拘束の中で輝く自由。ママを混乱させた専門医の言葉を噛み砕いた大原敬子

テレフォン人生相談 2021年11月8日 月曜日

これぞ、ザ、テレフォン人生相談。
ハマった感。

「私はここまではやりましたけど、どうしたらいいですか?というのが相談です」<加藤諦三>

もちろんこれは、自分で何一つ動かず、とりあえず訊いてみた的ないつぞやの相談への一撃。
今日の相談はまんま。

3つの医院を訪ね歩いて得られた診断はいずれも精神的なもの。
仕事を辞めて児童精神科医のアドバイスに従ったつもりが行き詰まる。

医者の言葉を尊重しつつ具体化してみせた大原女史。

相談者からの質問はアドリブ以外の何ものでもないが、声色一つ変えずに即答してみせた加藤諦三。
しかも学生がするような用語の意味を尋ねる質問ではない。

白衣の医師は反省されたし。
訊いちゃいけない雰囲気。
児童精神科医ですらこれだ。
実際、分からないから訊いているのに、非難と捉える医者が多くてね。

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)

相談者: 女42歳 夫42歳 長女12歳 次女7歳

今日の一言: 自分が求めているものが相手もまた同じように自分を求めている、これが相互性。発展のすべての段階の根源です。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
もしもしい

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
お願いしますう。

加藤諦三:
最初に、年齢教えてください。

相談者:
42歳です。

加藤諦三:
42歳、結婚してます?

相談者:
はい、してます。

加藤諦三:
よ、ご主人何歳ですか?

相談者:
42歳です。

加藤諦三:
42歳、お子さんは?

相談者:
子どもは、12歳の、女の子とお、

加藤諦三:
はい

相談者:
7歳の女の子です。

加藤諦三:
今4人で暮らしてんですね?

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
はい、分かりました。で、どんな相談ですか?

相談者:
下の7歳が、不登校でえ、

加藤諦三:
ええ

相談者:
ちょっと、わたくしが、どんなふうに対応していいのか?・・悩む、ばかりなので・・

加藤諦三:
具体的に言うとどういうようなことですか?

相談者:
今2年生なんですけど、

加藤諦三:
はい

相談者:
1年生のときの、コロナがあって、休校、が、あったんですけど、

加藤諦三:
はい

相談者:
で、それ明けてからあ、最初は頑張って、行けてたんですけど、

加藤諦三:
はい

相談者:
3日ぐらいしてからあ、「学校行きたくない」って泣くようになってえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
だんだん1週間してから「お腹痛い」・・で、下痢になったりとかしてえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
行けなくなって、そんときは先生の相談させてもらったんですけどお、

加藤諦三:
うん

相談者:
どんどんお腹痛(おなかいた)ひどくなって、家で、遊んでても、座ってられなくて、

加藤諦三:
うん

相談者:
横にならないと、ちょっと、「痛い痛い」ってなって横になって座ってって繰り返しになって、

加藤諦三:
うん

相談者:
本人も、「なんでこんな痛いんだろう」っていうようなことを・・言ってて、
病院連れてって欲しいって言、ったので、

加藤諦三:
うん

相談者:
3つぐらい行ったんですけど、

加藤諦三:
うん

相談者:
どこでも「精神的なもの」っていうふうに言われてえ、

加藤諦三:
うん

相談者:
ちょっと精神科に強い小児の先生がいらっしゃって、

加藤諦三:
ふん

相談者:
その先生がもう「この子は、結構辛いほうだから」

加藤諦三:
うん

相談者:
「学校休ませて」って言われたんですけど、わたしも仕事があったので、

加藤諦三:
うん

相談者:
保健室登校で、って言って保健室登校になって、
結局・・保健室に行くのもすごく辛そうで、
「行きたくない😣」って言って「お腹も痛い😣」って言ってたので、

加藤諦三:
はい

相談者:
今、あの一緒にいないと、ちょっと、わたしが後悔するかなあと思って、仕事辞め、てからは、1年生のときは、わたしも一緒に、保健室登校をしたり、

加藤諦三:
ええ

相談者:
そしたらママと一緒なら教室行けるような雰囲気になって来て、

加藤諦三:
ええ

相談者:
まあ、あの、1年生のときは、なんとか行けてたのがあ、

加藤諦三:
はい

相談者:
今、2年生にな、って、

加藤諦三:
ええ

相談者:
その、最初は頑張って行ってたんですけど、

加藤諦三:
ええ

相談者:
精神科の小児の先生に、「この子の好きなように、やらしてあげたほうがいい」って
「『行きたくない』って言うなら行かせないように」?・・

加藤諦三:
ええ

相談者:
ていうような、指示もあって、わたしは結構プレッシャーをかけて、1年生んとき行かせててえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
だけどその体調は良くならないから、

加藤諦三:
はい

相談者:
やっぱり、そ、プレッシャーで行かせても意味がないんだと思って・・もう、
「行きたくない」つったら「じゃあ、いいよ」みたいな感じで言うと、もう行かなくなっちゃったんです。

加藤諦三:
はい

相談者:
今、学校、行かずに、給食、だけ?、あの、週に2回・・

加藤諦三:
はい

相談者:
食べたいときだけ行くんですけど、保健室に。

加藤諦三:
はい

相談者:
体調が全然治って来ないしい、

加藤諦三:
はい

相談者:
本人の意思を尊重するっていう方向でえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
小児科の先生、のお、指導のもとやってるんですけど、

加藤諦三:
はい

相談者:
わたし自身があ・・どういうふうに、して行けばいいのかな?っていうのが、一番の相談です。

加藤諦三:
&#△、はい

相談者:
すいません

加藤諦三:
恐らく・・

相談者:
めちゃくちゃで、はい

加藤諦三:
この相談に、乗れるのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
この人以上の人は、いません!

相談者:
ああ

加藤諦三:
幼児教育研究の大原敬子先生です。

(回答者に交代)


「拘束の中で輝く自由。ママを混乱させた専門医の言葉を噛み砕いた大原敬子」への14件のフィードバック

    1. 「下痢して」って相談者は言ってますし、子どもが精神的なことから腹痛起こすのは珍しくないですよ。
      仮病だろうがそうでなかろうが、ケアが必要な状態なことには変わりないのでは。

  1. たしかに小児科医の言葉だけじゃ混乱すると思います。
    自由にさせてあげて、好きにさせてあげて、ではわがまま放題や過保護になる危険があって、どこまで許していいのかの基準がわかりませんよね。
    大原先生に細かく教えてもらってよかったですね。
    7歳なら結構自分のことは自分で出来るようになってきたところで、赤ちゃん返りしたらやはり面倒くさいでしょうががんばってほしいと思う。

  2. 子供に限らず、今の国民はストレス耐性がないと言われて、長期間が経つのが事実。
    昭和は遠くになりにけりと言われて久しいですが、子供もしっかりして欲しいねえ。
    とはいえ、心のケアは厄介者視されてしまうのも、残念ながらもう一方の事実です。
    ストレス耐性をしっかり習得しながらも、心のケアも間違いなく受けて欲しいです。

    1. ストレス耐性なるものがストレスに耐えることで身につくという考え方自体が古くなっているのではないでしょうか。
      安心できる環境で自己肯定感を育めば多少の困難には負けない力も湧いてきますが、ストレスフルな環境で育つ子は強くなるどころか逆に生きづらさを抱えるというのはテレ人でも頻出だと思います。
      子どもでも大人でも理不尽なストレスなら無い方がいいので、価値観や環境のアップデートが大事な時代だと私は感じています。

      1. 確かに仰る通りで、ひいてはSDGsにもつながると思いますが、娑婆(しゃば)と言いますか、社会に出たら、まだまだというところです。
        伝統と新しい考えをどう両立するのか、これが目下の課題かもしれませんが、戦前、旧態依然の武装系(?)の考え、まだ多いんですよねえ。

        1. 自然エネルギーで、電力不足に陥り凍死したいなら一人で
          どうぞ。

          ここは政治屋に汚染された掲示板でつまらないね

          価値観のアップデートつったって、ゴリ押しで自分達の思想に
          当てはめるだけなのをアップデートとは言わないんだよ

          誰もにそれぞれの人生を生きて身につけた価値観があるんだよ
          それをアップデートだの、傲慢偽善もここまでくると
          すがすがしいほど、バカくさい

          1. 理不尽なストレスなら無い方がいいって話のどこに自然エネルギーや政治屋が絡むのか全然分からん
            ストレスに強いニホンジンで富国強兵を目指そうみたいな話?それとも積極的にストレスに耐えたいドMなだけ?

  3. 看板コンビによる見事な大原裁きでした
    まさに「快刀乱麻を断つ」

    加藤先生、「具体的にどうしたらいいか」という聞き方をする相談者には厳しい対応をすることが多いけど、
    自らサードオピニオンまで求め、仕事を辞して学校にも付いて行ってあげた今日の相談者には本気度を認めた、ということなんでしょうか

    何はともあれ、まずは下のお嬢さんを安心させてあげていただきたい
    子どもにとっては、親が自分のことでどうしようと悩んでるって、この上ないプレッシャーに感じますし

    加藤先生が大原先生を紹介するときの大仰な持ち上げ表現、久々でしたね

  4. 白衣の医師(?)は反省されたし‥

    と言われましても。

    今まで「障害、不登校、ヒキコモリ」と言えば
    同調や慰めしか許さなかったリベラル派がよく言うわ(呆)

    性被害になるとこれが特に酷い。

    「かわいそう」の連呼で当事者が再び立ち上がるのを
    妨げるような、権利意識ばかりデカい人達が今日の今日になって
    やっと常識的なフリで、また外部を批判しだす。
    常に他者の批判をしていないと生きていられないのかね?

    価値観のアップデートやらポリコレやらを大事にしすぎ、崩壊
    しそうな米国を見ればそんなことは言ってられない時期だと
    わかるはず。
    ナンチャッテインテリが多いんでしょうね、ここも。

    加藤先生、大原先生を守ったラジオ局の人もよく
    がんばった、と言いたい。
    こういったエセの運動のおかげで日本から基本的人権は削除
    の憂き目にあうやもしれず。
    デモクラシーは人類には難易度が高い。

  5. 確かにそうかもしれませんね。

    色々ウンザリしながら思いつくまま書いたもので。
    相談へのコメントじゃないです。

    ポリコレの行き過ぎでアメリカが社会主義的な強権国家に
    移行する空気があるのは知ってますか?
    キャンセルカルチャーなんて、文革状態です。
    軍にまでポリコレ汚染がいってしまい、米軍の事故と性犯罪が
    2013年辺りから急激に増えています。男女同数にこだわりすぎて、下手な女性兵士でも戦闘機にのせてしまうからです。

    ここの掲示板を読むと、いまだに「価値観のアップデート」やら
    多様性SDGsやらと色々周回遅れ過ぎな人が多すぎる。

    だから今頃「医者に反省せよ」とリベラル派のブログ主に
    言われても、厳しい正論を言いにくい空気を形成して
    正義面でいた人達に今頃口出しする権利あるのか、と
    呆れていたわけです。

    米国映画では「場の空気を読めない凡人の代わりに、スーパー天才
    の自閉症が出る」と笑い種ですよ。
    発達障害だ、アスペルガーも、結局「厳しい優しさ」を過剰に
    怖がった米国で出来たその場しのぎ概念です。

    どうせ、また何言ってるかわかんねー(鼻ほじ)でしょうがね!

    1. 「不登校は甘えとされたのも昔の話。ストレスに耐えてもストレス耐性はつかないみたい。そこはアップデートして医療なり福祉なりに繋げた方が大人も子どもも無駄がないよね」みたいな話であって、全ての価値観をアップデートせよとかSDなんとか多様性最高みたいな話は誰もしてませんよ。国を憂いてるのは分かるけど話が飛躍しすぎでは。
      そして相談に関係ないリベラルアレルギー(?)をコメント欄でぶちまけて「どうせ分かんねえだろうけどな!」と言われましても…。私は興味があまりないですね…。

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