劣等感 に関連する悩み相談
劣等感とは、自分のある特定の属性が他人に比べて劣っていると感じる心。
一般的に、劣等感はコンプレックスとも言われるが、元のcomplexは「複合」という意味で、「劣っている」という意味はない。
「シネマ・コンプレックス(シネコン)」などが本来の使い方。
心理学用語としてのコンプレックスも、ある感情に統合された心的な集合という意味であり、その一つとして劣等コンプレックスがある。
これが劣等感と和訳され、次第に、劣等感=コンプレックスとして定着してしまったと言われている。
巷では、劣等感は努力の源泉という位置づけで、これを克服することで将来が開け、人生が豊かになるなど、ポジティブな捉え方も多く見られる。
しかし、番組(ほとんど加藤諦三氏と言い換えてもいいが)では、そのように劣等感がプラスになるとの立場はとらない。
劣等感を克服しようとしてもがいている、一見、前向きに見える相談者に対しても、それこそが人間関係の問題となっていることに気づかせようとする。
人は劣等感を乗り越える心の姿勢で根本的な間違いを犯す。
優越することで心の葛藤を解決しようとしている。
自分が優越することの障害になる人が出てくる機会は普通の人より多い。そしてその人を許せない。
劣等感は依存症である。優越できなければ、不安になり自分の独自性の強調になる。
人と違ったことをして他人に自分を印象づけようとする。
自分は「変わっている」ということで世の中の普通の基準で評価されることから逃げる。
<加藤諦三 人生が変わる心理学>