乗っ取られた実家。後妻&連れ子 vs 子どもたち。父にとって想い入れが強いのは?

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
はい

加藤諦三:
・・あのあなたあ・・が、成長する過程ではあなたのお父さんと、あなたのお母さんとは、ん、仲、ずっと悪かったんですか?

相談者:
そうですね、はい

加藤諦三:
で恐らくあなたは・・今あ、お父さんを悪くは言ってないんですよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
お父さんに凄くその・・優しい気持ちを表現してるんですけれども、

相談者:
はいー

加藤諦三:
実はあなたあ・・その自分の生みの、父親と母親に対する憎しみはあるんじゃないの?

相談者:
いやあ、それは、多分、ない・・ですう、ね。

加藤諦三:
僕はあ・・は、今の話聞いていてね、

相談者:
はい

加藤諦三:
本当はあなたは、本当に怒りを感じてんのは・・実、あなたが今、意識の上で良く思ってるとお父さんとお母さんであって、

相談者:
はい

加藤諦三:
その・・無意識にある怒りを・・この、再婚相手68歳の女性に向けてんじゃないのかな?

相談者:
あーそうですか。

加藤諦三:
だから・・何を言いたいかというと、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの感情を、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたが正直に認めないと、

相談者:
はい

加藤諦三:
人間関係はいよいよこんがらかります。

相談者:
あー・・

加藤諦三:
本当に憎んでるのは誰ですか?

相談者:
分からないですね、なんか。はーい、すいません。

加藤諦三:
あ、すい、「すいません」て「すいません」って言う必要ない・・あの電話切ってから考えて下さい。
本当に憎んでんのは、お父さんお母さんです。

相談者:
あー、はい

加藤諦三:
・・それを、「再婚相手に取られちゃう」という言い方をしてるわけ。

相談者:
あー

加藤諦三:
で、全部それを、再婚相手を憎んでる限り、あなたは・・自分の本当の気持ちに気付かなくて済みますからね。

相談者:
あーそうですか。

加藤諦三:
うん

相談者:
はい、分かりました。

加藤諦三:
そ、そうでしょ?

相談者:
はい

加藤諦三:
はいどうも失礼します。

相談者:
はい

加藤諦三:
現実への正しい認識、それが解決の必要条件です。

(内容ここまで)

女 「再婚相手に実家が取られちゃいそう」

あのね、”そう” じゃないから。
取られちゃったの。
15年前に。

可哀そうだけどね。
だって、故郷に帰って来る場所が失くなっちゃったんだもんね。
兄妹5人、自然に集まれる場所がないっていう。

そもそもどうして有責親父が住みついて、アンタら妻子が追い出されてんの?
アンタが高校だったってことは、下二人はまだ小中だよね?

 

女 「何年かぶりに実家に帰省したら」

実家に帰省って・・
アンタのその感覚が分からん。

だって、誰が見ても招かれざる客。
父親ですら後妻に気い遣うし。
よくその空気に居られるもんだ。

ひょっとして最初からカネ遣いにもの申すつもりで行ったとか?

かもね。
じゃないとこんなセリフ聞けないし。
「あなた達兄弟に残す財産はないから、死んだ後でも請求しないでくれ」

これ、後妻のセリフ?

もうね、勝負あり。
あきらめた方が心の安穏。
15年前に父親は死んだの。

もっとも、法的にはあきらめる必要はサラサラなく、キッチリやりたければやればいい。

絵にするとこう。
一目見て、やっぱり父親はクソだ。

もちろん父親はまだ健在。
てか、まだ65歳なのだけど、亡くなったとしてだ。

分数は法定相続分。
もし、父親が連れ子と養子縁組していれば、アンタら兄妹と同等の権利を持つことになる。
この先、後妻はそこまで手を打つかもしれん。

で、さらなる懸念は、大迫さん言うとおり、遺言書。
後妻に全てを相続させる遺言も可能だから。
この後妻だとやりかねない。

てか、アンタの帰省は、後妻に火を付けた点で逆効果以外の何ものでもない。

ただ、あんたら兄妹には遺留分という最低保障があって、この権利は遺言よりも上。

遺留分は法定相続分の二分の一。
つまり、あんたには1/20、兄妹全員で1/4が保障される。

とは言っても、それはあくまで遺産があればの話。
何が言いたいかと言うと、生前の財産の処分、これはどうしようもないってこと。

父親が亡くなったとき、ペンペン草も生えていない可能性大だ。
カネは後妻の懐の中。

唯一アンタが確実に追い込めるとしたら不動産。
生家の家と土地。
まあ、土地だ。

たとえ後妻名義に変えられようとも、その記録はしっかり残ってて、アンタでも閲覧できる。
生前贈与は特別受益として遺産分割の対象となる。

誤解しないように。
後妻を追い出して実家を取り戻すなんてムリだから。

実勢価値は固定資産税評価額を0.7で割ればいい。
これも誰にでもできる。

仮に土地の価値が1千万とすれば、アンタの遺留分は50万円。

でも、もしかして、再婚時にかなりローンが残ってたんじゃないの?
あんたの母親である元妻がこだわらなかったのもそれが理由。

だとしたら、丸々特別受益とはならないかもね。
弁護士に依頼するんなら、兄妹一丸でやらないと、手元に残るのは子どもの小遣いだ。

 

さて、
蛇足っぽいけど、上の絵に戻ろう。

もしだ、父親よりも後妻が先に亡くなったしよう。
そうすると、一転、父親の遺産はすべてアンタら兄妹のものになる。

もっとも年上女房と言ったって、平均寿命からすると、神風に近い。

自分で吹かせちゃダメよ。

恨む相手が違うという加藤氏に同意。

 


乗っ取られた実家。後妻&連れ子 vs 子どもたち。父にとって想い入れが強いのは?」への5件のフィードバック

  1. 私後妻なんですけど…
    私の立場を作ったのは、両親であるので
    両親が離婚したので、法的に私が妻になれるわけで
    恨むなら私じゃなく、離婚だと思ってました
    読んでいて、何だかスッキリしました(笑)

  2. もしかして最初と三番目のコメは関係者?ならば、ここまで来たのだから肚括る方がかえって清々しいよ。
    管理人さんの「自分から神風吹かせたらダメ」、加藤氏の「恨む相手が違う」に同意。相談者父は離婚時に別世界の人間になった上に、その時点で実家も乗っ取られた。後妻が堂々としていられるのは、相談者父が黙認しているということ。後妻みたいな「泥水を吸ってしたたかに生きる人種」は少なからずいる。ナニワ金融道の「法律は弱い者の味方ではなくて、知っている者の味方や」を地で生きている。
    北九州や尼崎の事件の被害者は常識や正義感を逆手に取られて、文字通りぺんぺん草どころか骨まで残らない状態になったから。決して遠い世界の出来事だと思ったらダメよ。更に、将来父親が他界した時に葬儀や相続の連絡が在ったからってホイホイ行くのも危ない。僅かでも良心や欲に付け入れるのが得意だから、ああいう人種は。

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