言うタイプで、息子はむにゃむにゃ言えないタイプ。
    相談者さんは色んなエピソードの語り口から、客観的に見るとか長期的に考えるとかよりも、その時の可哀想さとか感情だけで物事を判断してそうな気がしたので、そういうむにゃむにゃ言えない息子の様子を見てかわいそうってなっちゃうんでしょうね。
    娘さんにはもう少し優しくしなさいよって言っちゃって。
    きっとベースにはこの人の価値観がありつつ(生意気な女はダメ、長男立てる)、一事が万事でそういう感じの息子さん(相談者さんに似たのか、そう育てたのか)だから、見ていてかばいたくなってるのでしょうね。
    結婚がダメになったから出ていくはずだった娘が出ていかなくなって残念、こういう悪い娘だったから破談になった訳で、私悪くないですよね?が相談だったのでは。

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