【日曜に読む傑作選】バレンタインに贈る物語。薄化粧の君に花束を

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは。

相談者:
こんにちは。

大原敬子:
ねえ、まだお若いですものねえ。

相談者:
はい

大原敬子:
あのお、言葉の端々にい、

相談者:
はい

大原敬子:
あのお、女性を思いやる言葉ってのかしらね、決して、亡くなった理由をお、

相談者:
はい

大原敬子:
その、これで、こうだっていうね?

相談者:
はい

大原敬子:
残酷な言葉で言いたくないところにい、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたの気持ちが、とてもよく分かるんですう。

相談者:
はい

大原敬子:
ただ、わたしが、自分の息子に置き換えてみるとですねえ、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたの心の中にですねえ、

相談者:
はい

大原敬子:
彼女があ、

相談者:
はい

大原敬子:
自ら選んだ、その道・・

相談者:
はい

大原敬子:
言われましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
それは、「僕が、何とかあ、励ませればあ、出来たんじゃないか」っていう、自分を責めるもの、

相談者:
はい

大原敬子:
としか、今、見られないんですね、あなたの話から。
本来ね?

相談者:
はい

大原敬子:
人を好きになったり、愛したりしてえ、

相談者:
はい

大原敬子:
・・相手がいなくなりますよねえ?

相談者:
はい

大原敬子:
・・その時にい、

相談者:
はい

大原敬子:
相手の家とかではなくってえ、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが、自分でえ、

相談者:
はい

大原敬子:
したいという事?
自分だけで、できる事がありますよねえ?

相談者:
はい

大原敬子:
それも、1つの愛し方だと思うんです、わたしは。

相談者:
はい

大原敬子:
相手の人がどう思うか、とかね?

相談者:
はい

大原敬子:
相手の母親がどう思うかは、その後の事であって、今、あなたができる事ですよね?
心を落ち着かせる事はあ、

相談者:
はい

大原敬子:
毎日、彼女にい、

相談者:
はい

大原敬子:
写真あるんでしょ?

相談者:
はい

大原敬子:
お水とか、上げてる訳でしょ?

相談者:
はい

大原敬子:
お線香も上げてるの?

相談者:
・・いえ・・ちょっとまだ・・

大原敬子:
あの、

相談者:
部屋も何も、片付けられてない状況で・・

大原敬子:
そうですよね、でもね?

相談者:
はい

大原敬子:
あ、い、部屋の中汚くても、何でも良いんです、それを、気持ち、とってもよく分かります。

相談者:
はい

大原敬子:
ただ、人間て、おかしなものでね、

相談者:
はい

大原敬子:
あの、普通は形が、無くても、心が通じ合えば良いって言うんですけど、凄く悲しい時っていうのはねえ、

相談者:
はい

大原敬子:
何か、形あるものにい、向かってえ、

相談者:
はい

大原敬子:
相手を呼びかけるっていう心理って、凄く落ち着くんですねえ、

相談者:
はい

大原敬子:
まず、あなたが身近に、今日、今すぐ出来る事っていうのは、

相談者:
はい

大原敬子:
お線香も上げる事できますよね?

相談者:
・・はい

大原敬子:
毎朝、お水を上げる事もできますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
別にお仏壇じゃなくて良いんですもの。

相談者:
はい

大原敬子:
◆#$%□&▽*+たら、「元気?」って、水を上げるとかってありますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
「美味しく飲んでね」っていう・・

相談者:
はい

大原敬子:
そういう小さな中で、

相談者:
はい

大原敬子:
現実に起きた事が、段々段々自分で実感して、
あ、やっぱりこの人はいなくなったんだって事がね、

相談者:
はい

大原敬子:
自分自身が、

相談者:
はい

大原敬子:
感じるんですねえ。

相談者:
はい

大原敬子:
要するに現実と向き合えられるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
で、現実に向き合って来た時に、

相談者:
はい

大原敬子:
何となく、通常の生活があ・・少しずつ出来て来るんです。

相談者:
はい

大原敬子:
で、通常の生活が出来た頃お、「あれ?向こうのご両親は?」と思った時ですねえ、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが電話をして差し上げれば良いんじゃないでしょうかね?
まずは、自分の心の中ですねえ。

相談者:
はい

大原敬子:
整理が出来てなくって、

相談者:
はい

大原敬子:
向こうの人の関係っていうのは、

相談者:
はい

大原敬子:
それは、出来ませんよね?
で、向こうもお、

相談者:
はい

大原敬子:
娘が会いたいと思った時に、むす・・娘の好きだった人に会いたいってなって来ます。

相談者:
・・はい

大原敬子:
今は、突然の出来事で、向こうも自分たちのお、心の冷静さ?

相談者:
はい

大原敬子:
を、保つ時なんですよ。
分かります?

相談者:
分かります。

大原敬子:
じゃ、今後どうしたら良いか?って、相手の付き合いよりも、

相談者:
はい

大原敬子:
僕が、この現実をどう受け止めて、

相談者:
はい

大原敬子:
僕が、彼女と、どう向き合ったら良いかって事がねえ、今、一番大事な気がするんです。

相談者:
・・・はい

大原敬子:
もしかしたらね?

相談者:
はい

大原敬子:
まだ彼女は生きてると思いたいから、写真とお線香は絶対に受け、入れられないものがあるかもしれないんです。

相談者:
あります。

大原敬子:
ね?

相談者:
はい

大原敬子:
ありますでしょ?

相談者:
はい

大原敬子:
たら、写真を定期に入れても良いじゃないですか。
てい・・何て言うのかしら、

相談者:
はい

大原敬子:
とにかく、彼女と語り合う事ですよねえ?

相談者:
・・はい

大原敬子:
分かりますかしら?

相談者:
分かります。

大原敬子:
ね、向き合うなら・・

相談者:
◆#$%□、始めた方が・・

大原敬子:
え?何?

相談者:
#$%□始めた方が・・

大原敬子:
まず自分ですね?

相談者:
はい

大原敬子:
自分が彼女をどう受け止めるかっていう事ですよね。
たぶん今ねえ、あまりの突然の出来事で、

相談者:
はい

大原敬子:
今、受け止められないんですよ、きっとね?

相談者:
・・・
うん(涙声)・・・はい

大原敬子:
どこかで、

相談者:
・・・はい

大原敬子:
彼女がこの道を選んだのはあ、

相談者:
はい

大原敬子:
神様が決めた、と思う事は大事ですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
受け入れてあげるって事ですよ。

相談者:
・・あ、はい

大原敬子:
分かりますか?キツいんですけどね?

相談者:
はい

大原敬子:
で、僕も彼女と出会って、

相談者:
はい

大原敬子:
「こういう事が必要だった」と思う事も大事なんですよねえ?

相談者:
はい

大原敬子:
慰めていませんよお。

相談者:
はい

大原敬子:
今、あなたに立ち上がって欲しいんですからあ。

相談者:
はい

大原敬子:
そしたら、まずは・・相手の女性のご実家と、云々よりも、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが立ち・・上がる事があ、

相談者:
はい

大原敬子:
彼女を守る事じゃないですか?
お墓参りも云々も、あなたがしてあげれば良いんですもんねえ?

相談者:
はい

大原敬子:
・・分かります?

相談者:
はい、分かります、はい。

大原敬子:
やっぱり、あなたは生きなくちゃならないんです、今。

相談者:
あ、はい

大原敬子:
そうでしょう?

相談者:
そうです。

大原敬子:
そして、あなたがあ、元気でないと、お墓参りも行けないんですよお。

相談者:
はい

大原敬子:
ですよねえ?

相談者:
はい

大原敬子:
やっぱり、ホントに人間は悲しいかなね、

相談者:
はい

大原敬子:
生きてる人間はあ、生きなくちゃならないっていう・・

相談者:
・・はい

大原敬子:
ミッション、使命感がある訳ですよねえ?

相談者:
はい(涙声)

大原敬子:
だからあ、泣く時は泣いてえ、

相談者:
はい(涙声)

大原敬子:
是非ともですねえ、

相談者:
はい

大原敬子:
いつも、語り掛けながらあ、

相談者:
はい

大原敬子:
形は無くてもですねえ、

相談者:
はい

大原敬子:
その時、必ず何か形の物にい、あなた求めて来ると思うんです。

相談者:
はい、時間が経てば・・(涙声)

大原敬子:
その時・・う、うん。

相談者:
はい(涙声)

大原敬子:
その時にい、

相談者:
はい

大原敬子:
あなた、向こうの実家との行動をお、

相談者:
はい

大原敬子:
自分が求めるままにねえ、

相談者:
はい

大原敬子:
人に相談しなくてえ、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたは、歩んでいくとわたしは思ってるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
まずは、

相談者:
はい

大原敬子:
僕は生きなくっちゃね?

相談者:
はい

大原敬子:
力まないで、

相談者:
はい

大原敬子:
ほんの少し、息を吸って、

相談者:
はい

大原敬子:
・・コーヒー一杯飲みながら、

相談者:
はい

大原敬子:
生きて生きて生き抜いて下さい。

相談者:
はい(力強く)

大原敬子:
ちょっと待って下さいね。

相談者:
はい

大原敬子:
加藤先生に・・お願いします。

(再びパーソナリティ)


【日曜に読む傑作選】バレンタインに贈る物語。薄化粧の君に花束を」への2件のフィードバック

  1. なんとか美談にして心を慰めたい男、でしょうか。
    それはそうと、今話題の著作権団体から何かないか、大きなお世話ですが心配です・・。

  2. 時々思い出すこの相談。
    読後、ただ寂寥感が漂います。
    見ず知らずの彼女の心に、思いを寄せて。
    ・・・と書き込んでいたら、シャッフル再生で宇多田が流れてきたw
    Flavor Of Lifeだったけど。

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