虐待の恨みは同じ被害者の母親に。女に必要な二つの断念。一つは母、もう一つは‥

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
あのお・・あなた、断念しなればならない事が、いくつかあるんです。

相談者:
断念(涙声)・・あ・・

加藤諦三:
い、一番根源的な・・

相談者:
はい(泣き)

加藤諦三:
その・・母に抱きしめられたいっていう、根源的な欲求を、断念する。

相談者:
断念・・諦めるっていう事ですよね?(涙声)

加藤諦三:
うん。諦める・・て、て言ってるより、物凄い積極的な意味なんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
断念するっていう事は。
絶望を切り抜けて希望の扉を広げるって事が断念なんです。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
そして、あなた先程「子どもが欲しい」っておっしゃいましたけども、

相談者:
はい

加藤諦三:
子どもを持つ事を断念する事です。

相談者:
はい

加藤諦三:
この2つの断念を通して・・あなたの人生に何が生じるかっていう事なんです。

相談者:
はい・・

加藤諦三:
・・
本当の一番深い、深いところで、生きている意味を感じ取って来るんです、ここで。

相談者:
生きている・・意味?(泣き)

加藤諦三:
ああ、そうかあ・・

相談者:
はい(泣き)

加藤諦三:
わたしの人生はこんな意味があったんだ、っていう・・

相談者:
はい

加藤諦三:
ここが最深の意味なんですよ。

相談者:
・・はい

加藤諦三:
人生の最深の意味を・・感じるところなんです。

相談者:
(鼻をすする)

加藤諦三:
あなたはそこに到達出来ると僕は・・感じていたの。

相談者:
そうで・・しょうか・・(泣き)

加藤諦三:
うん

相談者:
はい(泣き)

加藤諦三:
ていうのはね、

相談者:
はい(泣き)

加藤諦三:
・・大原先生と話してる時に・・

相談者:
はい

加藤諦三:
・・あなたなんかに分からないわよ、あんた母親いるんでしょ?と。

相談者:
うん・・

加藤諦三:
あんたなんかには分からないわよと・・いう気持ちがありありと出てくればね?

相談者:
はい

加藤諦三:
・・これはちょっと、断念は難しいかなと思ったけど。

相談者:
はい

加藤諦三:
・・あなたには分かりませんよ、わたしの気持ちなんか、っていうところは・・出て・・来なかったから。

相談者:
そう、そうですか。

加藤諦三:
うん。これはフランクルが・・断念という行為はしなければならないと。

相談者:
はい

加藤諦三:
これが人生最高の行動なんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
恐らく・・はは・・人生ってこんーなに人生って、深い意味を持つものかっていう・・感じる時が来ます。

相談者:
はい

加藤諦三:
よろしいですか?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
はい。ありがとうございました。

加藤諦三:
断念する事は、最も生きる意味を感じる時です。

 


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