（再びパーソナリティ）

柴田理恵：
うん

相談者：
うん、相談したんです。

柴田理恵：
あーそうですかあ。

相談者：
はい

柴田理恵：
大丈夫ですか？

相談者：
はい

柴田理恵：
はい

相談者：
落ち着きました。

柴田理恵：
はい

相談者：
ありがとうございました。

柴田理恵：
じゃあの・・もうあの・・またこれからあなたの人生もまだまだ・・

相談者：
はい

柴田理恵：
長いですから・・あの・・

相談者：
あはい、楽しく過ごそうと思ってます（涙声）。

柴田理恵：
はい。お元気で、過ごしてらして下さい。

相談者：
はい・・はいありがとうございました（涙声）。

柴田理恵：
うんーはい、失礼いたします。

相談者：
失礼いたします。

柴田理恵：
はい

（内容ここまで）

女　「私が勝手にうちの人の名義で通帳作ったんです」

まだ振り込め詐欺などもなく、本人確認が甘かった時代。

にしても、
女　　「その通帳３冊分」

！？

まさか記帳の繰り越しで3冊ではあるまい。
３口座っていう意味だ。
一体なんのために？

さらに不思議なのは、口座が凍結されたことだ。
これ、内縁夫が亡くなったことを銀行が知ったからなんだが、遺族が知らせる以外、銀行が知る術はない。

それだって、積立定期などの払込中のものでもあれば別だが、普通は知らせる必要なんてない。
残金を引き出しさえすれば、あとは休眠口座になるだけで、困ることは何もないからだ。

もちろん、遺族が口座を廃止すればいいんだけど、どうしても窓口手続きになるし、単に気持ちの問題に過ぎない。

だから、亡くなって間もなく、遺族が銀行に死亡の連絡を余儀なくされるのは、通帳および届出印の在り処、あるいはATMカードと暗証番号のいずれも遺族が知らなくて、引き出せなくなっているケースだ。

さらに、故人以外の誰かがアクセスできる場合は、緊急性が求められる。
まさに、内縁夫の場合がこれ。

遺族が銀行に死亡を知らせる動機は唯一つ。
敵対相手からの遺産の保全だ。

 

つまり、こういうことだ。

内縁関係が始まって、男の収入をどうやったら確実に自分の生活費に充当できるかを、女は考えた。

男の口座から一旦自分の口座に移し替えて、自分が支払ってもいいが、そうすると、引き落としの支払先に、内縁関係だということがバレるのが嫌。
特に家賃。

第一、内縁夫の給料や年金の収入口となっている口座は、男の家族だって知ることができる。
いつなんどき差し押さえられるとも限らない。

そうさせないためには、内縁夫の家族はもちろん、男も知らない別の口座がどうしても必要だった。

つまり、３冊の通帳の内訳は、２冊は内縁夫が元々持っていた収入口の口座で、残り一冊が女が勝手に作った支払い用の口座だ。

ご苦労なことに、女は、男の収入口の口座から、自分だけが知っている支払い用の口座へ、せっせと全額移し替えていたわけだ。

で、今回、凍結されたのは、収入口となっていた二つの口座だけ。
女が内縁夫に内緒で作った口座は凍結されていない。

で、さっき言ったように、収入口の二つの口座を凍結させたのは、他でもない、遺族。
目的は女から口座を守るためだ。

女が諦めきれなかったのは、最後に移しそこなった１ヶ月分か、せいぜい２ヶ月分の内縁夫の収入。

セコッ！

遺族はそういう人物評価だからこその口座凍結なんだが、幸せなことに、この欲深い女に1ミリも届いていない。

内縁夫が亡くなって4年。
凍結された口座には、いまだに金が残っていると思い込んでいるのね。

口座自体もうとっくに存在しねえよ。
凍結後に相続人によって解約されたに決まってるじゃん。

女　「国に寄付したと思って諦めます」

（笑）
オイオイ
それ、内縁夫のお金で、遺族のお金。
内縁を40年も続けていると感覚が麻痺するみたい。

40年におよぶ内縁女の不遇よりも、脇からストローで吸い取られ続けた内縁夫の家族に同情の念が湧く。

ま、思わぬ楽しいコンテンツとなった相談だった。
願わくば、そういう泥をかき出すパーソナリティか回答者が欲しい。

 

与え続けた内縁女もいる。
奇しくも今日の相談と同じ40年。
2回に渡るシリーズものだ。

’15/02/12　入籍すると言われ続けて４０年。 内縁関係を解消したい
’16/08/18　♥１年半前の相談のその後。不安に負けて不満を選んだ女。内縁関係４０年の結末