（回答者に交代）

大原敬子：
こんにちは。

相談者：
こんにちはあ。

大原敬子：
あの、今、お話伺っていてね？

相談者：
はい

大原敬子：
「何が一番心配なのかしら？」と思ったんです。
それでね？

相談者：
はい

大原敬子：
今1つがあ、

相談者：
はい

大原敬子：
仕事、のことで、お、お母さまが、一緒に心配なさってるのかあ？

相談者：
はい

大原敬子：
ん、その子の心とか感情がですねえ、

相談者：
ええ

大原敬子：
あなたに向けられてる怖さなのか？

相談者：
ああ・・

大原敬子：
もう1つは、折角難しい国家試験受けたのにい、

相談者：
はい

大原敬子：
ああ、何ともったない、という、もう、私が分かるのは、今この3つなんですね？

相談者：
はい

大原敬子：
で、この3つの中には、何かありますかあ？

相談者：
あ、あのお・・

大原敬子：
あなたが、重ね合うところ。

相談者：
い、一番、あれ、重なり合うと思ったのは、2番目＃＄％□

大原敬子：
2番目ですよねえ？

相談者：
ええ

大原敬子：
というのはね？

相談者：
はい

大原敬子：
今日、加藤先生のお話を今、伺ってましてね、

相談者：
はい

大原敬子：
何にも形がないんです。
そしてねえ、

相談者：
はい

大原敬子：
「私は厳しかった、厳しかった」っておっしゃてるんですよ。

相談者：
ええ

大原敬子：
あなたがあ、

相談者：
はい

大原敬子：
そのうるさい、とか厳しいってのは、比較の、生き方じゃないんですか？
人と比較して、「あなた駄目な子ね」って。

相談者：
ああ、そうです・・

大原敬子：
そうして、相手を落とすってことですねえ。

相談者：
ああ・・

大原敬子：
とこっとん、このお嬢さんをお、

相談者：
ええ

大原敬子：
ま、言葉を悪く言えばですよ？
申し訳ないんですけれども、もう、ほんとに、極限の言い方をしますとお、痛めつけることによって、

相談者：
はい

大原敬子：
自分の感情が、

相談者：
はい

大原敬子：
収まる。

相談者：
あの・・

大原敬子：
はい

相談者：
先生の、おっしゃった・・

大原敬子：
はい

相談者：
あの、結局、娘を叱ることによってえ、

大原敬子：
はい

相談者：
私はそ、うん、欲求を、あの、満たしてたんだと思います。

大原敬子：
はあ、もう、随分素直ですねえ？先生。
もう、ほんとに素晴らしい、分かってくださいますう？
これね？

相談者：
はい

大原敬子：
そこまで分かってらっしゃるんだあ！
と、あなたがお寂しいんだ？すごく。
ね？

相談者：
（鼻をすする）

大原敬子：
1人で寂しいんですよ、きっと。

相談者：
はい・・（涙）

大原敬子：
だから、極端に言えばあ、

相談者：
はい

大原敬子：
お嬢さんに、すがってるんですねえ。

相談者：
あっ・・そうです。

大原敬子：
ね？

相談者：
うん・・（泣）

大原敬子：
ああー・・あなたも寂しかった、と思いますけども、

相談者：
（鼻をすする）

大原敬子：
お嬢さまはもっと寂しかったのはあ、

相談者：
はい

大原敬子：
もし今そのお話をね？
お母さま、ある程度受け止めてくださったならば、私の、その考えですから、

相談者：
はい

大原敬子：
すべてとは言い切れませんけれどもお、

相談者：
はい

大原敬子：
ちょっとしたヒントにして頂きたいのは、

相談者：
はい

大原敬子：
あなた自身に、彼女が猛烈に、その、不満とか、怒りを、

相談者：
はい

大原敬子：
あなたに投げか、かけてるんですね。
で、どういうことかって言うと、あなたが困るようなことを言うんです。

相談者：
そうなんです。
答えが出ないんですよねえ。

大原敬子：
そうでしょ？

相談者：
はい

大原敬子：
それは、困らせるっていうことで、今、毎日、出してるんですね。

相談者：
う～ん・・

大原敬子：
もしそうであるならば、

相談者：
はい

大原敬子：
これからの電話ですよねえ？

相談者：
はい

大原敬子：
泣いたときは、黙って、

相談者：
はい

大原敬子：
聞いてあげることかしら。
黙って。
だから、「うん、うん」です。
「うん、うん、うん」です。

相談者：
はい

大原敬子：
そして、「なりたくなったわけじゃない」って時に、「そうだったんだ！」って。

相談者：
ああ・・

大原敬子：
「お母さん、見えるとこしか分からなかったけれどもお、」

相談者：
ええ

大原敬子：
「あなたは見えないところで、すごい努力をしてたのね？」って。

相談者：
ん・・

大原敬子：
「それは、このお母さんには気付けなかったの」って。

相談者：
ん・・

大原敬子：
「だから今苦しいのね？」です。
「ごめんなさい」は、絶対言っちゃいけないんです！この時。

相談者：
あっ、それは言ってはいけない・・

大原敬子：
そうです。
「ごめんなさい」で済むなら許せないですね、相手はね。
そういうものです。
あ、まあ、お母さんは悪くなくてもですよ？

相談者：
はい

大原敬子：
こういう感情になってしまった時はあ、

相談者：
はい

大原敬子：
「ごめんないで、許すの？」ってなるんですねえ。

相談者：
ああ・・

大原敬子：
そしてこういう状況は、ぜんっぶ吐き出すんです。
吐き出すことが、うんと楽になるんです。

相談者：
はい

大原敬子：
そしてその、言った言葉をね、お母さんが、記憶に留めないことなんです、これは。

相談者：
ああ・・

大原敬子：
そうすると、最後はね、もうね・・声にならない泣き声に終わるんですよ。
2週間ぐらい経つと、

相談者：
はい

大原敬子：
嘘みたいになってるんですねえ。

相談者：
そうでしょうかあ・・

大原敬子：
そう、です。

相談者：
はい・・はい、分かりました。

大原敬子：
分かります？

相談者：
はい

大原敬子：
今あなたが、このお嬢さんを、

相談者：
はい

大原敬子：
助けるのは、

相談者：
はい

大原敬子：
今までこのお嬢さんによって、あなたが今日（こんにち）の家庭を築けられたんですよねえ？

相談者：
そうです、はい。

大原敬子：
ねえ？
そうしたら、今度、このお嬢さんが、

相談者：
はい

大原敬子：
その分の、枷を、着てるわけですよねえ？

相談者：
はい

大原敬子：
今度があなたが、

相談者：
はい

大原敬子：
その心の部分を、

相談者：
はい

大原敬子：
取ってあげるってことはあ、

相談者：
はい

大原敬子：
生きる意味じゃないでしょうかねえ？

相談者：
はい

大原敬子：
一番この子達に言ってはいけないのはねえ、

相談者：
はい

大原敬子：
「しばらく休んだら？」とか、「好きなようにすれば？」とか。
あれは、そこで断ち切られた感じするんですねえ。

相談者：
ああ、そう・・

大原敬子：
「こうして無責任に、」

相談者：
ええ

大原敬子：
「断ち切るんだ、この人は」と思うんです。

相談者：
ああ・・

大原敬子：
心が楽になるのは、「こうして、欲しい」、「少し休んでほしい」、「それがお母さんのお願い」、その彼女の価値をですねえ、

相談者：
はい

大原敬子：
あなたがしっかりと受け止めることなんですよ。

相談者：
はい

大原敬子：
そうしますと、自分から、お嬢さん、仕事復帰します。

相談者：
はい。
分かりましたあ。

大原敬子：
先生、いかがでしょうか？

（再びパーソナリティ）