危険な自筆証書遺言。形式不備でぅん千万を逃す婆さんと棚ぼたの姪

テレフォン人生相談 2018年11月7日 水曜日

亡くなった姉が相談者夫婦に数千万からの遺産の全てを譲る旨の遺言書を遺してくれたが、封筒にだけ署名、捺印がされて、中の文書にはなかったために無効とされてしまった。

パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 塩谷崇之(弁護士)

相談者: 女78歳 夫80歳 5人兄妹 3年前に80歳で姉が他界 他の兄弟も他界している 姪っ子甥っ子が6人

ドリアン助川:
もしもし?、テレフォン人生相談です。

相談者:
すいません。

ドリアン助川:
はい

相談者:
今日はよろしくお願いします。

ドリアン助川:
はいよろしくお願いします。
ええ、今日どんなご相談でしょうか?

相談者:
あの、3年前に、わたしの姉が80歳で・・亡くなりまして、

ドリアン助川:
はい

相談者:
で・・離婚しておりましたので・・子どもも、もう、主人もいません。

ドリアン助川:
はい

相談者:
それで相続の問題が発生しまして、

ドリアン助川:
・・はい

相談者:
遺言を書いておりましたけど・・遺言書を・・家庭裁判所に持って行きましたら、

ドリアン助川:
はい

相談者:
「無効」という事を言われました。

ドリアン助川:
ほう、ほう

相談者:
・・あの、封書の方へ・・名前と印鑑押してるんです。

ドリアン助川:
はい

相談者:
で、中身の方は何にもないんです、押してないんです。

ドリアン助川:
は、は、は、はあ

相談者:
それで「これは無効です」って言われましたので、

ドリアン助川:
はい

相談者:
持って帰ってそのままに置いております。

ドリアン助川:
うんー。
あのお・・お一人で、ま、離婚されたという事ですけども。
80歳でお姉さん亡くなられたんですね?

相談者:
はい・・はい

ドリアン助川:
はい。それで、無効となった遺言書の、中身ですけども、

相談者:
はい

ドリアン助川:
中身は・・ご確認なさったんですか?

相談者:
はい

ドリアン助川:
どんな事が具体的に書かれていました?

相談者:
自分の・・土地とか家とか・・貯金とか・・

ドリアン助川:
はい

相談者:
で・・証券・・それは・・全部、わたしと、わたしの主人に渡すって書いておりました。

ドリアン助川:
は、は、は、は、は、は・・えーと、あなた様今、おいくつですか?

相談者:
78歳です。

ドリアン助川:
78歳。ご主人は?

相談者:
80歳です。

ドリアン助川:
80歳。
仲のいい・・姉妹だったんでしょうかね?・・お姉さんとあなた様。

相談者:
はい

ドリアン助川:
ええ

相談者:
あのお・・3キロ4キロちょっと離れておりましたけど・・

ドリアン助川:
はい、はい

相談者:
自転車でよく行っておりました。

ドリアン助川:
うん。他にも、ご、ご兄弟いらっしゃるんですか?

相談者:
はい。あの・・5人兄弟ですから。はい

ドリアン助川:
そして、この、お姉さんの、お持ちの土地、家、貯金、証券など、ま・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
全ての財産を・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
他の兄弟もいらっしゃるのに、あなた、だけに、送るというのは何か、理由があるんでしょうか?

相談者:
50年ぐらい、わたしと、近くで、住んで・・

ドリアン助川:
はい

相談者:
行ったり来たりしておりましたので、

ドリアン助川:
はいはい

相談者:
え、他の兄弟は遠くなんです。

ドリアン助川:
なるほど。

相談者:
はい

ドリアン助川:
お、まあ、家族として、えー・・

相談者:
はい・・

ドリアン助川:
そういう事ですね?はい

相談者:
もう家族同然です。

ドリアン助川:
はい、はい。え、そうやって、過ごしていらして・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
80歳。あの失礼ですけど、びょ・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
ご病気で?

相談者:
はい

ドリアン助川:
あーそうですか。

相談者:
病気で・・

ドリアン助川:
ええ

相談者:
4年半ぐらい入院しておりました。

ドリアン助川:
は、は、じゃその、つまり考える時間もずっとあったっていう事ですね?

相談者:
はい

ドリアン助川:
この財産どうしようか?と。

相談者:
はい・・はい

ドリアン助川:
で、遺言状の、まあ、そのお・・やり方を誤ったというか・・そして現在どういう状況ですか?

相談者:
・・兄の子どもは・・わたしに全部、渡すと。

ドリアン助川:
はい

相談者:
で・・姉の・・娘が2人いるんですけど、

ドリアン助川:
はい

相談者:
その2人が・・異議申し立ていうんですかね?反対してるんです。

ドリアン助川:
この・・

相談者:
「法律的でないといけない」

ドリアン助川:
はいはい。この姉の、お姉さんの娘さんていうのは亡くなった、その80歳の?

相談者:
いえ。

ドリアン助川:
違う?

相談者:
あの・・ずっと上の長女の・・

ドリアン助川:
あ、別の・・

相談者:
わたしの・・う・・一番上の・・

ドリアン助川:
一番上のお姉さん。

相談者:
姉の子どもです。はい

ドリアン助川:
一番上のお姉さん、ご存命なんですか?

相談者:
いえ、もう亡くなっております。

ドリアン助川:
もう亡くなってる?

相談者:
はい

ドリアン助川:
うんー・・今、ご存命でいらっしゃるのは・・あなた様と・・

相談者:
はい、あの・・一番上の兄の子どもが2人。

ドリアン助川:
はい

相談者:
姉の子どもが2人。

ドリアン助川:
はい

相談者:
で・・兄の子どもが2人おります。

ドリアン助川:
はい。あの、あなたの直接の、じゃ、ご兄弟というのはもう・・亡くなってらっしゃ・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
あ・・

相談者:
おりません。

ドリアン助川:
分かりました。
それで・・3年前に亡くなって、ま、ゆ、遺言が、ま、無効になって、

相談者:
はい

ドリアン助川:
そしてえ、今まあ、喧々諤々、う、という事なんですけども。具体的には何か、裁判になるとかそういう事になってるんでしょうか?

相談者:
そのまま・・にしておりますけど、

ドリアン助川:
はい

相談者:
今後、あの、弁護士さんにお願いした方がいい、だろうか?、話し合いで・・ずっと行った方がいいだろうか?思いまして。

ドリアン助川:
はあ、はあ、はあ、はあ

相談者:
ご相談さして頂きました。

ドリアン助川:
はい。土地家屋っていうのはどれぐらいの物なんですか?

相談者:
あの、土地は、生きとる間に、家を売りました。

ドリアン助川:
はい

相談者:
4年半入院してる間に・・

ドリアン助川:
はい

相談者:
あの、自分で・・「自分の家を」う、う・・

ドリアン助川:
うん

相談者:
「売るから」言いましたので、

ドリアン助川:
ええ、ええ

相談者:
不動産屋さんに言いまして、

ドリアン助川:
ええ

相談者:
来てもらって。

ドリアン助川:
はい

相談者:
ホント何ヵ月かで売れました。

ドリアン助川:
あ、そうですか。

相談者:
はい

ドリアン助川:
証券なんかも・・たくさんなんですか?

相談者:
そのまんまです。

ドリアン助川:
そのまま?

相談者:
はい・・

ドリアン助川:
うーんーん

相談者:
動かす事出来ません。

ドリアン助川:
えー大変・・あの失礼なんですけども、どう、どれぐらいの額の、貯金、なんでしょうかねえ?

相談者:
・・数千万です。

ドリアン助川:
数千万ですね。

相談者:
はい

ドリアン助川:
あ、大きなお金ですね。

相談者:
はい

ドリアン助川:
数千万。うーん

相談者:
で、あのお・・姉の子ども、異議申し立てを・・立てて、こ、姪たちは・・お葬式にも来てくれまして、

ドリアン助川:
うん

相談者:
四十九日も来てくれました。

ドリアン助川:
はい

相談者:
で・・一周忌の時はもう・・何千万か在るゆうのが分かった時からは、もう「体調が悪い」とか何とかで来ません。

ドリアン助川:
ふうーん。あのお・・甥っ子姪っ子とか・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
そういう言い方すると・・イメージとして、幼い子を想像してしまうんですけども、

相談者:
はい

ドリアン助川:
当然そうではなくて、

相談者:
はい

ドリアン助川:
えー、その例えば異議申し、し立てをしてる・・一番上のお姉さんの娘さん2人っていうのはおいくつぐらいなんですか?

相談者:
・・今70ぐらいです・・

ドリアン助川:
70歳ぐらい(苦笑)。

相談者:
はい

ドリアン助川:
そうですか、70歳ぐらいね。

相談者:
68か、ま、70近いと思います。

ドリアン助川:
ああー、そのぐらいの。はいはい

相談者:
はい

ドリアン助川:
うんー・・そうですか。
じゃあ、ま、今後・・お、どういう方向で・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
あのお・・お姉さんの遺産というのが・・遺恨を残さずにという事も含め、て、どうしたらいいのか?という・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
それ、そうした、おな、お悩みですかね?

相談者:
・・はい、そうです。

ドリアン助川:
はい、分かりました。

相談者:
お願い致します。

ドリアン助川:
えー今日の回答者の先生紹介いたします。

相談者:
はい

ドリアン助川:
弁護士の、塩谷崇之先生です、よろしくお願いします。

相談者:
はい、はい、お願い致します。

(回答者に交代)


危険な自筆証書遺言。形式不備でぅん千万を逃す婆さんと棚ぼたの姪」への2件のフィードバック

  1. 管理人さん 神
    ぼんくら頭の私が二回目読み直して理解ができるほどわかりやすい。
    誰もタダでこんなこと教えてくれる人はいない。
    まあ私にはこういったことで不安になる要素はないんだけれども(笑)

  2. 管理人さん本当にありがとうございます

    将来色々ありそうなんですが、その時は管理人さんに相談したいんですがどうすれば良いのでしょうか?

    まずは番組で放送される事を願えばよろしいんですかね?

    知らないと大損
    聞く人によっても大損
    怖いです

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