結婚34年の夫を失って2年。これだけの聞き取りで回答までなし得る加藤諦三

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
不幸を受け入れるっていうのはすごい大切なことです。

相談者:
はい

加藤諦三:
不可避的な、運命っていうのは人間ありますから。

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
で・・不幸を受け入れると、することが見えて来るっていうんです。

相談者:
あーあー

加藤諦三:
だから不幸を受け入れないから、

相談者:
はい

加藤諦三:
集団自殺するカルト集団ができたり、

相談者:
はい

加藤諦三:
テロリストが出て来たり。

相談者:
ああ

加藤諦三:
いろんな・・人たちが出て来てしまうわけです。

相談者:
はあ・・

加藤諦三:
ですから・・この対象喪失というのは、避けられないことなんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
だけど、これを避けられない物だと受け入れたときに、

相談者:
はい

加藤諦三:
どうすればいいかっていうことが、

相談者:
うん

加藤諦三:
見えて来ると。

相談者:
見えて来る。

加藤諦三:
・・ここが、苦悩能力なんです。

相談者:
はあ

加藤諦三:
苦悩することの能力。

相談者:
はい

加藤諦三:
これが大切だと言うんですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、この対象喪失の過程を、

相談者:
はい

加藤諦三:
完遂するか、しないかっていうことなんです。

相談者:
ああー

加藤諦三:
完遂しないっていうことは例えばさっき言ったように、

相談者:
はい

加藤諦三:
アルコール依存症になったり、ギャンブル依存症になったりしてしまうわけです。

相談者:
はい

加藤諦三:
自分は、苦悩してるんだと。

相談者:
はい

加藤諦三:
この苦悩にどう対処するかということが、

相談者:
うん

加藤諦三:
自分の人生の、意味なんですよ。

相談者:
はあー・・

加藤諦三:
苦悩能力の確立っていうんです。

相談者:
・・

加藤諦三:
必ず、正面から、不幸を受け入れれば、道は開けて来ます。

相談者:
はい・・分かりました。ありがとうございます。

加藤諦三:
はいどうも失礼します。

相談者:
はい、ありがとございました。
失礼いたします。

加藤諦三:
自分の人生の意味を知っている人は最も強い。フランクル

 


「結婚34年の夫を失って2年。これだけの聞き取りで回答までなし得る加藤諦三」への10件のフィードバック

  1. 夫が亡くなって孤独の奥様、元気出してね。
    私なんぞ、モラハラ夫と縁を切り早くお一人様生活したくてたまらないので、純粋に夫が亡くなって悲しいって言える奥様が羨ましいような、尊いです。
    絶望は未来の入口と加藤先生のお言葉は胸に滲みますね。
    始まりは終わり、終わりは始まりだかなんとかシェークスピアが言ってたような。
    まだまだ若い。しっかり喪に浸かったら、素敵な夫との思い出大事にして次の扉開けて下さい。

  2. この相談をリアルタイムで聴きながらTwitterを見ていたら、辛辣なツイートだらけでドン引きした。子供にも友人にも明かせない、微妙な心の動揺だからこそ、テレ人に掛けてきたんじゃないの?霊感商法だの宗教だのに走る前にテレ人へ電話したのは良策だし、テレ人はこういった所で役に立ってる。相談者が冷笑主義蔓延るSNSを見てないことを願う。

  3. もし体調などに問題がなかったら、社会保険付きフルタイムでの仕事に復帰してもいいのではないかと思います。64歳、まだまだ若いですから。
    遺族年金も額は知れていますし、働けるところまで頑張って働いて老後の準備も多少して欲しいためですが、余生をしっかり全うして欲しいです。

    1. 私もこの相談者と同世代で、夫に先立たれましたが、本音はセイセイしてて毎日楽で仕方有りません。私は働いていることが今の生き甲斐になってます。寂しい気持ちもお察ししますが、この人も何か楽しみを見つけられるといいですね。

      1. 同じ気持ちです。
        うちは30年に満たなく、そこそこ仲も良かった連れ合いに先立たれましたが
        子どもが独立したら、独居パラダイスですよ!
        平日の仕事休みの朝に、モーニングめぐりという趣味をみつけてお友だちもできました。
        相談者さんもご主人への思慕はそのままに、趣味や仕事に前向きになれたら良いですね。

        1. 羨ましすぎます。
          モラハラ夫との定年後を考えると辛すぎ。頑張ってみます。

  4.  弱った人を嗅ぎつけるのがそこにつけ込むのが上手い人は神出鬼没なんですね。
     相談者さん、自分が寂しいからとお子さんにちょっかい出さないだけ偉いと思います。テレ人には孫を勝手に心配する系の相談多いので。
     何か趣味とか没頭できるものがあればと思いますが「時薬、ときくすり」が一番効果あるかな。

  5. あんまり悲しみ過ぎると、まるで『出逢わなければ良かったの?』みたいになってしまいますよ。(そんな歌詞ありましたね)
    最近しみじみ、何であれ失う事が出来るのは恵まれた証と言えるなぁ…と思います。
    得る事が出来た!だからこそ失う体験も出来る、世の中には様々な「得られなかった辛さ」も沢山あります。
    また、不幸を味わい尽くす事に絶大な効果がある事は自分も自信を持って保証します!
    天を仰ぎ地を掻きむしって嘆き尽くす、呪い尽くす、それを他人には決して決して覚らせない(ここが肝心、と思います)。
    すると心の地獄の果てが来て、自然に『よ~し不幸な状況を楽しんでしまえ!運命よ、かかって来い!次はどんな苦しみ寄越すんだ?負けないからな!』と口走っている自分が居ました。
    悲しみや無念さが完全に消える事はありません、だから悲しいままでもいいのです。
    が、生き抜く為には何とかして悲しみと仲良くするしか無いですよね。
    悲しみ自体は敵ではないんです。

  6. 突然降って湧いて来た別れ。亡くなってしまった相手ならどんなに苦しみ悲しんでも時間というものが味方してくれる気がする。でもまだ同じこの世にいる相手からの別れは苦しみ悲しみよりも憎しみの方が優っていていつになったらこの醜い苦しみから解き放たれることができるのか…相手がこの世から消えて居なくなってくれれば少しは楽になれるのか…。

  7. 私は今66歳です。去年夫が69歳で亡くなりました。本当に辛いです。お気持ちはよくわかります。特に買い物に行った時夫婦連れを見ると涙が出ます。年月が解決してくれると周りはいいますが本当に辛いですよね。お友達になれたらいいなぁと思いますね。
    こればかりは同じ境遇の方にしかわかって貰えないと思いますよ。

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