免責という名の借金チャラ。遊興費もOKのハードルは反抗的発達の妹そのもの

(回答者に交代)

塩谷崇之:
はい、こんにちはあ。

相談者:
こんにちはあ。

塩谷崇之:
はい。このイライラの原因というのはあ、あなた自身が、何のためにい、この、妹の・・に、手を差し伸べたり。その、妹の心配をしたりしているのかが・・よくわかんなくなってる・・っていうところに、あるんじゃないですかねえ。

相談者:
・・

塩谷崇之:
多分ねえ、あの、二つの、気持ちが、ごちゃまぜになってるっていうかね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
「妹を、何とかしてあげたい」という・・姉としての気持ちと、実家のお母さんがね?、まあ、援助してあげた。「それを、ちゃんと、返させたい」と。

相談者:
はい・・

塩谷崇之:
なんか、二つの気持ちが、混在してるんですよね?
その間で、何か、こう、あなたを、こ、揺れ動いてるというかあ、自分が・・何をすべきか?、というところが、よくわかんなくなってるうう、ような、気がするんですよ。

相談者:
はい

塩谷崇之:
もちろんね、両方・・実現できれば、一番いいんですけれどもお、

相談者:
はい

塩谷崇之:
おそらく、今、お話聞いてるとお、

相談者:
はい

塩谷崇之:
多分、そういう、段階じゃ、ないんですよね。

相談者:
・・はあああ・・

塩谷崇之:
妹さんはあ、もう、立派な大人ですからあ、

相談者:
はい

塩谷崇之:
妹さんの、借金の整理は、妹さん自身で・・きちんと、やってもらわないといけないんですよ。それに対してえ、あなたとか、あるいは、あなたの実家が、手を差し伸べるということは、
ま、1回目はね?、いいかもしれないけれども、

相談者:
はい

塩谷崇之:
それを、続けるということは、決して、妹さんのためにはならないんですよね?
その、助けえええて、あげた、気持ちは、やっぱり、妹さんには伝わってないし、

相談者:
はい

塩谷崇之:
妹さんの方も、そこで、甘えが出てしまってえ、結局・・何か、こう、自分の・・好きなように、お金を使ってえ、金を増やしてしまってる。しかも、まあ、仕事もしてないわけだから、返すあてもないのにい、買い物をしたり?、ゲームの課金をしたり、
ええ、ゲームの課金というのは、クレジットカードの利用ですよね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
負債を、膨らまし続けてるわけですからあ、そういう状態でね?、いくら・・周りが、支援してもね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
穴の空いたバケツに、水を注ぐみたいな話で、何の助けにもならない。妹さんの、助けにもならないし、

相談者:
はい

塩谷崇之:
助けてる側も、無駄な努力をしてるってことになってしまうんで、まずう、妹さんが、自分自身で何とかしないといけないんですよ。今、お話を聞いてる限りだとお、この、まあ、300万ぐらい?、既に、借金があるわけですよねえ?

相談者:
はい

塩谷崇之:
でえ、ええ、それに加えてえ、お母さんから・・借りた分を、加えると、もっとき、金額、大きくなるわけですよね?よ、

相談者:
はい。大体、450万くらい。

塩谷崇之:
かつ・・う、今、仕事もしてないからあ、返す当て、無いんですよね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
であれば、もう、これ、妹さんに、「ちゃんと自己破産しなさい」と。

相談者:
それがですね、

塩谷崇之:
うん

相談者:
自己破産の相談に行ったらあ、

塩谷崇之:
うん

相談者:
そしたら、「遊興費だからあ、難しいと言われた」って言うんですね。

塩谷崇之:
うん。難しいというのはあ、

相談者:
はい

塩谷崇之:
あの、自己破産が、できないって、いうことじゃなくて、自己破産をしても、免責されないっていうことなんですよ。自己破産は、できるんです。今持ってる資産で、

相談者:
はい

塩谷崇之:
今の負債を、弁済をして、一旦、そこで、借金を、整理するっていうことは、できるんですね?

相談者:
ああああ。

塩谷崇之:
うん。だけど、遊興費で使ったものについては、自己破産の手続きが終わっても、まだ借金がゼロにならないということなんですよ。
だ、免責というのはあ、破産をしたけれども、「何とかこの人を、経済的に再生させてあげよう」という、そういう観点から、特別に認めてあげる制度なんで。でも、それに値しない、浪費でね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
そういうような場合には、免責してもらえない・・ことになるんですよね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
自己破産をしても。でも、それならそれでね、やっぱり今・・ある負債を、全部、一旦整理をして。あと、払わなくちゃいけないものは何なのか?、払わなくていいものは何なのか?っていうことを、きちんとそこで・・ええ、整理をして、自分の経済的な状況を見つめ直す。

相談者:
ああああ・・

塩谷崇之:
その、ステップを、まず、踏んだ方が、いいんじゃないかと思うんですよ。

相談者:
はい

塩谷崇之:
で、さらにい、「免責を許可しない」というような決定がなされる可能性も、あるんですけれども、そういう場合であっても、免責してもらえる・・可能性は、あるんですね。

相談者:
・・あああ・・

塩谷崇之:
それは、どういう場合かというと、自分があ、どうして、こういう借金を作ってしまったのかということを、きちんと認識して、反省して、今後、二度と同じような過ちを犯さないだろうというふうに、裁判所が・・判断をしてくれれば、あなたは、免責・・の、対象ではないんだけども、

相談者:
はい

塩谷崇之:
今回に限り、特別に、免責してあげますよ。というようなね。

相談者:
・・!はあああああ。

塩谷崇之:
そういう制度もあるんですよ。
でも、そのためにはあ、まあ、あの、破産すると、管財人・・っていう、人が、つくんですけどね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
破産管財人、との間で、いろいろ話をして、ま、とりあえず、破産をするとね、金融機関への返済とかってのは一旦、ストップすることができますんでえ、

相談者:
はい

塩谷崇之:
で、そのう、ええ、返済をストップした状態でえ。例えば・・じゃあ、いくらずつ、毎月貯めていくことにしましょう、とか、

相談者:
はい

塩谷崇之:
そういうことについて、破産管財人と、きちんと、話をしたり、

相談者:
はい

塩谷崇之:
あるいは、そのう、自分の家計の管理を、できるようにい、え、その、家計簿みたいなものをね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
つけて、毎月、管財人に、提出したり。破産・・をするに至った原因について、

相談者:
はい

塩谷崇之:
自分で、その、陳述書みたいなのをね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
書いて、

相談者:
あああ、

塩谷崇之:
どうしてこういうことになってしまったのかあ・・ということを、きちんと、自分の頭の中で整理したり、

相談者:
はい

塩谷崇之:
そういう活動をすることによって、免責が、許可されないような、ケースであっても。免責される、可能性はあるんですよね?

相談者:
はあああ・・

塩谷崇之:
それともう一つは、そのうう、発達障害があって、と、お医者さんに通って、し、治療を受けていると、

相談者:
はい

塩谷崇之:
そういうことも、免責するかしないかっていうところで、考慮されるわけですよ。

相談者:
ええ、ええ、ええ。

塩谷崇之:
この人は、ちゃんと、自分の、病を治そうと、努力しているのかどうかっていうところも、見られるわけですね?
なのでえ、仮に、免責い、が、難しかったとしても、

相談者:
はい

塩谷崇之:
きちんと、破産手続きをとって、一旦、支払いをストップして、

相談者:
はい

塩谷崇之:
冷静な状態で、自分自身を見つめ直す機会を作り。免責・・してもらうためには、自分はどうすればいいのかっていうことを、考える、機会を、与える。

相談者:
・・

塩谷崇之:
それが、多分、妹さんにとって、今、必要なことであって、周りのご家族ができることがあるとすればね?、破産手続きを取るにもお、やっぱりね、20万、30万ぐらいの、お金、かかるんですよ。

相談者:
・・

塩谷崇之:
その、破産手続き、を、取るための、費用に限って、支援をしてあげる。

相談者:
うううんん・・

塩谷崇之:
それが、家族としてできる、妹のために、有効なことですよね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
ただし、免責されるということは、借金が、ゼロになるっていうことは、つまり・・あなたのお母さんが、妹に貸したお金の、も、チャラになるということなんです。

相談者:
あああああ、なる、ほど。はい。

塩谷崇之:
そこは、覚悟していただかないといけない。

相談者:
はい

塩谷崇之:
ただし、そこで、もし妹がね?、経済的に、更生すればね?、もしかすると、お母さんに、自発的に、「あのときは、出してくれてありがとう」って、もしかすると、返すかもしれない。
でも、それは、義務ではなくて、

相談者:
はい

塩谷崇之:
妹さんが、そういう気持ちになればの話なんで。

相談者:
なるかなああ・・

塩谷崇之:
はい。で、他方で、もう、「妹」さん「は」、「私は、縁を切るからどうでもいい」と。

相談者:
はい

塩谷崇之:
とにかく、母の、貸したお金だけ、きちんと返してほしいと。
でも、そういうふうに思ったとしても、あなたの妹さん、それ、返せる能力ないですし、お金返す能力のない人に、いくら借用書を書かせても、法的にはそれは意味があるかもしれないけれども、お金が返ってこなければただの紙切れです。

相談者:
はい。確かに・・

塩谷崇之:
よく、考えてみてください。破産を、回避しようなんて、思わない方がいいですよ。

相談者:
・・あああ・・

塩谷崇之:
破産は、その人のための制度なんですから。
破産を、回避するために、周りが「お金を出してあげよう」っていう考え方は、私は、間違ってると思う。

相談者:
はい、わかりました。

(再びパーソナリティ)

「免責という名の借金チャラ。遊興費もOKのハードルは反抗的発達の妹そのもの」への20件のフィードバック

  1. いつか親がいなくなった後、長女の自分に火の粉が降りかかると思ったら心穏やかじゃいられないよねぇ。
    どうにかして今から少しずつ距離を取っていくしかなさそう。
    妹本人も何が何だかわかってなさそうだよね。

  2. 三女の方ですか、これではギャンブル依存症と取れそうな状態なのでは?ご相談者さんの援助停止はもちろん、三女は精神科受診やダルク通所を!
    とは言っても、「私はギャンブル依存症ではありません。」と言い張りそうなだけに、三女に内緒で至急どこかに相談して欲しいなあと思います。

    1. 精神科の受診はこの相談前から何年もしています。
      また借金発覚後にギャンブル依存症の相談会なども私が調べて、行くように本人に勧めたのですが行きませんでしたね。
      この相談の後、三女を実家に帰らせたので母や実家にいる次女にもその旨伝えましたが、母が三女の障害を認めようとしないので現在もそういった団体等には行かせていないようです。

        1. はい、相談者本人です。
          子供を寝かしつけた後家事をして、やっとPCを見れました。

  3. きっついけど、先生の言う通りだ。
    援助は穴のあいたバケツで水を汲むこと。
    自分の生活を死守するためには、身内の情に訴えられても断固拒否するしか無いんだね。
    身内の甘えは本当に恐ろしい。

  4. どうも、初めてコメントさせていただきます。
    この相談者本人です。
    いつもラジオもこちらの読むテレフォン人生相談も見ています。
    いつか何かトラブルがあったら電話してみたいな、くらいののほほんとした感じでいたんですが、まさか姉妹全員成人してこの歳になってこんなことになるとはという思いです。
    ネットで見ていたので知ってはいましたが、実際の相談時からかなりカット&早回しされるんですね。
    最後柴田理恵さんがとても寄り添ったお言葉をかけてくれたんですが、それもカットされてて驚きました。

    1. よく勇気を出して電話なさったですね。
      いつも、相談の最後は簡単なやり取りで終わってるのてはなくて、まだやり取りがあったのですね。
      カットされた柴田さんの言葉は貴女だけの胸に留めて、前に進んだ方が良いかなと。
      不本意かもしれないけど、塩谷先生の言う通りと私も思います。
      家族が貴女へ振り向かないどころか、敵視すらしてくる。その無念、わかります…が、成人した相手を変えるのはほぼ不可能です。

      1. 暖かいお言葉ありがとうございます。
        私だけの胸に留めておく……、なるほど。その考え方とてもいいですね。
        重ねてありがとうございます。

  5. 私は、リアルタイムで放送を聞いてます。
    毎回、放送時間せめて30分あったらと

  6. 私は、リアルタイムで放送を聞いてます。せめて、30分番組だったらな、と思っています。

    1. 通話終了後にスマホを見ましたら、相談していたのは40分程でした。
      放送ではだいぶ早回しになっていたんですが、実際は柴田さんも塩谷先生ももっとゆっくりじっくり話してくださっています。
      でもラジオで沢山の人が聴くためにはあれくらいの尺がちょうど良いのかもしれませんね。
      なかなか難しいですね。

  7. 妹さん、発達障害と診断されているので、今回の回答者、精神科医の高橋さんの方がよかったかな?

    1. 私も、相談時は借金についてはすでに親が返し終えた後だったので、それよりも自分の気の持ちようについてのお話を聞きたかったのですが、ここまで借金に焦点があてられると思っていませんでした。
      ですが、塩谷先生は法律も教えてくれつつ私の気持ちについての整理のお話もしてくださったので、結果的には塩谷先生で良かったなと思っています。

  8. 長女さんのコメントが本物だとすれば
    ⑴三女自身の発達障害および二次障害としての鬱や買い物依存、借金の問題
    ⑵母親の三女への障害受容が難しい問題
    ⑶長女さん自身がきょうだい児として抱える葛藤
    などなど複数の事情がこんがらがってるようにお見受けしました。おそらく⑴〜⑶全てが長女さんの肩に乗ってる状態だからこそ、元凶(?)の三女と距離を置きたくなってるわけですよね。
    ⑴⑵に関しては既に手を尽くされていますが、家族であろうと他人は他人。母親にとっても三女さんにとってもアドバイスを受け入れられる段階でないのでしょう。長女さんの頑張りが空転しがちな状況だと思うので、もっと小さなステップから始めるか、割り切って今は⑶に向き合うか、どちらかかなと感じました。

    1. ご丁寧にありがとうございます。
      そうか、問題をここまで細分化できるんですね。
      きょうだい児のことも知ってはいたんですが、ご指摘いただくまで自分が当事者だと全く気付いていませんでした。
      手を尽くしていると言っていただけて救われる思いです。

  9. 相談者さんの妹の相談ですが、
    親御さんの問題でもあるなーと。
    長女で昔から末妹の世話をさせられてたように推察。
    とりあえず、借りられないようにして
    就労支援までサポートしてあげるのがいいのかな。

  10. 取り返しがつかなくなるから、今のうちにと思って、色々動いてあげても、当事者達はそれを疎ましく思う。
    私も、親と同居の兄弟が、退職後、一向に就職活動をしないことや、失業手当はいつまでも貰えると勘違いしている親を咎めたら、私が「家族を追い詰める人間」という扱いを受けたことがあるので、相談者さんに共感します。家族に、プライドを傷つけず、お金の問題を指摘するのって、難しいです。
    こっちに火の粉が飛んで来なければ、勝手にすれば。でいいんですけどね。そういうわけにもいかなそうですもんね。
    今回のアドバイスをきっかけに、相談者さんが、家族であることの苦しみから、解放されますように。

    1. こっちに火の粉が飛んで来なければ、勝手にすれば。
      >あああ、本当にその通りです!
      もうこちらに被害が無ければどうにでもなれとは思っているんですが、いざどうにもならなくなったら私に泣きついてくる未来が目に見えているんですよ。母も妹達も。

      1. 泣きついても、他の生き物、哲学的には他者ですよね。法律が縛らない限りは。他者と自己の線引きを自力でできないと、精神的には幼児のままになってしまいますよ。

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