農家の息子が悩む父の浪費と長年の精神疾患。相談者にも感染ったもよう

(回答者に交代)

塩谷崇之:
はい、こんにちは

相談者:
あ、こんにちは、よろしくお願いします(涙声)。

塩谷崇之:
はい。「家を守りたい」と。あ、この、ご相談の最初に・・おっしゃった・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
この「家を守りたい」というのは・・何を守りたいのか?。わたし、そこずーっと気になりながら聞いていたんですけれどもね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
何を守りたいんです?、財産を守りたいという事なんでしょうかね?

相談者:
ま、そうですね。あの、家族を、守りたいってのがあってですね・・

塩谷崇之:
うーん

相談者:
その次にあれですね、祖父う、とか、祖母が、残してくれた・・土地とかあ、畑え、ですね。

塩谷崇之:
うん

相談者:
を・・ま、出来る限り、減らさずう・・守ってきたいんですよ。

塩谷崇之:
うーん。その、ん、土地というのは・・あー、お父さんの名義になっている?・・

相談者:
はい、そうですね。

塩谷崇之:
わけですね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
はい。そうするとね、えーと、ま、農業で得られた収入・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
その管理ていうのは・・あ、どういう形でなされてるんですか?

相談者:
収入は・・すべてあの、父親あ、名義い・・で、入るんですけども、

塩谷崇之:
うん

相談者:
お金の流れについては、

塩谷崇之:
うん

相談者:
えーと、母親か、自分が、今、管理してるような・・状態です。

塩谷崇之:
あーあー

相談者:
はい

塩谷崇之:
お父さんが自由に使っていい、好き勝手に使っていいような状態にはなってないという事ですね?

相談者:
・・そうですね、そうしましたね、はい

塩谷崇之:
うん、あ、それはもうすでにしてあるわけですね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
はい。ま、あのお、法的にはね?、お父さんが自分の得た収入をどう使うかというのも・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
それはお父さんの自由なんで、

相談者:
はい

塩谷崇之:
子孫のために残さなければいけない義務があるわけでもないし。

相談者:
はい

塩谷崇之:
えー、ま、お父さんが使いたいように使う・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
ことが出来るのがまず、原則なわけですよ。

相談者:
そうですよね・・

塩谷崇之:
うん

相談者:
はい

塩谷崇之:
だけども・・それをお父さんの判断に委ねておくと・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
お父さんが、ま、精神的に、ま、少し病んで、しまっている。

相談者:
はい

塩谷崇之:
自分が、は、買おうとしてる物、を、買う事が果たして、え、正しい判断なのかどうか?・・その辺りの判断能力が衰えてる・・

相談者:
あー

塩谷崇之:
という事であるんだとすると・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
お父さんを守るために、

相談者:
はい

塩谷崇之:
ま、成年後見制度っていうのがあって・・それを利用するっていう方法は、あるんですよね。

相談者:
あ、は、はい

塩谷崇之:
で、この制度の中にはね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
保佐人とか補助人っていう人を、付けて・・その人がね?、

相談者:
はい

塩谷崇之:
え、お父さんが、何かどっかで、えー、契約をして来てしまったとか、お金を借りてしまったとか・・いう時に、

相談者:
はい

塩谷崇之:
この買い物はお父さんのためにならないものだよと・・いう風に判断した場合には・・後からそれを取り消せる・・つまり・・

相談者:
あー

塩谷崇之:
契約をなかった事に出来る・・そういう、類型っていうのがあるんですね。

相談者:
・・あ、そうですか。

塩谷崇之:
うん。だから・・お父さんもね、あのお・・全く判断・・が出来ない状態では多分ないんでしょうから・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
お父さんの、財産・・管理権、財産処分権っていうのを、すべて奪ってしまうのはね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
まだちょっと、時期尚早なのかなとは思うんですけれども。

相談者:
あ、そうですか。はい

塩谷崇之:
うん、ただ・・えー勘違いしてはいけないのは・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
それは、う、その人とその家族ね?、え、それで・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
生活をしてる家族を守るための制度であって、

相談者:
はい

塩谷崇之:
あなたのために・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
その、農地とかね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
えー、それを・・えー、残す、制度ではないんですよね。

相談者:
あー、はい

塩谷崇之:
でもね?、あのお、先程おっしゃったような・・えー、必要もないような車を購入するとか。

相談者:
はい

塩谷崇之:
ま、今後もっと大きな買い物をするなんていう事も出て来てしまうかもしれない。

相談者:
・・はい

塩谷崇之:
そういう時に・・契約の相手にはね?、申し訳ない事なのかもしれないけれども、
えー「これはちょっと本人」、あのお「判断能力がね」、え「衰えてる中でやった事なんで」・・え「申し訳ないけどなかった事にして下さい」ていう事を・・保佐人とか、或いは補助人っていう人が・・あー、言えるようにしておく、ことで・・ま、お父さんの財産は・・守って行く事が出来る。

相談者:
はい

塩谷崇之:
但し、えー、その保佐人とか補助人というのを付けるためにはね?この家庭裁判所でその決定をしてもらう必要があるんだけれども、

相談者:
はい

塩谷崇之:
一応本人の同意が必要になるんですよね。

相談者:
あ、はあー、はい

塩谷崇之:
だから・・そこが一番難しいところで、

相談者:
はい

塩谷崇之:
保佐人とか補助人を付けますよと・・本人に納得をしてもらわないといけない。

相談者:
そうですね・・

塩谷崇之:
うん、お父さんを、で、どうやって説得するのか?と。

相談者:
・・はい

塩谷崇之:
うん、だから・・そこの説明は凄く難しいところで、

相談者:
はい

塩谷崇之:
ね、「僕が農業を継ぐことにしたんだから」、「僕のために」・・えー「保佐人を付けてよ、補助人を付けてよ」と。

相談者:
はい

塩谷崇之:
いう風に言ってもお父さんは納得しないだろうし・・裁判所もそういう理由だと、決定をしてくれない。

相談者:
はい

塩谷崇之:
だか、そこら辺をね、ま、一つ、よく考えて・・みて、いただきたいと思います。

相談者:
・・はい

塩谷崇之:
でも、それをやる時に・・お父さんの自由っていう物を完全に塞いでしまうと・・

相談者:
・・

塩谷崇之:
お父さんの方は・・ま、特に、ま、その統合失調症のね?、え、気(け)があるんだとすると・・自分の家族が自分の財産を奪いに来てると。

相談者:
あー、は・・

塩谷崇之:
そういう風に思い始めちゃったら・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
拒絶・・してしまうかもしれないので、

相談者:
はい

塩谷崇之:
周りの人は・・あくまでこれはお父さんを守るためなんだよと。

相談者:
はい

塩谷崇之:
いう風に言って、え、本人に納得を、してもらわなきゃいけないでしょうし。
自分たちを守るために・・お父さんの自由を制限するという・・その、発想は・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
捨てないといけない。

相談者:
・・はい・・はい

塩谷崇之:
もちろんその先祖に対する責任っていうのもあるんでしょうけども、

相談者:
はい

塩谷崇之:
それには・・お父さんに・・自分の子孫に受け継がせるというような気持ちを抱いてもらわないと・・

相談者:
はあー

塩谷崇之:
いけないわけですから。

相談者:
はい

塩谷崇之:
決してあなた自身のエゴでね?・・
「俺は受け継ぎたいから・・俺にやらせてよ」・・っていうだけじゃなくて。

相談者:
はい

塩谷崇之:
お父さんがそういう気持ちになるように・・接して行かないと。

相談者:
はい

塩谷崇之:
俺の財産なんだから俺の自由だろうと・・いう風に、開き直られてしまうと・・

相談者:
多分・・みんなの、その・・将来が・・

塩谷崇之:
はい

相談者:
奪われてしまう・・可能性がありますから。

塩谷崇之:
はい

相談者:
そこは気を付けてお父さんと接していただくといいと思います。。

相談者:
あ、はい、ありがとうございました。

(再びパーソナリティ)


「農家の息子が悩む父の浪費と長年の精神疾患。相談者にも感染ったもよう」への1件のフィードバック

  1. 個人的に本年度ランク入りするような必聴回でした
    この若者の困難さ、更にはどう回答するのか?
    どちらの立場も我が事だと考え、
    己の糧とできる相談はいくつありましょう?
    惜しむらくは、愛先生の助言が聞きたかったです
    愛なのか、欲なのか
    愛ゆえに人は苦しみ。愛ゆえに人は悲しむ
    欲ゆえに人は苦しみ。欲ゆえに人は悲しむ
    欲ばかり極まったテレ人相談で
    愛あればこその相談には回答不要

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