カードローン に関連する悩み相談
カードローンとは、銀行が貸し出し主体となって行う個人向けの無担保・少額融資のサービス名である。
カードローンは、予めローン専用のカードを作り、融資枠を設定する。
以降は融資枠内でいつでもATMによって現金を借りることができる。
返済は毎月一定額がローン口座から引き落とされる。
このようにカードローンは、これまで銀行が行ってきた対面での融資とは全く違うサービスであるため、それらと区別してカードローンという名称が使われている。
担保主義の銀行が、あるいは、晴れてるときに傘を貸し、雨が降り出すと取り上げると揶揄されてきて銀行が、個人向けとは言え、なぜ、カードローンのようなサービスが可能になったかというと、バックに保証会社が付いているからである。
カードローンの返済が滞ると、保証会社が銀行に代位弁済を行い、債権は保証会社に移る。
つまり、カードローンでは銀行に貸し倒れリスクがない。
カードローンが普及した背景には、2006年から2010年に施行された貸金業法の改正がある。
いわゆる消費者金融(旧サラリーマン金融、サラ金)を狙い撃ちにしたこの改正によって、消費者金融会社の収益は悪化した。
活路を見出したのが、銀行との協業であり、具体化したサービスがカードローンである。
たとえば、貸金業者には総量規制があって、貸金業者全社合わせて年収の三分の一を超える融資ができない。
ところが、銀行は貸金業者ではないから、カードローンに総量規制は適用されない。
実際、カードローンの申し込み時に収入証明書の提出を求めない銀行があるのはこうした理由である。
一方、貸金業者にしてみれば、銀行の名前を冠したカードローンに対する利用者の安心感は絶大である。
銀行は、消費者金融会社の審査ノウハウ、回収ノウハウを利用しながら、ノーリスクで融資ができ、消費者金融会社は銀行の名を借りて顧客を獲得出来る。
まさにWIn-Winである。
利用者の審査は、消費者金融会社によって行われており、支払いが滞れば消費者金融会社から回収を迫られるわけだ。