テレフォン人生相談 2020年7月30日 木曜日
2年前からつき合い、結婚話も出ていた2人。
3ヶ月前に彼女が交通事故に遭って今も意識不明。
医師から聞いた診断名をネットで検索すれば先が見えない。
彼女の親から「踏ん切りをつけて」「あなたの人生を考えて」と言われた。
なお、タイトルの捨てるというのは相談者のセリフから。
脳挫傷かしら。
事故から3ヶ月。
一命をとりとめ、ICU(集中治療室)を出て、症状が安定。
何の変化も無い静かな日々が過ぎていく。
確かに身の振り方を考える時期かもしれん。
悩んでるってことは、まあ、そういうことだ。
「とてもそんな気持ちにはなれません」って、そんな綺麗事。
その言葉と相談する行為は矛盾でしかない。
まさに今、アンタは「そんな気持ち」になってるの。
考えてみれば相談者は微妙な立場だ。
経済的な負担があるわけでもなく、看病するわけでもなく、身の回りの世話をするわけでもなく、見舞いたって何もやることはない。
別れを決心したとして、それを伝えるべき人は意識がない。
この責任のなさ、自由度が逆に相談者を苦しめる。
彼女を捨てるのは何ものにも邪魔されない100%自分の自由意志。
「僕が逆の立場でも同じことを思う」
意思決定に折り合いをつけようとしているんだけど、それは意識不明の自分に寄り添い続けることが彼女にとっては不幸、翻って今の自分もこのままだと不幸になるという前提。
愛したのは健康な彼女。
この残酷さを否が応でも自覚させられる。
死別よりも心理的負担は大きい。
パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 三石由起子(三石メソード主宰、作家・翻訳家)
相談者: 男42歳 交際相手35歳 意識不明で入院中