自己消滅型解決が罪責感を強化するスパイラル。今日から禁句「すみません」

テレフォン人生相談 2021年11月5日 金曜日

自己消滅型:
カレン ホルナイ(Karen Horney 米 1952没)の言う神経症のタイプの一つでウツになったりするのがこれ。
これに対して同じ神経症でもサディズム的な表出のし方をするのが自己拡張型で、こちらはパワハラしたり、モンスター化したり。
この2つのタイプが親子や上司部下、客と店員だったりすると悲劇。

 

加藤諦三 「悪いことしてないんです、あなた」

社会人になって怒られるのはだいたいがそう。
これが子どもが怒られるのとの違い。
未熟が前提の子どもは悪いことさえしなければ怒られることはない。

大人はミスや失敗で怒られるわけで、悪いことをしたわけじゃない。
じゃなんで謝るかというと、損害を与えたり、迷惑を掛けたから。

「私の不注意や至らなさでご迷惑をお掛けし」
これが包含されてるわけだ。

大人と子どもで括ったけど、正確に言うとお金を頂いているか否か。
怒られるのも仕事のうちだよおん。

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 田中ウルヴェ京(シンクロ銅メダリスト、メンタルトレーナー)

相談者: 男25歳 両親は小6のときに離婚 母52歳 弟23歳との3人暮らし

今日の一言: 人間の行動は背後にある動機となった考え方を強化します。ジョージ・ウェインバーグ

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
もしもし

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
よろしくお願いします。

加藤諦三:
はい、最初に、年齢教えてください。

相談者:
25歳です。

加藤諦三:
25歳・・独身ですか?結婚してますか?

相談者:
あ、独身です。

加藤諦三:
と、今は、お母さんと一緒?それとも、お1人?

相談者:
家族で、母と弟お・・ですね。

加藤諦三:
お母さんと弟。
お母さん何歳ですか?

相談者:
52です。

加藤諦三:
52歳、弟は何歳?

相談者:
23です。

加藤諦三:
23歳、はい、分かりました。
それでどんな相談ですか?

相談者:
人から怒られることがすごく、怖いんですよ。

加藤諦三:
はい、はい、はい

相談者:
で、ま、慣れてないっていうのも、たぶん、あるかと思うんですけど、

加藤諦三:
はい

相談者:
生きて行く中で、その、怒られるっていう行為を、

加藤諦三:
うん

相談者:
避けながら生きてるう・・状況なんです。

加藤諦三:
でしょうね。はい、はい
で、それを何?直したいとかっていうこと?

相談者:
改善、して行きたいですし、
やっぱりその・・生きて行く中でも、やっぱり・・怒られるっていうのは、やっぱり・・経験しなきゃいけないのかなと思うので、
いつまでも?、このままじゃいけないかなと思ってます。

加藤諦三:
うん・・怒られるのが怖いって言いましたけども、ま、それ分かるんですが、
怒られてすっごい、怖い経験した・・それがすごい心の傷に、なって残ってるとかっていう、そういう・・体験っていうのはないですか?

相談者:
ありますね。
初めて仕事に就いた、頃?

加藤諦三:
はい

相談者:
そのときの・・先輩に、

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、怒られえ・・たんですけども、

加藤諦三:
はい

相談者:
その怒られ方が結構・・

加藤諦三:
うん

相談者:
パワハラに近い、感じだったんですよ。

加藤諦三:
うん

相談者:
!思いっきり、怒鳴って・・暴言を吐く。

加藤諦三:
で、その暴言っていうのは具体的に言うとどういうこと?

相談者:
「埋めるぞ」とか。

加藤諦三:
「埋めてやるぞ」と?

相談者:
はい

加藤諦三:
するとあなた、「埋める」というその言葉でね?・・関連することで、なんか小さい頃お・・怒られてすっごい怖い経験した、思い出がないですか?

相談者:
小学校、確か高学年の頃に、

加藤諦三:
はい

相談者:
同級生を・・いじめたことがあるんですよ。

加藤諦三:
はい

相談者:
それで・・当時の、先生から、

加藤諦三:
はい

相談者:
かなり、キツく、叱られたんですね。

加藤諦三:
はい

相談者:
それが・・

加藤諦三:
その先生から叱られた言葉覚えてる?

相談者:
なん、て言われたかは、詳しくは覚えてないんですけども、

加藤諦三:
うん

相談者:
思いっきり、叩かれたとか・・そういうののは、すごく覚えてるんですよ。

加藤諦三:
叩かれた?

相談者:
今で言う暴力ですね。

加藤諦三:
それはあなたに、とって、相当、トラウマに、なってないですか。

相談者:
今に至る・・怒られるのが怖いっていう&#、原因が、たぶんこれなのかな?・・とも思っ・・

加藤諦三:
そうですよねえ?

相談者:
はい

加藤諦三:
怒られるということの恐ろしさをあなたは、ま、小学校の何年生かの時に・・学習しちゃってるんだよね。

相談者:
はい

加藤諦三:
だけどそうなるとね?

相談者:
はい

加藤諦三:
それ以後・・怒られるってことはこんな恐ろしいことだって、ずうっと避けてたわけね?あなた。

相談者:
極力その怒られるという行為を・・

加藤諦三:
うん

相談者:
避けるために、

加藤諦三:
うん

相談者:
いい子であるように、

加藤諦三:
うん

相談者:
演じてえ・・生きてましたね。

加藤諦三:
はい、はい、はい
そうするとね?・・あなたは、怒られることを避けるために、中学校、高等学校と・・いい子を演じていたけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
実はいい子を演じるたびに、

相談者:
はい

加藤諦三:
怒られることの恐怖感は増して行きましたね?

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
で・・仕事が始めて先輩に、言われたこと、

相談者:
はい

加藤諦三:
この頃には、物凄く、もうすでに、怒られるってことが・・恐怖になってるよね?

相談者:
すごく怖いですね。
例えると、

加藤諦三:
うん

相談者:
殺される・・くらい、怖い、ときもあります。

加藤諦三:
あ、でしょうね。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、今日のあなたの相談というのは・・叱られるのが怖い。
それが今、殺されるというところまで怖くなった。

相談者:
はい

加藤諦三:
このわたしをどうしたらいいでしょうか?っていうことね?

相談者:
はい

加藤諦三:
今日はあの・・スタジオにはシンクロの・・銅メダリストで、メンタルトレーナーの、田中ウルヴェ京先生がいらしてんので、伺ってみてください。

(回答者に交代)


「自己消滅型解決が罪責感を強化するスパイラル。今日から禁句「すみません」」への9件のフィードバック

    1. ホント、ですよねwww
      昨日の、お股のユルい女性のアイキャッチ画像といい、一体どこからこんなドンピシャな写真が出てくるのやら?
      毎回笑わせてもらってます。

  1. 埋めるぞとは物騒な話で相手側にも問題ありだと思うが
    怒られたときになぜ怒られたのかを深く考えないで
    すいませんすいません
    言うと自分も進歩しないし相手の怒りも増すばかり。
    全くのいちゃもんだったら毅然とした態度も必要です。
    どんなシーンで怒られたのかとか詳しく聞いてほしかった。
    カットされたのかもしれないけど。

  2. 普通、怒られたり注意を受けて色々なことを学んでいくものだと思うが
    彼はただ相手が怒るのがイヤだってだけで謝ればいいというクセになってしまっている
    20歳半ばでそんなんではダメだろ

    そういうもんなんだって親も教えるべきではと思うけど
    このしきりに怒られるの慣れてないからヤダヤダって
    親も怒らない家なんだろうか…

  3. 職場で怒られたときにはまず「すいません」だろうが!それを言うのをやめるってトンデモなアドバイスじゃないの?
    怒られたら謙虚に受け止めて、その後の仕事で結果を出す。そうすれば、おのずと周りが味方になってくれるはず。

  4. 人生いろいろ、職場もいろいろ、勤め人もいろいろ、顧客もいろいろですよ。
    とはいえ、パワハラとも取れそうな怒り方をする人に不信感を持ちますねえ。
    ところでウルヴェさん、加藤さんと当たることが多いなあと思います。木曜日にレギュラー出演する『ワイド!スクランブル』との兼ね合い、あるかなあ?
    もし今井さんや柴田さん、玉置さんの女性陣とウルヴェさんが組んだら、一体どんな結果になっているか、今後ちょっと期待して聴きたいなあと思います。
    一部地域で放送されている土曜日版は、母の入院絡みでの所用があって聴けませんでしたが、加藤さんパーソナリティ、愛さんご相談相手になったかなあ?

  5. 昭和の時代が小中学生だった自分にすれば、先生に殴られるなんて、当たり前で日常茶飯時すぎて、なんとも思わなかった。授業中、よそ見をしただけで、歯を食いしばって往復ビンタ食らった。
    それがトラウマになったか?。
    これも時代の流れだね。

  6. いじめをしたから担任に怒られて暴力を受けたんですよね。
    いじめをしなければ怒られなかったわけで。
    もちろん担任の行為は今の時代では行き過ぎかもしれないけど、
    いじめをしたという自分の行為がダメだったとは思ってなさそうで、
    いじめをした自分は悪くなくて先生の暴力で自分はこんな風になってしまった、と正当化してるのがおかしいと思う。
    相談者の人がいじめた人は、トラウマなどで人生をダメにされてしまって自分はこんな風になってしまったと相談者を恨んでるかもしれませんよ。

    1. これには同感。
      いじめといてよくそんなことが言えるなとは思った。

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