母の遺産を独り占めする妹。なぜか公正証書遺言を見せてもくれない

テレフォン人生相談 2018年9月27日 木曜日

2ヶ月前に亡くなった母の相続を争う姉妹。
妹が公正証書遺言をたてに話し合いに応じず、遺言書を見せてもくれない。

パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 大迫恵美子(弁護士)

相談者: 女65歳 夫68歳 長男36歳家庭持ち 独身の次男30歳と三男28歳は同居 父は23年前に他界 母は2ヵ月前に90歳で他界 妹60歳

柴田理恵:
もしもし?、テレフォン人生相談です。

相談者:
・・あ、よろしくお願いいたします。

柴田理恵:
よろしくお願いしますう。
えっと今日はどんなご相談ですかあ?

相談者:
あ、あの、2ヵ月程前に、

柴田理恵:
はい

相談者:
あの、実母が亡くなりまして、

柴田理恵:
はい

相談者:
あの、一昨日納骨を済まして来ました。

柴田理恵:
はい

相談者:
で、その際に、あのお・・わたくしにはあの、妹が・・2人姉妹(きょうだい)で、妹がおるんですけれども、

柴田理恵:
はい

相談者:
あの、彼女が、あの・・「わたしの方に」・・

柴田理恵:
うん

相談者:
「公正証書があるので」・・

柴田理恵:
はい

相談者:
あの・・「もうこれで」、あの・・「母の」・・「思いは」、あの「そちらの方に書かれているので」・・

柴田理恵:
うん

相談者:
あの・・「相続の事は」・・

柴田理恵:
うん

相続者:
あの、「そういう事だから」って言われたんですけれども、

柴田理恵:
あ、えっとあなた、おいくつですか?

相談者:
はい、わたくし・・65になります。

柴田理恵:
はい。んで妹さんおいくつですか?

相談者:
60歳です。

柴田理恵:
60歳。あなた、は、ご結婚なさってますか?

相談者:
はい

柴田理恵:
えと、ご主人はおいくつですか?

相談者:
68です。

柴田理恵:
はい。お子さんもいらっしゃいますよね?

相談者:
はい、おります。

柴田理恵:
え、えと上から・・

相談者:
えっと36歳と、

柴田理恵:
はい

相談者:
30歳と、

柴田理恵:
はい

相談者:
20、ご、8歳です。

柴田理恵:
8歳、皆さん、はもう・・ご結婚なさってるんですか?

相談者:
あ、あの長男だけは結婚しておりますが、下2人は、まだ、家の方におります。

柴田理恵:
あーそうですか。

相談者:
はい

柴田理恵:
はい。
下も、男の子、さんですか?

相談者:
そうなんです(苦笑)、はい

柴田理恵:
うん、はいはい。えっと・・え、んじゃ、その妹さんも、結婚してらっしゃいますか?

相談者:
はい、結婚しております。

柴田理恵:
はい。え、んで、お子さんもいらっしゃる?

相談者:
はい、おります。

柴田理恵:
はい、はい。じゃその公正証書っていうのには、

相談者:
はい

柴田理恵:
遺言、状、が書かれてあったって事ですか?

相談者:
だと思うんですけれども、

柴田理恵:
あー、その・・

相談者:
「あるから」という事だけで、

柴田理恵:
うん

相談者:
・・終わったので・・

柴田理恵:
あの・・実のお母さんは、

相談者:
あの・・

柴田理恵:
ご病気で・・お亡くなりになったんですか?

相談者:
え・・まあ、あの、高齢でしたので、

柴田理恵:
あ、おいくつですか?

相談者:
90歳でした。

柴田理恵:
はい

相談者:
あのお・・ちょっと、あの、骨が弱くなっておりまして、

柴田理恵:
はい

相談者:
で、転倒した後に、

柴田理恵:
うん

相談者:
ちょっとあの、ギブスを嵌めてたんですけれども、

柴田理恵:
うん

相談者:
微熱が出るって事で、

柴田理恵:
うん

相談者:
入院になって、

柴田理恵:
はい

相談者:
でも、え、意識もしっかりした中で、

柴田理恵:
はい

相談者:
な、ま、火が消えるように、静かに旅立って行った・・

柴田理恵:
あ、じゃ認知い、が入ってったというよりは、ちゃんと意識が・・

相談者:
そうですね。

柴田理恵:
お有りになったわけですか?

相談者:
うん

柴田理恵:
しっかりなさってた?

相談者:
ですね、はい・・

柴田理恵:
はい

相談者:
耳の聞こえだけは、ちょっと悪かったですけれども。

柴田理恵:
あー

相談者:
はい

柴田理恵:
介護みたいな事を全部妹さんがなさってたって事なんですか?

相談者:
そうです、あの、始めはわたくしがしていたんですけれども、

柴田理恵:
はい

相談者:
わたしがあの、また勤め出したので、

柴田理恵:
はい

相談者:
あの、妹の方が・・看てくれていました。

柴田理恵:
何年ぐらい?

相談者:
えーと、父が亡くなってから23年になりますので、

柴田理恵:
はい

相談者:
最初の8年間はわたくしが看ておりまして・・その後は妹が看ていました。

柴田理恵:
あーは、は、は・・はあ、じゃ、随分長い間妹さん、看てらしたんですね?

相談者:
そうですね。

柴田理恵:
そう・・

相談者:
ただあのお・・ま、あの、妹も勤めてたので、初めの頃は母があの・・サポートしたっていう感じでしょうか。

柴田理恵:
あーは、は、は、は、で、その遺言状が、あるという事で、

相談者:
はい

柴田理恵:
「あるから」って・・

相談者:
はい(苦笑)

柴田理恵:
だから「相続はわたしが」・・

相談者:
はい

柴田理恵:
「するから」っていう・・

相談者:
はい

柴田理恵:
言い方、ですか?

相談者:
そうでしたね、あの・・ま、相続の事、今まで・・ちょっとあの・・触れてなかったので、

柴田理恵:
はい

相談者:
も、高齢になってる母がいて、す、あの触れないっていうのはま、卑怯だったのかもしれないんですけれども、

柴田理恵:
はい

相談者:
ま・・息子たちからは「甘い」って(苦笑)わたくし言われたんですけれどね。

柴田理恵:
うんうん

相談者:
うん

柴田理恵:
えっとお、遺言状、の中身っっていうのはご覧になったんですか?

相談者:
いえ、で、ですから・・

柴田理恵:
はい

相談者:
それが・・あの「公正証書があるから」・・

柴田理恵:
うん

相談者:
「もう」い・・ん、あの「終わり」って言われる、た、意味が・・あの・・これはあの、公正証書が・・で、主人が、わたくしの主人が、

柴田理恵:
うん

相談者:
「公正証書を、じゃ、見せていただ」く・・「かないと」、「これは困りますね」って言ったら、

柴田理恵:
うん

相談者:
うん・・あの、なんていうんでしょうか、もう、ちょっと激昂(げきこう)して・・

柴田理恵:
え?それおかしい話ですね。

相談者:
そうですね(苦笑)。

柴田理恵:
うん。妹さんとあなたは仲が悪かったんですか?

相談者:
ま、あのお、小さい時の事、から申しますと、

柴田理恵:
うん

相談者:
あの母は、あの・・わたくしと妹を、あの・・

柴田理恵:
うん

相談者:
競い合わせて育てていた部分がありまして、

柴田理恵:
はい

相談者:
あの・・んま、競い合って育てられた分、そんな、あの・・いつも・・同じ気持ちでいられたか?っていうと・・

柴田理恵:
うーん

相談者:
それは・・うん、多分・・

柴田理恵:
そうでもない・・

相談者:
違うかな?

柴田理恵:
ないんですか、うーん

相談者:
うん

柴田理恵:
あの失礼ですけど、

相談者:
はい

柴田理恵:
そのお・・その、遺言・・状の、その相続?

相談者:
はい

柴田理恵:
相続のその財産っていうのはどの、どういう物が、おありなんですか?

相談者:
母は、あの、父の・・遺族年金と、自分の・・年金・・

柴田理恵:
はい

相談者:
と・・ありましたし。

柴田理恵:
はい

相談者:
あとあの・・実家が100坪お・・あ、ほどありまして、

柴田理恵:
はい

相談者:
その、家と土地と、

柴田理恵:
あ、は、は、は

相談者:
家は、あの、うちの長男が生まれた時に、建て直しておりますので。

柴田理恵:
はい、はい・・じゃそういう、えー土地とかお家とか、それから、ま・・預金みたいな物が、結構おありになるわけですね?

相談者:
うんただ、妹が申しますには、

柴田理恵:
うん

相談者:
あのお・・父が亡くなって20・・数年経ってますし、

柴田理恵:
はい

相談者:
あのお・・ま、「それなりにきちっと」あの、「母」を、「に楽をさせて来たので」、

柴田理恵:
うん

相談者:
「そんな思う、ほどはありません」っていう事は言われましたし、

柴田理恵:
でもお母さん年金もらってるじゃないですか?、公務員だったら

相談者:
と思うんですけれど。

柴田理恵:
うーん

相談者:
で、あの、この間の・・納骨の後では、

柴田理恵:
うん

相談者:
「わたしは」あの・・「母に対して100点満点」・・「の」・・あの・・「介護が出来た」と。
「わたしのところに来たから、そしてわたしが面倒を看たから、長生き出来て、最高の死に方が出来たんだ」って、あの・・ま・・わたし達の前で豪語しておりましたんですよ。

柴田理恵:
あー、は、はあ、うーん

相談者:
でも、ま、わたしのあの・・気持ちの中にも、

柴田理恵:
うーん

相談者:
わたしはわたしなりに一生懸命やってたんだけどな、っていうのがあ・・

柴田理恵:
うーん

相談者:
あって。

柴田理恵:
うーん、うーん。じゃ、と、とにかくその「公正証書があるから」っていう、その・・その遺言状を、

相談者:
はい、見て、きちっと、あの・・

柴田理恵:
そうですよね、判断出来るものかどうか?っていう事、を、

相談者:
はい

柴田理恵:
聞いてみましょうね。

相談者:
そして、わたしは、どう、この先・・

柴田理恵:
うん

相談者:
どうして行ったらいいか?・・

柴田理恵:
はい

相談者:
お教えいただければ、少し気持ちが・・落ち着くかなと思うんですけども。

柴田理恵:
はい

相談者:
よろしくお願いします。

柴田理恵:
はい、分かりました。えー、それでは、えー今日の回答者の先生に、聞いてみましょ。

相談者:
はい

柴田理恵:
今日の先生は弁護士の、大迫恵美子先生です。先生よろしくお願いします。

(回答者に交代)

母の遺産を独り占めする妹。なぜか公正証書遺言を見せてもくれない」への4件のフィードバック

  1. 母は私と妹を競い合わせて育てていたって、自分がいなくなった後も、競い合わせることになっちゃいましたね。

  2. 読みごたえあるコメント感謝です
    相続の時のコメントはホント勉強になります
    特にお金に関しては今まで何度も「マジか!」と叫び夫に読ませましたよ~管理人さんのおかげで、もし相続で揉めた時や離婚する際はお金に関してだけは、何としても頭を冷やし事務的に関係者で決めようと固く誓えた事ですね

    私にも仲の悪い姉妹がいます
    かなり頭悪いので大した事しないと思いますが、母がそちらより…

    でもはっきり言うとアイツとやり合うの楽しみなんだよね~
    バカと勝ち戦するの気持ちいい〜
    もし困った事になってもきっと管理人さんがと思うとウキウキしちゃう〜

    お忙しいのにありがとうございました
    バスで書き起こしされて居るとは!
    ありがとうございます

  3. お母さん、せっかく公正証書を残したのにいがみ合う姉妹の前では無意味でしたね‥。もっとも、相談者姉妹を競争という名のレールが敷かれた途中下車不可の列車にそれぞれ乗せたのもお母さんのようで。親としては兄弟間で競争させた方が楽なのでしょうが。管理人さん今回も解説乙です。

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