（回答者に交代）

大迫恵美子：
もしもし？

相談者：
もしもし

大迫恵美子：
はい、こんにちは

相談者：
よろしくお願いいたします。

大迫恵美子：
・・えーとですね・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
あのお、お家のね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
名義を、奥さまの名義に変えたのいつですか？

相談者：
えっと１年ほど前です。

大迫恵美子：
ふーん・・

相談者：
・・

大迫恵美子：
これはどうして、こう、変えました？

相談者：
あの・・目が完全に見えなくなって、

大迫恵美子：
ええ

相談者：
自分１人では・・何もできないことから・・わたくしとすれば・・このまんまで？・・えー、しておくよりも・・うん、もう、早いうちに・・もう、なんかあって・・困るからという意味もあります。

大迫恵美子：
ふうん・・「困るから」っていうのは？♪、具体的にどういうことでしょう？

相談者：
単純に申しますと、相続という形になりますと・・あの、わたくしの資産・・と、所謂・・うー、不良債権である・・えー、債務の部分についても、えー・・と、両方が・・１つの相続対象ということになると思うんです。もちろん相続放棄っていう・・手続きもあるかとは思いますけれども・・そういうこともいろいろ考えたとすると・・えー、事前に、もう、おー・・妻名義にしておいて、わたくしが自己破産することによって、債務、その物は一切なくなるんで、子供たちになんの・・おー、請求もないのかなということも・・考えても、おりました。

大迫恵美子：
うーん・・えーとね・・今おっしゃったことはとても問題なんですよ。

相談者：
はい

大迫恵美子：
要するに、ま、あなたにね？お金を貸してる人からすると・・あなたにはプラスの財産もあるということもね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、貸す、ときにあなたの信用の、信用力、の問題としてね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、ま、当てにしてる、物なんですよ。

相談者：
はい

大迫恵美子：
要するに、いざとなったときは、あなたの財産を・・おー、押さえることによってね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
回収ができると・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
いうふうに考えて貸してると・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
いうことになりますのでね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、それを・・その、そうならないように・・いざとなったとき、そうならないようにね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
予め、自分のプラス財産を、奥さんのほうに移しておくっていうことは・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
これは、ま、債権者のほうからすると、裏切り行為なのでね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
え、ま、詐害行為っていう、言い方があるんですけど、

相談者：
はい

大迫恵美子：
おー、詐害行為取消権っていうのは債権者に認められていてね？

相談者：
はあ、はあ

大迫恵美子：
えー、奥さんへ、名義を移したこと取り消すっていうことができる場合もあるんですけど、

相談者：
はい

大迫恵美子：
おー、ま、破産の場合にもね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
やっぱり詐害、の意思で、えー、その、自分のプラス財産を処分してると・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
その処分を取り消すっていうことがあり得るのでね？

相談者：
ははあ

大迫恵美子：
えー、お家を、あなた名義に戻して・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
破産のときにお家を、処分するという考え方は・・あり得ますね。

相談者：
物件売却ですね？

大迫恵美子：
そうですね。

相談者：
そっから・・取るということですね？

大迫恵美子：
・・ま、あのお・・物件がね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
３３０万以上あるなら、の値段ならば、

相談者：
はい

大迫恵美子：
ま、破産の原因がないですよね？

相談者：
・・はい

大迫恵美子：
つまり、プラス財産のほうが多ければ・・あの、破産というのはね？・・返済ができなくな・・なる状態のことを破産というんですから。

相談者：
はい

大迫恵美子：
家を処分して、

相談者：
はい

大迫恵美子：
え、返すことができるならね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
それは破産ではないですよね。

相談者：
あー・・なるほど。

大迫恵美子：
うん
あの、その部分はね？ちょっと・・ま、甘く考えてるという（含み笑い）言い方は失礼ですけど、

相談者：
はい

大迫恵美子：
あの、誤解されてると思いますよ？、あの、確かに・・えー、ま、「金融機関」っておっしゃってるけど・・貸金業かもしれませんけど・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
あの、そういうところへの返済のほうが、毎月苦しいからといってね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、破産の場合は、その・・お金のフローのほう、部分だけを見てるわけじゃなくて、

相談者：
はい

大迫恵美子：
ストックのほうも一緒に見なきゃいけないのでね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、お家に財産価値があるならば、

相談者：
はい

大迫恵美子：
それも・・その、借金の引き当てにしなきゃいけないものですから、

相談者：
はい

大迫恵美子：
その、値段のほうが多ければ・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
毎月・・え、返していけなくても、一気に返すことができるでしょうという考え方です。

相談者：
ああ、なるほど・・分かりました。

大迫恵美子：
あの、その、ね？、妻に、家を、譲渡した理由が・・まさに、それはね？、あなたがおっしゃった理由は・・あのお、「差し押さえ逃れのためにやった」と、言っているのと同じことですから、

相談者：
はい

大迫恵美子：
これは、あのお・・ま、基本的には悪いことですよ？

相談者：
・・

大迫恵美子：
ま、あ、それは分かりますよ、わたしの、その個人的なね（含み笑い）？

相談者：
ええ

大迫恵美子：
えー、まあ、あの、一般的な、あー、人間の感覚としてはね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
あの、あなたがそういうことをする気持ちも分かるし、
それから、まあ、多くの人が、それ、あなたのやったことに対して・・えー、非難しないかもしれませんけど、

相談者：
・・はい

大迫恵美子：
法律的には非難されることです。

相談者：
はい、分かります。

大迫恵美子：
はい・・で、あと、その、破産をしたときにね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、お子さん達に影響があるかどうかっていうことですけど、

相談者：
はい

大迫恵美子：
ま、基本的には、その、人に言って歩くようなことでもないしね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
まあ、法的にはもちろん、あの、個人の話ですから、

相談者：
はい

大迫恵美子：
妻であろうと、子であろうと関係ないんですよ？

相談者：
はい、分かりました。

大迫恵美子：
はい

（再びパーソナリティ）

今井通子：
あとはそのお・・ご家族でご相談して、何か・・あなた方が、立ちゆくことができれば、そういう方向も、考えられたほうがいいんじゃないでしょうかね？

相談者：
・・はい、あの・・ただ、あー、わたくしとしましては、自分の借金で・・自分が、しでかしたことなので・・正直申して、子供たちには言いたくないんですし、
ま・・なんとか、あー、少しずつでも・・んあ、そうしましたら・・お支払いし、して行くしかないのかなとは思います。

（もう一度回答者に交代）

大迫恵美子：
もしもし？

相談者：
はい

大迫恵美子：
あのお、まあね、その借金の事情について、

相談者：
はい

大迫恵美子：
ま、あまり、ちゃんと、おー、詳しく聞いてませんから、

相談者：
はい

大迫恵美子：
あなたのほうでも、ここで、詳しく、言、言いたくないこともあるのかもしれませんけど、

相談者：
はい

大迫恵美子：
あの破産ではなくて、

相談者：
はい

大迫恵美子：
任意整理・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
というのを考えると、あの、恐らくね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
あの、これ・・ご自宅にはもう、住宅ローンなんか付いてないんでしょ？

相談者：
はい

大迫恵美子：
そうすると、個人再生をする、のも難しいので、

相談者：
はい

大迫恵美子：
任意整理を、す、あの、弁護士を入れてね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
任意整理をすることをお考えになったら、い、どうかなと思います。

相談者：
先生、任意整理っていうのはどういうことなんでしょうか？

大迫恵美子：
あの、要するに返済が苦しくなっているので、

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、払える範囲に、落としてもらって、

相談者：
あー金額を少なくしてもらって・・

大迫恵美子：
は、それから将来利息が付かないように、

相談者：
はい

大迫恵美子：
納得してもらって、

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、各社と、

相談者：
はい

大迫恵美子：
個別に、和解契約を結んで、

相談者：
はい

大迫恵美子：
毎月、決めた、あの、金額を・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
払って行って終わりにする方法です。

相談者：
あー、なるほど・・分かりました。

大迫恵美子：
あの・・まあ、い、少なくとも、その奥さんに（含み笑い）・・移したことは・・問題にはなると思いますけど、

相談者：
はい

大迫恵美子：
あの、こちらがね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
法的な手続きを取っていないときには、

相談者：
はい

大迫恵美子：
相手が問題にしようとすると、向こうがね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
その、「譲渡が、おかしい」と言って、裁判の手続きを使わなくちゃいけなくなりますので、

相談者：
はい

大迫恵美子：
それはそれなりに、債権者のほうも負担ですから、

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、いきなりそんなことして来るとは思えませんので、

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、見る限り、あなたには財産がない状態で、年金収入しかないのであれば、

相談者：
はい

大迫恵美子：
返済ができませんということで、交渉をする余地は・・あるし、

相談者：
はい

大迫恵美子：
まあ・・あの、貸金業社のほうもね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、それによって、えー、元本だけでも回収したいというふうに思えば・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
ま・・あの、話、に乗って来ると思いますよ。

相談者：
そうですか。

大迫恵美子：
はい

相談者：
では先生、弁護士の先生と・・例えば、あー、任意整理で・・えー、やるということで、お話（はなし）して、先生、と、おー、やったほうがいいんでしょうか？、直接、相手の貸金業社とやったほうがよろしいんでしょうか？

大迫恵美子：
（苦笑）いや、あなた直接ね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
「もう払えないから、なんとかしてください」と言ったところで、

相談者：
はい

大迫恵美子：
「分かりました、いいですよ」とは、なかなか言ってくれませんよ。

相談者：
あー

大迫恵美子：
あの、弁護士が入って、

相談者：
はい

大迫恵美子：
あの、法的な基準はこうだから、これ、これでしかやらないと。

相談者：
はい

大迫恵美子：
いうふうに弁護士が言うので、

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、その基準にしたがって、えー、任意整理ができていくっていう仕組みです。

相談者：
そうですか。

大迫恵美子：
はい

相談者：
じゃ・・え、やはり、い、近くの、弁護士の先生のところへ行って、
お話（はなし）して・・えー、相談したほうがいいということですね？

大迫恵美子：
ま、収入が少なくなっているのであれば、法テラスとかを使って、

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、ま、あの、弁護士費用立て替えてもらう、というような方法もありますのでね。

相談者：
はい

大迫恵美子：
そういうところで相談されたほうがいいと思います。
あの、あんまりね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
簡単に・・うーん、知り合いじゃない弁護士をね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
簡単に探そうとして・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、評判とか、あー、情報とかを知らずにね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、簡単に選んでしまうのは危険ですから、

相談者：
はい

大迫恵美子：
やっぱり、法テラスとかあ、弁護士会とか、

相談者：
はい

大迫恵美子：
そういうところで紹介してもらうほうが安心ですよ。

相談者：
あー、なるほど。分かりました。
あの・・生活、うー、ネットワークっていうんですか？・・あそこで、あの・・「弁護士、相談っていうところ」を、「に」・・「行って、そこで先生と相談して、改めてその」・・「弁護士の先生から」・・「そういう先生たちを紹介してもらったほうがいいですよ」って、言われたんですが、そういう形のほうがいいんですか？

大迫恵美子：
あのね？・・

相談者：
はい

大迫恵美子：
いろんなね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
団体を名乗ったり、

相談者：
はい

大迫恵美子：
えー、え、そういう、その、ものがたくさんあってね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
どこが信用できて、どこが安心なのかっていうことは、

相談者：
あー、なるほ・・

大迫恵美子：
一概には言えないので。

相談者：
はい

大迫恵美子：
あのお、自治体だとかね？

相談者：
はい

大迫恵美子：
弁護士会だとか、

相談者：
はい

大迫恵美子：
そういう、ま、公的に・・一応、安心が、できるところに相談されることをお勧めしますよ。

相談者：
はい分かりました。

（再びパーソナリティ）

今井通子：
はい。おわかりいただけましたか？

相談者：
はい、いろいろありがとうございました。

今井通子：
はい、それでは、なんとかね？

相談者：
はい

今井通子：
いい方向見つけていただけるといいと思います。

相談者：
分かりました。

今井通子：
はあい

相談者：
どうもありがとうございました。

今井通子：
はい、失礼しまあす。

相談者：
はい失礼します。

5/30土https://t.co/l2LdHBv81V

急に明るいトーンに変わる大迫女史。
「困るから」っていうのは？、具体的にどういうこと？

結局、自分の口からはっきり言わされてしまった男。

生保の申請件数が急増してるし、タイムリーな相談だったかも。
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— 読むテレフォン人生相談 (@KtatsMi) May 30, 2020