息子を交通事故で失った4人家族。壊れてしまった夫婦仲、そして娘

(再びパーソナリティ)

今井通子:
はい
お分かりいただけましたか?

相談者:
はい

今井通子:
で、お嬢さんやっぱり、あれだと思うよ。
あなたが帰ってらっしゃる?

相談者:
はい

今井通子:
それ、見たいんだと思うけどなあ。

相談者:
ふうん・・

今井通子:
だから、わざわざリビングに居るんだと思う。

相談者:
ああ・・

今井通子:
うん
ちゃんとお父さん、帰って来るかしら?
お母さん、ちゃんと帰ってくるかしら?
そこの、あの、出席簿チェックみたいな、自分がやらなきゃみたいな。

相談者:
はい

今井通子:
そういう時期です。

相談者:
はい

今井通子:
うん

相談者:
分りました。

今井通子:
なのでえ、

相談者:
はい

今井通子:
今はまだ、お父さんとお母さんがあ、

相談者:
はい

今井通子:
いつ別れるんじゃないか?ってそっちの方を心配してると思う。

相談者:
うーん・・

今井通子:
うん
だからたぶん、普通の家族よりい、

相談者:
はい

今井通子:
娘とはあ、よくしゃべるって仰いましたよね?

相談者:
はい

今井通子:
これはもう、お嬢さんの方もしゃべりたいんだからあ、

相談者:
はい

今井通子:
お互いに、気い使っていいんですよ。

相談者:
はい

今井通子:
でえ、特に、あのお、坊ちゃんのことばっかり考えて、お嬢さん蔑(ないがし)ろにはしないようにね。

相談者:
ああ、それは、全然、ありません。

今井通子:
うん、OK

相談者:
はい

今井通子:
じゃあ、そういうことで。

相談者:
はい、どうもありがとうございました。

今井通子:
はい、失礼しまあす。

相談者:
失礼します。

(内容ここまで)

そう、出て行っちゃ、ダメ。

高校受験が終わってもだよ。
ずうっと、3人で暮らすの。

 

息子くん、突然消えちゃって、バカ野郎だねえ。

裁判?
するさ。
するよ。

息子だけが悪いの?
こんな簡単に終わらせられてしまうの?
ブレーキが早かったら助かってたのに。
ほんとはもっとスピード出してたんじゃないの?
ほんとは脇見してたんじゃないの?
△△君が「渡れ!」って言ったんでしょ?

はっきりさせたいに決まってる。

なのに、一番の味方になってくれるハズの夫が、
「もう、いいじゃないか」
「○○は戻って来ないんだから」

感情に走る妻を、抑制的な態度で諌(いさ)めた夫?

違うでしょ?
本当は、このときだって、ただ逃げただけでしょ?
今、娘にかこつけて、家を出ようとしているのと同じようにね。

これが大原さんの見立て。

当たってるんじゃない?
人には思考の傾向性ってのがあって、色んな局面で似たような行動になる。

つくづく、優しさって、強さなんだな。

 

さて、

だけど、時が解決してくれるんじゃないのかしら。

毎日、朝と晩、黙って手を合わせる相談者の後ろ姿、絶対に見てるんだから。
娘も。
そして奥さんも。

いつも写真を忍ばせてることだって知ってるの。

そんな夫に、奥さんが今の態度を続けられるわけないもん。

 

父親: 帰って来たら娘は2階に上がってしまう。
今井: 帰って来るまで娘はリビングで待っている。

(笑)
見方によってここまで違うんやねえ。

今、一番、家族のことを考えてるのは娘かもね。
感受性はピークだし。

こんだけ自分勝手で、だらしない両親だと、自分は落ち込んでられないよ。

なんか、前に見た映画を思い出した。

 

あの空をおぼえてる

2008年 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
原作:  ジャネット・リー ケアリー
監督: 冨樫森
脚本: 山田耕大
主題歌:  平井堅 『いつか離れる日が来ても』

キャスト:
竹野内豊・・父
水野美紀・・母
広田亮平・・助かった兄 小学4年 英治
吉田里琴・・亡くなった妹 幼稚園 絵里奈

自然に囲まれて暮らす、仲の良い4人家族。
一緒に買い物に出かけた英治(兄)と絵里奈(妹)は交通事故に遭います。
兄の英治は一命をとり止め、妹の絵里奈は亡くなります。

崩壊していく家族。

一生懸命、両親を励まそうとする英治(兄)。

実は英治(兄)は、事故のときのちょっとした誤解から、ある苦しみを心の内に秘めているのですが、いつまでも事故を引きずる父親に追い詰められていきます。

息子が誰にも打ち明けられない苦しさを、果たして両親は気づくことができるのか?

あるとき両親は、英治(兄)が亡くなった絵里奈(妹)に宛てたメモを見つけます。

そんな中、英治(兄)の行方が分らなくなります。

 


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