テレフォン診断、アスペ混じりのADHD。自他ともに無理解が生んだ悲劇

(回答者に交代)

高橋龍太郎:
あ、初めまして高橋です。

相談者:
あ、よろしくお願いします。

高橋龍太郎:
えーと、ちょっと、昔の事お聞きしますけれど。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
小学校、中学校は・・授業に集中出来ましたあ?

相談者:
いえ、全然、勉強・・

高橋龍太郎:
うん

相談者:
ていうか、まー、ま、落ち着きのない・・

高橋龍太郎:
うん

相談者:
部分はありまして。

高橋龍太郎:
うん

相談者:
やっぱり、勉強お・・っていいますか・・

高橋龍太郎:
うん

相談者:
まあ、なんか机に座ってジーっとこうやって話を聞いてるのも、やはり辛かったですね。

高橋龍太郎:
うーん、そうなのね。忘れ物なんか多かった?

相談者:
あ、ま、多かったです。はい

高橋龍太郎:
うんー、無くし物も多かった?

相談者:
そうですね、はい

高橋龍太郎:
・・テストでえ・・答案が分かってても、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
書く欄を間違うとか。

相談者:
書く欄は間違いないんですよお。

高橋龍太郎:
ていう事はなかった?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
うん。まあ、ケア、所謂ケアレスミスみたいのは・・割りと多い、多い方だった?それとも、そんな・・

相談者:
あー

高橋龍太郎:
あんまり自覚はない?

相談者:
あーんと、まあ、昔の、学校の成績についてはちょっと分からないんですけど。

高橋龍太郎:
分かんないね、お母さんじゃないと。

相談者:
ま、漢字の書き違いは、ど、跳ね方が違うっていう事は・・

高橋龍太郎:
跳ね方が違うとかね。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
はい、分かりました。
それから・・机とか、お部屋は綺麗だった?

相談者:
いえ、え(苦笑)結構、散らかるう、タイプです。

高橋龍太郎:
うん、うんー、それは、今言ったような事は、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
今も全部続いてますか?

相談者:
・・えーっと、ま、今、でも、片付けが疎かになる傾向はあります。

高橋龍太郎:
片付けが疎かで・・忘れ物とか、無くし物は?

相談者:
まあ、仕事道具を忘れて来・・積むのを忘れて・・

高橋龍太郎:
うん

相談者:
来たという事、昨日もあったんですけど・・

高橋龍太郎:
うん、うん(苦笑)、仕事道具忘れちゃったの?

相談者:
そう

高橋龍太郎:
ふーん、そう

相談者:
つ、持って帰るのも・・

高橋龍太郎:
持って帰るのを?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そっか。へえー・・あのお、お話を聞いてるとね?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ま、典型的なADHDって言われる、日本語でいうと、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
今は日本語で、えー、注意、欠如、多動症っていうのかな?もう・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
昔は注意欠陥多動性障害っていう・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
少し仰々しい名前だったの。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で・・この病気の特徴は、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
1つは・・マルチジョブって、2つ、3つの仕事を頼まれると、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
1個の事に集中してるうちに、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
残りの1つ2つが、全部頭の中から消えちゃって、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
指示された事も忘れちゃうの。

相談者:
はい(苦笑)

高橋龍太郎:

相談者:
あ、あります、それよく。

高橋龍太郎:
それから・・あのお、ワーキングメモリーっていって、一遍に、頭の中に入れる記憶う、が、ま、ちょっと・・えー、通常の人に比べると狭いので、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
例えば・・少し長めの話をされると・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
最後の、ひ、一ヵ所ぐらい・・パクっと食い付いて、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
その事だけ反応するんだけど、最初の・・言われた長々、と言われた事は・・全部忘れちゃう事も多いの。

相談者:
あ、はい

高橋龍太郎:
で、結局・・人は大体・・重要なこと先に話すから。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
一番最後にくっ付けるのは、補足みたいなもんで。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
どうでもいい話なんだけど・・あなたの記憶の中では・・最後の記憶が一番手前にあるから、パクっとそこに食い付くんだけど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
前の方を入れとく、記憶容量がないので、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
一番大事な事すっかり忘れちゃうって事が往々にしてあるわけ。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ね?、で・・

相談者:
あります。

高橋龍太郎:
この人たちのお・・残念な特徴は、それを小っちゃい時から理解してくれている・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それこそ、家族や学校の先生に、取り囲まれて、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
その頃からお薬を含めた治療をちゃんとしておけば・・ま・・これも・・広い意味で発達障害のうちの1つなんだけど、その・・少し・・違う発達が、他の人とおんなじ発達に追いついて来るって事があるんだけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
それが、表面化しないで、知らないまま、そこそこ頭がいいと・・頭の良さで、今言ったような欠点をカバー出来るので、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ま、一応専門学校出て?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
就職してっていうような事ぐらいのレベルまでは出来るんだけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
・・でも、あなたが「18歳から二十歳の時に自分が気付いた」って言うけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
他の人とは・・少し・・脳のしくみが・・ズレているので、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
・・表面的には、失敗ばっかり繰り返すわけ。人前で。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
人に言われた・・指示を守られないから、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
赤っ恥かくじゃないの。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で、そうやって、赤っ恥をかいたり叱られたりい・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
色んな形で、「お前は変だ」って言われ続けた結果が、今のアガリ症なの。

相談者:
あ、はい、え・・あります。

高橋龍太郎:
うん、アガリ症は、アガリ症として・・不安障害でアガってるわけではなくて・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ADHDっていう病気の失敗の・・積み重ねの結果、人が・・嫌になってみたり・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
仕事が嫌になってみたり・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
会社の中でオドオドしたりっていう事になっちゃうわけ。

相談者:
はい・・はい

高橋龍太郎:
だからそれが、ハッキリ見えないような、見ず知らずの他人と電話を話す時は別に失敗を・・心配しなくていいから堂々と出来るんだけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
自分の失敗経験が重なるような人たちの間では・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
も、いつもオドオドしてアガって・・「も、アイツはもう、どうしようもない、使えない奴だ」って、下手したら言われかねないような能力以下の評価を、いつも受けてしまうの。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
うん。だからあ・・一番いいのは・・この、病気は・・実のところ、いい薬が、2種類、それからもう1種類・・今年中に出るのかな?、凄く、き、この薬はみんなどれも効くの。本当はちっちゃい・・小学生の時から使ったりすれば、もっと効果的なんだけど、大人になってももちろん効くので。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
今から精神科や、心療内科の先生のところに行って、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お薬を使って、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で、それを使うだけでも気持ちが落ち着いて来るし、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
もちろん・・その事によって脳が一気に、生まれ変わるわけではないけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そんなにオドオドしないで・・色んな局面に対応出来るようになるから・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
なるべく早く、専門家のところに訪ねて行ってくれる?

相談者:
あ、分かりました。

高橋龍太郎:
ん、それから・・この発達障害には・・昔アスペルガーって、今、ASDって言うんだけど、ASDと・・それからADHD・・っていう2つの、大きな、分類があって、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
えーADHDは、多分、も、あなた間違いないと思うけど、もしかするとASDって呼ばれる・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
他の人と・・コミュニケーションを取りにくくて・・それから、他の人が何考えてるかを・・イメージする、イマジネーションの能力っていうんだけど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
この2つう・・が少し・・欠けている人も、結構合併してる人も、そのASDとADHDが合併してる人も凄く多いの。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
だから・・その専門医のところに行って、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
自分の、ASD、少し・・合併え、してるかどうか?っていうのを診てもらうのも凄く大事な事。

相談者:
あーはい

高橋龍太郎:
で、ASDの人は小っちゃい時から・・対人関係で言うと、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
親と目を合わせる事がないっていうような事が・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
特徴だったりするので、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あなたが目を合わせられないのは、もしかするとASDかもしれない。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
うん。ただ、一般的にはASDの人は、電話はもう苦手っていう人が多いんだけど・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あなたは・・そ、それはむしろ得意だっていうから、ASDがあったとしても、ASDの要素は軽いのかもしれない。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
でも、それは、いずれにせよ、少し・・専門家の長いインタビューや、テストやなんかをやって、結果が出るから、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ただし、ADHDについては、もう、まず間違いないと思うので、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
早く行ってお薬を・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
使うと、も、全然人生が違って・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ガラリと変わると思います。

相談者:
あ、分かりました。

高橋龍太郎:
はーい

相談者:
ありがとうございます。

(再びパーソナリティ)


「テレフォン診断、アスペ混じりのADHD。自他ともに無理解が生んだ悲劇」への3件のフィードバック

  1. まさか自分がってのが普通だろうね。
    あと今どきの人に多い他人に無関心ってやつ、知ってても教えてやらないとかあるよな。

  2. 相談者の様な人が以前 職場に居ました
    たぶん、何らかの発達障害なんだろうとは思ってましたが、家族でも友達でも無い人間がどんな言い方であれなかなか指摘できませんよね
    1人で黙々とやるような仕事(勉強)は大丈夫なので、大人になって仕事を始めないと家族も気が付かないものなのでしょうか
    そのこは、自分と周りの評価とのギャップに苦しんでいるように見えたので、どうにか教えてあげたほうが本人は楽になれたのか、、、難しいです

  3. これ自分のことです。
    昔からADHDではないかと思ってました。
    しかし今ショックを受けてます。
    ADHDって、症状を緩和してくれる薬があるんだ…!?
    自己診断だけで、専門機関にかかってなかったものだから、知らなかった!!
    うわ〜すぐ行かないと!!!

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