女「ちょくちょく居なくなる人やったから」去る者は追わず。失踪40年の今さら
テレフォン人生相談 2018年2月24日 土曜日
失踪した夫と離婚したい。
夫とは再婚。
女癖が悪く、ちょくちょく居なくなっていたので、探すこともなく、気づいたら40年。
自分亡き後、息子に迷惑を掛けないためにもちゃんとしておきたい。
パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 中川潤(弁護士)
相談者: 女77歳 夫76歳は40年前から失踪中
元夫との間に長男がいる。
失踪中の夫との間に次男がいるが同じく行方知れず。
ドリアン助川:
もしもし、テレフォン人生相談です。
相談者:
はい、もしもし、よろしくお願いしまーす。
ドリアン助川:
はい、よろしくお願いします。
今日どんなご相談でしょうか?
相談者:
あのお、ちょっと失踪した夫の事で、
ドリアン助川:
・・はい
相談者:
あのお、死ぬ前、わたしがもう77歳なものですから、
ドリアン助川:
はい
相談者:
ちょっと、離婚ん、とかそういうのを・・済ましておきたいなと思って、どうしたらいいのか?
ドリアン助川:
は、は、は、は、
相談者:
ご相談・・お願いしたいんですが。
ドリアン助川:
んー、旦那さん失踪されたんですね?
相談者:
はいー
ドリアン助川:
何年前ですか?
相談者:
40年前ぐらいなんです。
ドリアン助川:
40年前?!
相談者:
は、はい(苦笑)
ドリアン助川:
40年前というと、まだあ、あなたが37歳の時?
相談者:
そうですう。
ドリアン助川:
あらあ、そん時、その失踪した旦那さんはおいくつだったんですか?
相談者:
・・1つ、下でしたね、36です。
ドリアン助川:
1つ下、36歳。
相談者:
・・はい
ドリアン助川:
でもこれえ、あのお、どこかで生きて、い、い、いらっしゃるとしても、もう76歳っていう事ですね?
相談者:
そうですねえ。
ドリアン助川:
ふうーん
相談者:
女性と一緒だったもんですからあ、
ドリアン助川:
はい
相談者:
・・わたしも放っと、放っといたんですよねえ。
ドリアン助川:
あー、
ま、昔あの、蒸発という言葉がやたら流行った時期ありましたけども。
相談者:
そうです。そうです。
ドリアン助川:
所謂、その、1人でポッといなくなったというの、ではなくて、
相談者:
なくて。
ドリアン助川:
相手に女性がいた?
相談者:
はい、そういうの、ことが時々、あったんですよね。
ドリアン助川:
ふうーーん・・
とはいえ、ちょっともう少し詳しく教えて下さいね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
旦那さんが40年前に失踪された時というのは、旦那さんは仕事されていたんですか?
相談者:
・・あの調理師い・・のようなも・・
ドリアン助川:
調理師?
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、この時は、どこかにお勤め、だったわけですね?
相談者:
はい、そうです。
ドリアン助川:
という事はあ・・家からいなくなっても、
相談者:
はい
ドリアン助川:
そのお、旦那さんがどこにいるかという事は、つ、突き止める事は可能だったわけですよね?
相談者:
・・そうですね。
ドリアン助川:
ええ、でも突き止めなかった?
相談者:
なかったです。
ドリアン助川:
うん
相談者:
んもう、しょっちゅうやってたもんだ・・
ドリアン助川:
ああ
相談者:
の事なんで、
ドリアン助川:
よく出て行く旦那さんだったんだ?
相談者:
そうなんです。
ドリアン助川:
はあ
相談者:
時々いなくなっちゃうんです。
ドリアン助川:
うーん。で、大体その女性関係で?
相談者:
はい
ドリアン助川:
あー
じゃ、またかと思って。
相談者:
またって事でしょうね・・
ドリアン助川:
へえ
相談者:
結局う、働い、てんだか働いてないんだか、給料はないし、
ドリアン助川:
ふうーんー
「給料ない」っていうのは、あの・・ご結婚は何年前なんでしょう?
相談者:
・・7年ぐらい前ですね?
ドリアン助川:
ええ、ええ
相談者:
その前のね?
ドリアン助川:
ええ
・・あ・・
相談者:
それでえ、
ドリアン助川:
じゃ、結婚なさったのはあなた様おいくつん時ですか?
相談者:
20う・・いくつかな?・・分かん・・(苦笑)
ドリアン助川:
20いくつかの時にご結婚なさった?
相談者:
はい・・はい
ドリアン助川:
ま、じゃ、50年ぐらい前ですね?
相談者:
ええ
ドリアン助川
50年、ぐらい前に結婚なさって、
相談者:
はい
ドリアン助川
ん、10年ん、ぐらいにして出てっちゃったって事ですね?
旦那さんが。
相談者:
そうなんです。
ドリアン助川:
うーん、お子さんは、いらっしゃるんですか?
相談者:
子どもはあ・・あの、わたしが・・最初の・・旦那の子が1人と、
ドリアン助川:
はい
相談者:
その後に産まれた子が、小さ、あの、1人男の子がね?
ドリアン助川:
あ、じゃ再婚だったんですか?
相談者:
再婚です。
ドリアン助川:
再婚で・・あなた様も再婚だったと。
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、最初に・・お嬢さん?
相談者:
・・いえ、男の子です。
ドリアン助川:
男の子?
最初に男の子・・
相談者:
で、2番目も・・はい
ドリアン助川:
あ、じゃ、両方男の子?
相談者:
男の子。
ドリアン助川:
はいはい。でもう、独立なさってますね?
相談者:
ん、もう、独立してるんですけど、これも酷かった・・(苦笑)
ドリアン助川:
「これも酷かった」というのは・・お、お子さんが?
相談者:
ん、やっぱ、ええ
ドリアン助川:
あー
相談者:
あの・・子どもはね、あの、ちょっと体調ね、小さかったものですから、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの、実家の方で・・あの、面倒看るっていう事でお願いして、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
で、その子が18ぐらいの時にちょっと事故起こして、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
で、「引き取ってくれ」って連れて来たんですよ。
ドリアン助川:
はい
相談者:
それもあまり良くなかったんだね、やっぱり(苦笑)。
ドリアン助川:
うーん。
色々、あのお・・
相談者:
で、その子も行方不明になって(苦笑)
ドリアン助川:
あ、これも行方不明?
相談者:
はい
ドリアン助川:
失礼ですけどこれは、上の子ですか、下のですか?
相談者:
下の子です。
ドリアン助川:
下の子。
相談者:
あのお、実家へ預けてた子が、
ドリアン助川:
はい
相談者:
・・やはり、ね、両親いないもんですから。
ドリアン助川:
うーん・・で今は、どこにいるか分かるんですか?
相談者:
今、あの、分かるんですよね。
ドリアン助川:
えー、ちゃんと、
相談者:
一応調べれば。
ドリアン助川:
え?、調べれば。
え・・
相談者:
あ、あの、「居場所を探さないでくれ」って言われて、
ドリアン助川:
うーん
相談者:
それで会ってないんですけれども。
ドリアン助川:
はい。
じゃ今、会えるのは誰ですか?
相談者:
・・ま、長男だけですね。
ドリアン助川:
長男?
相談者:
はい
ドリアン助川:
長男は、あなた・・のお子さん?
相談者:
の、最初の子どもです。
ドリアン助川:
最初の子ども?
相談者:
はい
ドリアン助川:
あの、前、の旦那さんとの間に作った子ども。
相談者:
はい、はい
ドリアン助川:
この長男はしっかりしてるの?
相談者:
しっかりしてますう。
ドリアン助川
あー。ようやく1人。
相談者:
・・はい
ドリアン助川:
はい、それで、えー今日のお悩、みというのは、
相談者:
はい
ドリアン助川:
今日のというか、これ40年間ですからねえ、失踪されてたのが。
相談者:
そうなんですよ。
ドリアン助川:
ずーっと、まあ・・心に引っかかってましたよね?
相談者:
引っかかる、心に引っかかってるし、仕事はしなきゃないし(苦笑)。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
借金は払わなきゃないしでね(苦笑)。
ドリアン助川:
借金てのは、ど、どういう借金ですか?
相談者:
あ、子どもがね・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
2番目のがあ・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
・・あの、今流行りの、なんですか、あの・・
ドリアン助川:
今流行りの・・
相談者:
あの、利息の高いところから借金して・・
ドリアン助川:
あー
相談者:
催促が来たりとか、
ドリアン助川:
あ、は、はいはい、うん
相談者:
長男のところへ取りに来たりとか、
ドリアン助川:
うーん
相談者:
催促が来たりで、
ドリアン助川:
・・まあ
相談者:
そういうのみんな払ってたもんですから、
ドリアン助川:
下のお子さんが、ちょっと軌道から外れちゃったんですね?
相談者:
そうなんですよね。
ドリアン助川:
うーん
軌道からというか線路から。
相談者:
軌道・・そうそうそうそう・・
ドリアン助川:
で・・
相談者:
結局、父親はいない、わたしはいないわで、
ドリアン助川:
うーん
相談者:
◆#$%・・わたしが結局恐らく・・実家でわたしが悪いって事で、
ドリアン助川:
うーんー
相談者:
あれされたんじゃないですかね?
ドリアン助川:
うーん
相談者:
連れて来た時はそうでもなかったんですけど。
ドリアン助川:
うーん・・
さてその・・旦那さんですけども、
相談者:
はい
ドリアン助川:
40年前に女性関連で・・これ多分女性関連って事ですね?
相談者:
そうです、それは分かってるんです。
ドリアン助川:
あ、それは分かってるんですか?
相談者:
はい
ドリアン助川:
それははっきりしてる?
相談者:
はい
ドリアン助川:
相手の、女性の事も分かってるんですか?
相談者:
分からないです、それは。
ドリアン助川:
それは分からない?
相談者:
はい
ドリアン助川:
ふうーん、んでも、なんで、分かってるんですか?女性関連だって。
相談者:
あの、あのね、しょっちゅう・・あったんですよ、そういう事が。
ドリアン助川:
ええ、ええ
相談者:
ええ
ドリアン助川:
いや、しょっちゅう、あったに・・
相談者:
で、時々いなくなっちゃうんです。
ドリアン助川:
うん・・でもその・・そうした・・
相談者:
もう・・
ドリアン助川:
浮気とかね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー・・いう事でいなくなっちゃう事が・・数多くあったにしても、
相談者:
はい
ドリアン助川:
この最後の、失踪から40年、帰って来てないっていう事は・・
相談者:
そうなんですよね。
ドリアン助川:
事件とか事故に巻き込まれた可能性もあるわけですよね?
相談者:
・・
ドリアン助川:
そういう疑いは持たなかった?
相談者:
持たなかったですね。
ドリアン助川:
うーん。
なんかその、今・・旦那さんが・・どこかで生きてる、らっしゃる、暮してらっしゃる、という情報はあるんですか?
相談者:
・・今は全然・・聞いてないです、わたし。
ドリアン助川:
んじゃもう・・その、最後に旦那さんの情報が入って来たの何年前ですか?
相談者:
・・居なくなってから・・
ドリアン助川:
あ、居なくなってから?
相談者:
はい。
えー、5年・・
ドリアン助川:
それで、そっから先はもう情報が全くないと。
相談者:
ないです。もう仕事で夢中になってたもんですから。
ドリアン助川:
うーん。
それで目下のところは、離婚を成立させたいという事なんですか?
相談者:
はい
ドリアン助川:
これ離婚は、なんかあ・・まあ、この現状だとね?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
あの、あり得ると思うんですけども、それよりもその・・今、彼が生きてるのかどうかも、分からないという事・・
相談者:
そうなんです。
ドリアン助川:
なんですねえ。
で、これから調べる方法が・・
相談者:
はい、どうしたらいいのか、離婚・・
ドリアン助川:
あるのかどうか?という事も知りたいんですね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
・・分かりました。
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、それでは、あのお・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
早速、伺ってみて下さい。
相談者:
すいません。
ドリアン助川:
弁護士の中川潤さんです。
(回答者に交代)
堅気じゃねえだろ?