（再びパーソナリティ）

加藤諦三：
もしもし

相談者：
あ、もしもしい、はい

加藤諦三：
あのお・・先ほど、あなた、消耗感・・っていうことおっしゃってましたねえ

相談者：
すごく・・あります

加藤諦三：
今あ、なんでそんなに消耗感が出るん・・でしょうね？

相談者：
えー・・

加藤諦三：
おそらく、

相談者：
はい

加藤諦三：
周りの、人、が、嫌いなんじゃ、ないのかな？

相談者：
（苦笑）・・
（息吸って）あのお・・そおなのかもしれません

加藤諦三：
あの、やっぱり、同じ働いてもお

相談者：
ええ、はい
はい

加藤諦三：
周りにい、好きな人がいて働いてるのと、

相談者：
ええ

加藤諦三：
好きでない人と働いているのでは

相談者：
はい
はい

加藤諦三：
もう、消耗感はまるっきり違いますからね。

相談者：
そうですねえ

加藤諦三：
うん

相談者：
うん・・

加藤諦三：
それともうひとつはあ

相談者：
はい

加藤諦三：
これは、あのお、ちょっと怒られるかもしれませんけども、あなたから

相談者：
え（苦笑）
なんで・・え、なんでしょう？（苦笑）

加藤諦三：
（苦笑）

相談者：
（苦笑）

加藤諦三：
あのお

相談者：
はい

加藤諦三：
あなたの中でえ、この人生の満足、の中で、仕事のことが・・今上手く行っているので、

相談者：
はい

加藤諦三：
そこに意識が集中しちゃって

相談者：
ええ

加藤諦三：
仕事以外の人生の部分に対するう、

相談者：
ええ

加藤諦三：
意識があんまり行ってないん・・
ところが、仕事以外の部分での、

相談者：
ええ

加藤諦三：
空白感、空虚感みたいなのが、実はあるんじゃないのかな？

相談者：
・・
あー、あるかもしれません

加藤諦三：
・・
あなた、よほど、仕事が上手く行ってんね。

相談者：
（苦笑）そんな、そんなことは（苦笑）
いえいえ、あの、し、仕事は、あの、上手くいってるかもしれませんが、あのお・・悩んで・・

加藤諦三：
いや、よ、余程上手く行ってるねと言ったのはね、

相談者：
え、いや

加藤諦三：
余程仕事に上手く行ってなくて、仕事に満足してなければ、

相談者：
ええ

加藤諦三：
今の僕の言葉に対しては反発してきます。

相談者：
え！・・そうでしょうか

加藤諦三：
その、その僕の言葉に反発しないで「そうかもしれません」って言うところは、

相談者：
ええ

加藤諦三：
余程仕事で満足していない限り、これは受け入れられません。
「嫌なこと言う奴だなあ」っていうふうに

相談者：
いや、なんか・・あたし、その酷いことを言われた気が、今、全然しなくて（苦笑）たぶん、鈍感なのかもしれないですけど。
（息吸って）でも・・

加藤諦三：
いやだから、それにどう・・

相談者：
心当たりが、あります。（苦笑）

加藤諦三：
同感できるっていうことは

相談者：
はい

加藤諦三：
仕事が上手くいってんだよ。

相談者：
あの、それ、自体は上手く行ってると思うんです

加藤諦三：
うん、仕事自体

相談者：
確かにい・・
あの、先生

加藤諦三：
だけど、仕事だけで人間、満足できないからね。

相談者：
そうですねえ

加藤諦三：
47歳の女性として。

相談者：
そうなんだと思います。
違うものが求めてるんだと思います。わたし。

加藤諦三：
そおです

相談者：
ですよねえ（苦笑）

加藤諦三：
そうです！

相談者：
わたしは分かりました
ありがとうございます。（苦笑）

加藤諦三：
はい、どうも失礼します

相談者：
ありがとうございましたあ

加藤諦三：
はい、どうも失礼します

相談者：
がんばりまあす

加藤諦三：
人生における、充実感。それは、実存の満足です。